伽耶院の本堂には、外陣入り口となる正面扉の上部に彩色された欄間彫刻があります。獅子と牡丹の彫刻です。霊獣というより極めて装飾的な印象です。伽耶院の伽藍は江戸時代の初期に再建されたものが、現在にまで維持されていて、それが重要文化財になっています。本堂の隣にある鎮守社の三坂社にも正面の虹梁の上に彩色された蟇股の彫刻があります。鳳凰が刻まれているようです。その隣の多宝塔の初重の四方にも彩色された蟇股の彫刻があります。正面は飛天のように見えます。左右の面には、花と動物のように見えるものが刻まれています。いずれもかなり装飾的要素が強いと感じます。時代の特徴なのでしょうか。
30秒の心象風景30706・本堂欄間の彫刻~伽耶院~
https://youtu.be/F5NHh2DQXlw