朝まだ早い時刻、列車が来ることを知らせる踏切の警報音が聞こえてくる。鐘の音を模した電子音がカンカンカンカンと響いている。音の方に目を向けると遮断桿が降りてくる。両側腕木式の遮断桿が片方ずつ腕を下げて、道を遮ると警報音はやや音量を下げる。すると、やがて列車が近づいていることを感じさせる線路の音。線路の継ぎ目と鉄輪によって生まれるカタンコトンカタンコトンというリズム音が大きくなってくる。そして、ゴォーーという列車の音が加わって、遮断桿に守られた空間を列車が走り抜けていく。毎日、同じ時刻に繰り返される音の変化である。
30秒の心象風景16503・早朝の踏切~湯口踏切~
https://youtu.be/_zvSPtRTQqg
30秒の心象風景16503・早朝の踏切~湯口踏切~
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