映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4315-善光寺如来

2024年06月02日 | 30秒の心象風景

  信州信濃の善光寺。誰もが知る有名寺院です。この寺院をめぐっては戦国時代に奪い合いも起きています。信仰の厚い善光寺如来は絶対秘仏だけに、その模刻の図像はよく知られていて、各地の古刹寺院の境内で石仏を見ることが多いです。大きな光背に如来立像を中心に両脇に菩薩の立像が並ぶ一光三尊形式で、両脇の菩薩像の手印が特徴的です。菩薩像は宝冠を被り、両手は通常の合掌とは異なる合わせ方をしています。左右の手を上下に重ねているのです。右手を上に左手が下になっています。他では見ない独特の様式です。多くの寺院の境内で見る石仏もその形を踏襲していますが、ときにやや異なる場合もあるようです。菩薩像の宝冠の形は円筒形の帽子のようなものをつけていることが多いのですが、そうでないものもあります。また、手の合わせ方は右手が上のものと左手が上のものに左右で違いを出している場合もあります。金剛寺の石仏は、そのようなほかではあまり見ない特徴があります。

 

30秒の心象風景27938・善光寺如来~如意山金剛寺~
https://youtu.be/a1QZeJ5SXrE

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする