東海道五十三次で唯一の海路となる「七里の渡し」です。宮宿から桑名宿へは7里(約28キロメートル)を船で渡ったのです。陸路もあったようですが、陸路よりも海路の方が近く、利用者が多かったのです。名古屋市熱田区の南部、南区との区界にあたる場所に、「宮の渡し公園」が整備されています。ここが「熱田湊」と呼ばれていた場所のようです。いまは埋め立てが進んで海はありません。色んな船が整備されていたようで、大名が乗る御座船と呼ばれる豪華なものから、一般庶民が乗る帆掛け船までいくつかのグレードがあり、船賃もそれぞれに決められていたようです。約2.8キロの船旅にどれくらい時間がかかったのかという情報は、4時間から6時間と幅があります。潮の干満によってコースが異なることや、風によって左右されたからでしょう。半日近い船旅になったようです。桑名側では、国営木曽三川公園内に「桑名七里の渡し公園」が整備されているようです。
30秒の心象風景28012・桑名 七里渡口~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/-CEKOX5cgKI