雑木林に埋もれた場所にある古墳です。妙徳山神積寺の境内の東のはずれでしょうか。本堂から見ると南東の方向です。古くからある参道からは、本堂に向かわず反対方向に進むと古墳になります。江戸時代からある古い参道は、本堂の真正面ではなく東に折れ曲がり緩やかな段差を数段の石段を上りながら、向きを徐々に北向きに変えて、本堂へは東側からお参りする形です。そこに手水があり、その石造の盥は江戸時代のものです。脇には鐘楼もあります。この参道が長く利用されてきたものであることを示す石造物も幾つか見受けられます。いまある本堂正面の石段は、平成の時代に新造されたもので、長らく真正面から本堂に向う道はありませんでした。それまでは、本堂にお参りするには東に折れ曲がる古い参道を通っていたのでしょうから、参拝者は必ず古墳の墳丘を目にしていたと思われます。
30秒の心象風景28127・古墳に向かう~妙徳山神積寺~
https://youtu.be/x-4gZgo6UcI