北海道足寄郡陸別町にあった小利別駅は、根室本線の池田駅と石北本線の北見駅とを結んでいた全長140.0kmの旧国鉄池北線の一般駅として、1911(明治44)年9月25日に開業しました(開業時は網走線に所属)。
かつては千鳥式に配置された相対式ホーム2面2線を有し、列車交換も行われていました。 また、この駅からは木材も多く搬出されていたので貨物ホームや引込み線もありましたが、その後の貨物取扱い廃止と駅の無人化により、北海道ちほく高原鉄道に転換時には単式ホーム1面1線のみでした。
国鉄時代の1968(昭和43)年10月1日に建てられた木造駅舎は、第3セクター鉄道に転換後の1990(平成2)年12月17日にコミュニティー施設を併設した駅舎に建て替えられました。
小利別駅が属していた国鉄池北線は、1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に引き継がれ、さらに1989(平成元)年6月5日に第3セクターの北海道ちほく高原鉄道に転換されますが、2006(平成18)年4月21日に同鉄道が経営悪化で廃止されたことにより、小利別駅も廃駅となりました。
<小利別駅の年表>
・1911(明治44)年9月25日:旧国鉄網走線の一般駅として開業
・1961(昭和36)年4月1日:路線の呼称変更により、池北線の駅となる
・1971(昭和46)年10月1日:貨物取扱い廃止
・1977(昭和52)年4月28日:荷物取扱い廃止 駅の無人化(運転要員のみ配置)
・1986(昭和52)年11月1日:交換設備を廃止 駅の完全無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる
・1989(平成元)年6月4日:北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅となる
・2006(平成18)年4月21日:北海道ちほく高原鉄道が廃止されたことに伴い、廃駅となる
撮影年月日:1988(昭和63)年11月3日