兵庫県丹波篠山市大沢字高伏ノ坪にあるJR西日本の篠山口駅は、尼崎駅と山陰本線の福知山駅とを結んでいる福知山線(106,5km)の駅です。
もともとは阪鶴鉄道の一般駅である篠山駅として、1899(明治32)年3月25日に開業しました。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有する直営駅です。
かつてあった木造駅舎は、1997(平成9)年2月に橋上駅舎に建て替えられ、国道176号線に面する西口も新たに設けられました。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は7,021人で、これは起終点駅を除く福知山線の全28駅中11位です。
この篠山口駅は丹波篠山市の代表駅で、特急「こうのとり」の全列車が停車します。 そして、当駅は福知山線における境界駅の一つで、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、さらにICOCA(および相互利用対象のICカード)の利用可能区間の終端でもあり、案内上でも、当駅から大阪方面は「JR宝塚線」、福知山方面は正式名称の「福知山線」と名称が区別されています。
また、かつてこの駅から福住駅まで篠山線(17,6km)が運行されていましたが、1972(昭和47)年3月1日に廃止されました。
篠山口駅が属する福知山線は、大阪と北近畿、さらに山陰地方とを結ぶルートの一つであり、大阪駅~篠山口駅間は「JR宝塚線」の愛称が付けられています。そして同線は篠山口駅を境に南側の都市近郊路線と、北側の地方幹線とに雰囲気が分かれ、日中は普通列車の運転系統も分離されており、篠山口駅以南は複線、以北は単線です。
<篠山口駅の年表>
・1899(明治32)年3月25日:阪鶴鉄道の一般駅である篠山駅として開業
・1907(明治40)年8発1日:鉄道国有法により阪鶴鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により阪鶴線となり、同線の駅となる
・1912(明治45)年3月1日:阪鶴線の福知山以南が福知山線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
・1925(大正14)年12月10日:篠山鉄道が当駅の乗り入れを開始する
・1944(昭和19)年3月1日:駅名が篠山口駅に改称される
・1944(昭和19)年3月21日:篠山線が開業したことに伴い、篠山鉄道が廃止される
・1972(昭和47)年3月1日:篠山線が廃止される
・1982(昭和57)年10月3日:貨物取扱い廃止
・1986(昭和61)年11月1日:宝塚駅~当駅~福知山駅間が電化される
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1988(昭和63)年3月13日:路線愛称の制定により、福知山線の当駅~尼崎駅間及び東海道本線の尼崎駅~大阪駅間が「JR宝塚線」の愛称を使用開始
・1992(平成4)年4月1日:篠山口鉄道部の発足により、福知山支社の管轄から篠山口鉄道部の管轄となる
・1997(平成9)年2月8日:橋上駅舎の完成
・1997(平成9)年3月8日:古市駅~当駅間が複線化
・2003(平成15)年10月1日:コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2003(平成15)年11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
・2009(平成21)年6月1日:篠山口鉄道部の廃止に伴い福知山支社直轄に変更される
・2013(平成25)年8月1日:ホーム上の喫煙コーナーを廃止し、駅構内終日全面禁煙化
・2014(平成26)年8月16日:京都府北部での集中豪雨で線路が冠水したり、道床が流出するなどの被害を受けたことにより、当駅~福知山駅間が不通となる
・2014(平成26)年8月19日:当駅~石生駅間が運転再開
・2018(平成30)年3月17日:駅ナンバリングの導入
(左はJR西日本の駅名標:右は国鉄時代の駅名標)
(篠山口駅駅舎・東口)
(駅 舎 内)
(篠山口駅・西口)
今日もご訪問有難うございます