大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

紀州鉄道 紀伊御坊駅!

2015年10月26日 | 

和歌山県御坊市の中心部にある紀伊御坊駅は、JR紀勢本線の御坊駅から西御坊駅までを結んでいる全線単線非電化の紀州鉄道(2.7km)の御坊町駅として、1931(昭和6)年6月15日に開業しました(開業時は御坊臨港鉄道に所属)。

かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、その後、駅舎側のホームを広げて交換設備を廃止したので、現在は単式ホーム1面1線の有人駅(駅員配置駅)です。 また、本線を挟んで車庫が併設されています。
今のモダンな駅舎は2代目で、1979(昭和54)年9月21日に竣工しました。

2010(平成22)年度の1日の平均乗降人員は162人です。

紀伊御坊駅が属する紀州鉄道は、その前身の御坊臨港鉄道が街外れにある国鉄御坊駅と御坊市街地とを結ぶ目的で敷設工事を始め、まず1931(昭和6)年6月15日に御坊~御坊町(現・紀伊御坊)間が開通し、その後順次路線を延ばしていき、1934(昭和9)年8月10日に御坊~日高川間(3.4km)が全通しました。
太平洋戦争を経て、御坊臨港鉄道の利用者は徐々に増加し、1965(昭和40)年には100万人を超えていました。 また、1955(昭和30)年6月15日には西御坊駅から分岐する貨物線の大和紡績専用線(0.85km)が開通し、綿花やスフなどの原料輸送が行われ、さらに日高川駅からはチップも発送され、紀伊御坊駅には一般貨物の発着もあって、この頃は貨物収入が旅客収入を上回っていました。
しかし、モータリゼーション化により、それ以降、利用者は減少に転じ、さらに貨物輸送も減少していきます。
そして、御坊臨港鉄道の経営が困難となっていた時、東京の不動産会社が鉄道事業を約1億円で買収し、1973(昭和48)年1月1日に紀州鉄道株式会社となりました。

 <紀伊御坊駅の年表>

 ・1931(昭和6)年6月15日:御坊臨港鉄道の御坊町駅として開業し、まもなく紀伊御坊駅に改称される
 ・1973(昭和48)年1月1日:御坊臨港鉄道から紀州鉄道に譲渡されたことに伴い、同鉄道の駅となる

 
(駅 名 標)

 
(御坊方面を望む)

 
(西御坊方面を望む)

 
(駅舎正面)


 撮影年月日:2004(平成16)年8月24日