今年の桜は 「あっ」 という間に満開になってしまった。 一年かけて力を貯めてきたのに、何でそんなに散り急ぐのか… 日本人が桜を好きなのは、その潔さが日本人の琴線に触れるのだろう。 潔いといえば、いまICHIEで出している気仙沼のワカメも、あと一週間ほどだろう。 日本には四季があり、その時々の旬の食材がある。 山菜の天ぷらの、何とも言えない 「エグミ」。 エグミという言葉を訳せる国はあるのだろうか。 こんなに食に恵まれた国は他にはないだろう。 それなのに、日本の農業は壊滅状態だ。 農業を継ぐ若者はほとんどいない。 それだけ、魅力の無い職業になってしまっている。 こうなってしまったのは、自民党の無策に他ならない。 民主党が政権を取ったお陰で、安倍さんはTPPに参加することを表明できた。 今までの自民党だったら、農協票を気にして出来なかっただろう。 自分はこのブログで、何年も前から 「TPPに参加するべきだ」 と言ってきた。 日本には世界に誇る、素晴らしい食材が沢山ある。 守りの農業ではなく、攻めの農業に転じなければ活路は無いと思う。 米だって、世界に揉まれれば、生きる道がみつかるはずだ。 すべては、「やる気・本気」 が必要だ。 世界中の人たちに、四季それぞれの本物の美味しさを提供する… そんな情熱が、今の農業には必要だ。 寿司は世界を席巻している。 今度は、季節ごとの農産物の美味しさを、世界中の人たちに教えよう。 そのうち、山菜の天ぷらを食べながら、日本酒を一杯やる外人が現れるだろう。 世界に類を見ない、四季がある環境を最大限生かさなければもったいない。 そして、農家を支えるためにも、我々は日本食をもっと食べるようにしなくてはならない。 合掌