相田みつをさんの書 2回目を御覧ください。
相田みつを「新版 いちずに一本道 いちずに一ッ事」角川文庫 より
【子規365日】■1月21日
襟巻(えりまき)に顔包みたる車上かな 1897(M30)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
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《襟巻 えりまき》の俳句
襟元の寒さを防ぐため広く用いられる。絹・毛糸・毛皮などいろいろ。狐・貂(てん)の毛皮は、
特に高価である。近年はマフラーという薄手のものも多く用いる。
・襟巻やしのぶ浮世の裏通り 荷風
・襟巻や畜類に似て人の耳 麦南
・襟巻やほのあたたかき花舗(かほ)の中 汀女
横田正知編「写真 俳句歳時記冬」現代教養文庫 より
谷口幸璽さんのコメントです。
《襟巻 (谷口幸璽)
「襟巻」で思い出すのが、漫画家の井上球二さん。飄々とした風貌でしたので、私が「エリマキトカゲ」という渾名を付けましたら、「誠に言い得て妙」と感心されていました。青山の都営住宅に住み、渋谷のど真ん中の空き地(ビルの建設予定地)では、一緒にキャッチボールをしたこともあります。当時は土地の管理人も「使っていないのだから、どうぞ」と、大目に見てくれていました。後に超宗派の「一人一寺 心の寺」の会長として、仏教の普及に尽力されました。「私は、かたつむりです。どこへ行くにも、お寺と一緒で」と。》