Caprice Notes♪

映画と本と音楽と絵画とものづくりと。私の気まぐれ日記。

「戦場でワルツを」

2011-06-27 23:28:45 | Films
2008年 イスラエル映画
アニメーション。
アリ・フォルマン監督

予告を見て、テーマは重いのに、美しい旋律が流れると、そういう映画はすごく見たくなります。
この映画もそうでした。

戦場でワルツなんてあり得ないけれど、(ましてあの状況で。。)でも監督の心の中にはそれが響いているんだろうなと思います。

背景は、パレスチナ・イスラエル問題。
だからとても複雑。

DVDを見終わってすぐに、映画の背景を調べました。
サブラ・シャティーラの虐殺事件。
これは、1982年に起こったパレスチナ難民虐殺事件です。
非武装の住民を3日間で1500人以上殺害したと言われています。
虐殺を行ったのは、親イスラエル・ファランヘ党とされていますが、イスラエルもこの虐殺を知りながら黙認していたとされています。

パレスチナ・イスラエル問題は、非常に根が深い。
土地、宗教、政治、人種。
あらゆる問題が交錯していて、この100年くらいの問題ではあるけれど、私はそもそもというところで考えると、ユダヤ教からキリスト教が枝分かれした時代(約2000年前)からフツフツとこの地域で問題が起きていたんだろうと思っています(持論です、単なる。。)

この問題は、遠く離れた日本で、知識として得ることはできても、長い年月、イスラエルという地で(さらにヨーロッパやアメリカまでも絡み、)起きている出来事を理解することは難しいだろうと思います。
ただ、虐殺や差別、拘束など、あってはならない事件と常に隣り合わせのこの情勢については、遠く離れていようが、目を光らせていなければならないことだと思っています。

土井敏郎監督のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」をもう一度見直したい気持ちになりました。


映画『戦場でワルツを』予告編

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