Caprice Notes♪

映画と本と音楽と絵画とものづくりと。私の気まぐれ日記。

ジョン・レノン、ニューヨーク

2011-09-03 14:19:41 | Films
ジョン・レノン、ニューヨーク

東京都写真美術館に観に行きました。
私は初めてジョン・レノンの人生(この映画ではビートルズ解散後、NYに移り住んでからの話ですが)について知りました。
たくさんの名曲は知っていたけれど、ビートルズ、オノ・ヨーコ、ショーン、死 とか、それくらいのことしか知りませんでした。
一緒に行った友人は、この映画は、比較的平穏な部分しか描いていないと言っていたけれど、波瀾万丈なところは充分!

思ったことは、NY移住後の活動、対立的なころの音楽より、後半の、色んなところでの対立から解放されたときの音楽のほうが、よほど平和を感じました。
対立からは解決は見つからないのかも、、とあらためて。。

ジョン・レノン初心者にオススメ映画です!

「六ヶ所村ラプソディー」

2011-08-30 12:59:04 | Films
少し前に鎌仲監督のトークショーに行って、DVDを購入。
ミツバチ。。はすでに観ていて、六ヶ所とヒバクシャを観たいなあと思っていました。

2004~2006年に取材をしているようですね。
あれから随分と時間が経ってしまい、福島も大事故を起こしてしまい。。。
この映画に出演されている多くの方たちはどんな気持ちでいるのでしょう。。

十和田市で農業を営んでいる苫米地ヤス子さんがなんとも忘れられません。
webで調べたら、ブログを見つけて。。
まだお米の直販をされているのかな。。

うちは、子供がいない夫婦なので、仮に六ヶ所から放射性物質が放出されていたとしても、
彼女が作るお米は食べてみたいなと思いました。

たくさんの小さな市民が犠牲になっていて、たくさんの人が知らずにいる現状。
こんなにひどい事故が起きてもなお、泊原発は定期点検を終え、稼働に向けて遂行中。
島根原発もきっと黙っていれば、泊同様、定期点検後に稼働するでしょう。

よくよくよーく考えてみたいと思います。
お金と命、地球、未来。
何が本当に大切なのか。。

人間の欲にはきりがない。でも自分でそれを止め、ちょっと角度を変えてみるだけで、
そんな欲とはまったく別の世界が広がっていることに気づくことができると思う。

六ヶ所村ラプソディー

ヤン・シュヴァンクマイエル

2011-07-29 15:44:05 | Films
プリンツ21が、ヤン・シュヴァンクマイエルの特集。。。
私、シュヴァンクマイエルは大好きです。。。
チェコっていうと、理解し難いというか、見慣れない色合いとか形とかの作品が多い気がするけれど、それはチェコの歴史に大きく影響されているんだなと、プリンツ21を読んで、そう思いました。
でも表現の仕方は違うけれど、人間が持っている欲望は同じ。だからすごく気になるし、恐いもの見たさで、見てしまう。
ぬくぬく育った日本の私たちは、自分でも気づいていない欲望に目を覚まさせられるんじゃないかなと思います。

地下室の怪


Jan Svankmajer - Meat Love (1989)


Jan Svankmajer - tma/svetlo/tma (Darkness/Light/Darkness)


Jan Svankmajer - Food Pt:1 (1992)




ピアニスト

2011-07-16 21:54:18 | Films
2001年 フランス・オーストリア
イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル
ミヒャエル・ハネケ監督

やっと観れた。。
フランス映画って本当に好きだ。。
イザベル・ユペールは、「8人の女たち」で初めて見て、共感は持てなかったけれど、こういう女優さんってすごいと思った。
映画の内容も、フランスっぽいし、(キム・ギドクとかも作れそうだけど!)グロいし、でも現実だし、こういう隠されていることが映画になって映像になって、素晴らしい監督や俳優が演じることで、観る側に、監督の空想と思わせたり、でも本当はこんな世界、どこにでもあるわけだし、だから余計グロいし、、、、

だから、好きだ。。。
今世界中でこういう人、たくさんいるはず。むしろ、こういう人のほうが多いんじゃないの?って思う。

311が起きてしまったから、こういう世界、すごくすんなり受け入れられる。。


存在の耐えられない軽さ

2011-07-16 21:31:04 | Films
1988年 アメリカ
ダニエル・デイ=ルイス、ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン
フィリップ・カウフマン監督

そう言えば「プラハの春」は、大学入試の小論文で私が題材にしたもの。。
この映画、題名が分かりづらいから、フランスの恋愛系かと思っていた。。
観て行くうちに、あ、プラハの春だって分かった(って遅い?)
今みたいに、闇雲にDVDを借りてみる前は、なんとなく借りづらい映画だった(男女のドロドロ系って思っていたから)けど、すごーーーくいい映画だなと思った。
ただ1つ。
セリフが英語なのが気に食わないけれど。。。
監督もアメリカ人なんですよね。。
それも知らなかった。

男女の軽さ?重さ?だけじゃなくて、歴史の流れに翻弄される人間の軽さ、あっけなく死んで行く人間の軽さ、、、
軽いんだよね。本当は。。。

もし重いんだって認識があったら、プラハの春なんて起こらないし、原発事故なんて起こらない。
20年以上も前の映画だけど、逃避行なんて、今の放射能から逃れようとする私たちとそっくり。。
という見方をしてしまった。。


The Unbearable Lightness of Being Trailer - Juliette Binoche