Caprice Notes♪

映画と本と音楽と絵画とものづくりと。私の気まぐれ日記。

ヤン・シュヴァンクマイエル

2011-07-29 15:44:05 | Films
プリンツ21が、ヤン・シュヴァンクマイエルの特集。。。
私、シュヴァンクマイエルは大好きです。。。
チェコっていうと、理解し難いというか、見慣れない色合いとか形とかの作品が多い気がするけれど、それはチェコの歴史に大きく影響されているんだなと、プリンツ21を読んで、そう思いました。
でも表現の仕方は違うけれど、人間が持っている欲望は同じ。だからすごく気になるし、恐いもの見たさで、見てしまう。
ぬくぬく育った日本の私たちは、自分でも気づいていない欲望に目を覚まさせられるんじゃないかなと思います。

地下室の怪


Jan Svankmajer - Meat Love (1989)


Jan Svankmajer - tma/svetlo/tma (Darkness/Light/Darkness)


Jan Svankmajer - Food Pt:1 (1992)




ピアニスト

2011-07-16 21:54:18 | Films
2001年 フランス・オーストリア
イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル
ミヒャエル・ハネケ監督

やっと観れた。。
フランス映画って本当に好きだ。。
イザベル・ユペールは、「8人の女たち」で初めて見て、共感は持てなかったけれど、こういう女優さんってすごいと思った。
映画の内容も、フランスっぽいし、(キム・ギドクとかも作れそうだけど!)グロいし、でも現実だし、こういう隠されていることが映画になって映像になって、素晴らしい監督や俳優が演じることで、観る側に、監督の空想と思わせたり、でも本当はこんな世界、どこにでもあるわけだし、だから余計グロいし、、、、

だから、好きだ。。。
今世界中でこういう人、たくさんいるはず。むしろ、こういう人のほうが多いんじゃないの?って思う。

311が起きてしまったから、こういう世界、すごくすんなり受け入れられる。。


存在の耐えられない軽さ

2011-07-16 21:31:04 | Films
1988年 アメリカ
ダニエル・デイ=ルイス、ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン
フィリップ・カウフマン監督

そう言えば「プラハの春」は、大学入試の小論文で私が題材にしたもの。。
この映画、題名が分かりづらいから、フランスの恋愛系かと思っていた。。
観て行くうちに、あ、プラハの春だって分かった(って遅い?)
今みたいに、闇雲にDVDを借りてみる前は、なんとなく借りづらい映画だった(男女のドロドロ系って思っていたから)けど、すごーーーくいい映画だなと思った。
ただ1つ。
セリフが英語なのが気に食わないけれど。。。
監督もアメリカ人なんですよね。。
それも知らなかった。

男女の軽さ?重さ?だけじゃなくて、歴史の流れに翻弄される人間の軽さ、あっけなく死んで行く人間の軽さ、、、
軽いんだよね。本当は。。。

もし重いんだって認識があったら、プラハの春なんて起こらないし、原発事故なんて起こらない。
20年以上も前の映画だけど、逃避行なんて、今の放射能から逃れようとする私たちとそっくり。。
という見方をしてしまった。。


The Unbearable Lightness of Being Trailer - Juliette Binoche



キム・ギドク監督

2011-07-16 20:50:53 | Films
2006年「絶対の愛」



原題は「시간」=時間。
邦題だと、観る気がしない。。。
韓国の整形社会を批判しているのかな。
でもそれだけじゃない。狂気もある。と思う。
女も男も。。


2003年 「春夏秋冬そして春」



これは好き。
映像も美しいし、物語もアジア風で美しい。
「絶対の愛」はイマイチだったから、絶賛されているキム・ギドクだけど、あんまり興味ないな~と思っていたけれど、この映画は好き。。。


2007年 「ブレス」



主演男優のチャン・チェンは他の映画でもよく観る。韓国語が話せるのか知らないけれど、今回の映画は一言もセリフがなかった。
チャン・チェンの気品というか鋭さによってこの映画がすごくスマートになっている感じ。
やっぱり私は韓国の俳優より、中国や台湾の俳優のほうが好きだな。。



キム・ギドクの作品はまだまだたくさんあるから、これからも観ていきたいと思うけれど、どうしても好きになれないのが、映像の暗さというか、
荒さというか。。。
昭和の日本のテレビドラマを観ている感じがしてしまう。
きっとわざとそうしているのだろうけれど、そうなると映画というより、2時間モノのテレビドラマを観ているようで。。。

でも、韓国映画は日本に似て、(こんなこと言える立場じゃないけれど)どーでもいいテーマのものや、内容の浅いものが多い気がするけれど、(ようは単純ってこと。俳優の人気にだけ頼っているというか。。。)
キム・ギドクは決してそうじゃないから、そういうところはすごくいいなと思う。。。