須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月のお料理(31)~季節の天ぷら盛り合わせ

2020-09-23 22:00:48 | 花月のお料理
我が家では小さいときから食べ物の好き嫌いは許されませんでしたが、実は天ぷらがあまり好きではありません(もちろん食べますが)。

関西で天ぷらといえば「薩摩揚げ」や「揚げかまぼこ」というものを指すこともあり、「あの料理とこの料理が、なぜ同じ名前で呼ばれるのだろうか?」とはなはだ不思議でしたが、誰に聞いても答えはなく、双方ともに「天ぷら」と呼ばれていました。
そして、私の好きな天ぷらは江戸風でないほうでした。区別のため今では関西の天ぷらは「薩摩揚げ」と呼ばれることが多くなり、江戸風のものが「天ぷら」と呼ばれるようになりました。

蕎麦、寿司、天ぷらは「江戸の三味」といわれる江戸時代のファストフードですね。各地から江戸に伝わった料理が形を変え、極端に男性過多の人口比率だった江戸の町のファストフードとして定着したようです。

呼称の混同は蕎麦とうどんでもあって、関西には「キツネ蕎麦」と「タヌキうどん」はありません。
しばしば話題になりますが、関西では「キツネ」と言ったら油揚げの入った「うどん」、「タヌキ」と言ったら油揚げの入った「蕎麦」です。キツネとタヌキは同格です。
ちなみに天かす(揚げ玉)入りのものは「天かす蕎麦」「天かすうどん」と呼ばれますね。

以前関東の友人から「四国に『タヌキうどん』がない理由はタヌキの大親分「金長狸」(ジブリ:「平成狸合戦ぽんぽこ」のモデル)に関わることか?」と聞かれたことがありますが、道路や橋のない時代は、船ルートでの淡路島~四国が大阪と近かったので、大阪から伝わった名称だと思います。おっと、脱線、脱線・・・。

天ぷらという料理法の良さは素材の味が楽しめることだと思います。
季節に応じて鱧、松茸をはじめ旬の野菜が素材として味わえます。春には花月で「桜エビのかき揚げ茶漬け」をいただいたこともあります。そして以前紹介した「白扇揚げ」の美味しさには大いに感動しました。



しかし、ま、何故だか分かりませんが、天ぷらがあまり好きではありません。
油のないところで素材の味を楽しみたいのかもしれません。しかし、トリの唐揚げは好きですので、油のついた天ぷら衣が苦手なんでしょうね。味が単調になる気がするのかも。天ぷらうどんは好きですよ。衣に出し汁をいっぱい沁み込ませると美味しくいただけます。

花月の天ぷらは素晴らしいので、皆さのためにご紹介をさせていただきま~す。天ぷらファンの皆さま、ごめんなさいね~。



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