華灯り

ETCカードの怪

過去にガラケーやiPhoneを洗濯したり、
デジカメが入った棚を粗大ゴミに出して
粉砕処分にしたり、色々とやらかして来た
バケ猫。

日曜日の午後、なにげなくテーブルに載っていたターチン宛の封筒。
クレジットカード会社から、簡易書留で
届いたやつ。

「おお、ETCカードの更新時期だったのか」
と思った。
その後、漢検の勉強をしたりアイスを
食べたりしていた。

が…

私はなぜか、無意識にテーブルを片付ける
習性がある。
アイスの蓋(ハーゲンダッツのヘブンリーキャラメルうまし)やカップと共に、
四字熟語暗記のためのYouTubeを
観ながら…
カード会社からの封筒を捨てた模様。

夜になり、お風呂上がりの多嘉良が
「そう言えばETCの裏に記名を」
とか言い出して
「封筒がない…さて、華さん」
(急に、さん付け)
と迫って来た。

あららっ、
もしかして私、捨てたかも。
うん、思いっきり捨ててた。
ウフフ。

思い出すバケ猫。

申し訳ないことに
多嘉良は夕方、買い物に行くついでに
ゴミをまとめて出していた。

夜、せっかくお風呂に入って
サッパリしたところなのに
寒空の中を、多嘉良は
マンション内ゴミステーションまで。

悪いので、パジャマを着たまま
私もマスクしてビニール手袋をして
後を追いかけた。

「ムンクの叫び」状態になるターチン。
(画像はフリー素材)

私が勝手に料理をしてジャガイモを
洗おうとしたりすると、こうなる。

慌ててカーディガンを着せてくれたため
にへ〜っとしたら
「携帯は?鍵は」
と聞いて来た。
おっと、手ぶらだったわ。

多嘉良がいなかったら、
家に入れなくなる。
(娘は就寝中)

ゴミステーションは、日曜の夜なので
コンモリしていた。ゴミの山。
こういう時、霊感があるとわかるのだよ。
「アレだ!」と私が言ったら
「コレだ」と同時にターチン。
ただしターチンはゴミを出した時の
記憶から。位置を覚えていた。

ETCカードの封筒、すぐに発見。
マンション内の灯りが沢山あり、
わりと明るかった。
ビニール手袋をして、多嘉良が発掘。

どう見ても、何か大事なものを
捨ててしまって探している二人。
怪しくは見えなかったはず。
私、パジャマだし。
住人に「こんばんは〜」と
挨拶。

帰宅して、一応再シャワーした。
(多嘉良も)
しかし寒いね。もう冬ね。

皆様も、大事な書類は
うっかり捨てないように
ご用心。
えっ、私だけ?


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