
長く夫婦をしている間に
気づく気持ちのズレがある
夫に愛されたくてしていたがまんが
独りよがりの思い込みだった
祖父母と両親
4人の大人に囲まれて育った幼少期
長男の嫁である母は
父の弟妹の子どもたち
(私にとったらいとこたち)
がやって来ると
いつも大忙しだった
ある時
私と同い年のいとこが
よそ行きのワンピースを着て
私と砂場で遊びはじめた
祖母は、汚してはいけないからと
私の服を貸してあげるよう母に言った
母は彼女に
私のよそ行きのワンピースを貸した
5歳の子にも屈辱感はある
いとこが帰ってから母に訴えたが
私の気持ちは伝わらなかった
代わりに母は
自身の幼少期の話しを始めた
自分の母は後妻である
先妻が置いて出て行った
腹違いの姉の方を
いつも立てていた
それがどんなに悲しかったかと
母は涙を流した
お前は私の本当の娘ではないか
がまんできるはずである
その時から私は
「甘え」を封印した
夫の妹も
夫の幼なじみも
優しい夫に
甘えることがうまい
甘えないほうが
愛してもらえると
ずっと信じていた私は
何だかもやもやする
自分の正直な
気持ちに気づいたら
感情の評価をせずに
ただそう感じている自分を
ありのままに受け入れる
自分に優しくするのが
セルフ・コンパッション
自分を受け入れたぶんだけ
他者を受け入れることができる