dear bambino

2005年7月に生まれた息子bambiと、私の「好きなものたち」のお話。

親としての決心

2006-05-02 23:49:38 | etcetra...
ここ1週間近く、PCから遠ざかっていました。
その間の出来事と、自分の気持ちを整理するためにも、
ここに書き留めておきたいと思います。

もう2ヶ月近く長引いているbambiの湿疹。
乳児性湿疹と診断されたものの、湿疹は全身に出たり消えたりの繰り返し。
ついには顔全体にまで広がり、どうも今までの湿疹とは違うような気がして、
別の皮膚科でアレルギー検査をしてもらったのが、先週のこと。

結果は、卵をアレルゲンとする、アトピー性皮膚炎でした。

なんとなく、予想はしていたけれど、それは最悪の場合としての話。
それに、私自身アレルギーを持っておらず、
家族にもアレルギー体質の人がいないし、
パパの家系もアトピーの人はいません。
結果を聞いた時は、なぜ、bambiがアトピーに?
と、正直ショックを隠せませんでした。

家に帰って、よくよく調べてみると、
アトピーとは、病名ではなく体質のことで、
アレルギー反応を起こす体質のことを言うらしく、
その中でも、アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患のうちの1つだとか。
だから、アレルギー性鼻炎や気管支喘息なども、
アトピー体質に含まれるのです。

パパは子どもの頃、小児喘息だったこともあるし、
bambiの卵アレルギーは、ママのおなかの中にいる時から、
すでに持っていたものだと、皮膚科の先生からお話がありました。

加えて、母乳の質がとっても重要らしく、
ママの食生活が乱れていたり、精神的にイライラしていると、
母乳の質が悪くなり、アトピーにも影響を及ぼすらしいのです。

いろいろと調べていくうちに、
自分のやっていたことが、bambiに悪影響を与えていたのかと思うと、
ただただ申し訳なくて、仕方ありません。
しかも、妊娠中からなんて・・・罪悪感でいっぱいでした。

それに、今まで処方されていた塗り薬に、
ステロイド剤が入っていることにも不安を覚え始めました。

ステロイド剤とは、本来体が持っている自然治癒力の代わりに、
肌を再生する役割を果たすもので、
長期に渡って使うと、自然治癒力が低下し、
一生ステロイド剤を塗り続けないといけない体になってしまう、
という記事を読みました。
これを知ってから、今までの塗り薬を使うのが怖くなり、
この先、どうやったらアトピーを治せるのか、
そもそも本当に治せるものなのか、絶望感すら感じました。

でも、だからといって、bambiが別人になってしまう訳ではない。
おなかを痛めて産んだ、かわいい我が子。
たとえアトピーだろうが何だろうが、
何があっても、私はこの子を助けてあげようと、思い直しました。

ただ、その決心は、とてももろいものでした。
夜、bambiを寝かしつけていると、
眠たくて仕方ないのに、頭や耳をしきりに掻いて泣くのです。
眠ることもできないほど、かゆいなんて・・・
可哀そうでなりません。
そういえば、もっと重症なアトピーの子だと、
痒さで本当に眠れないらしく、
それに付き合いきれなくて、子どもを殺してしまう親もいるとか。
これは、極端な例かもしれないけれど、
それほどまでに、辛く苦しんでいる人がいるという現実に、
ショックを覚えたのです。

こうしてママがへこんでいるのと同じくらい、
もしかしたらそれ以上に落ち込んでいたのは、パパの方でした。

ママよりも熱心に、アトピーについて調べたり、
会社の人や周りの人に聞いて回って、情報を集めてくれたパパ。
でも、今の時代は情報が溢れすぎて、
かえってその情報に踊らされてしまったかのように、
何を信じたら良いのか、八方塞がりになってしまいました。
何をしていても、無意識にため息をもらすパパ。
相当、参っていたようです。

親が2人して、こんなに悩んだところで、所詮素人。
どんなに考えても、答えは見つかりません。
思い切って、今抱えている不安や疑問を、
先生にぶつけてみようと、今日は朝イチで皮膚科へ行きました。

話をすると、先生は結構あっさりした答えで、
アレルギーがあるのは卵だけだし、
(ミルクも少し反応があったけど、ごく少量なので気にするほどではない)
食物アレルギーは1歳半くらいにはおさまってくるので、
そんなに心配することはない、とのこと。
それよりも、2~3歳になると、
今度は皮膚ではなく、気管支に症状が出るので、
ダニやハウスダスト対策をしっかりして、
小児喘息にならないように気をつけることが大切だ、とも。
何より、ストレスが一番良くないので、
あまり根をつめずに、これから長い付き合いになるアレルギーと、
上手く付き合うことを考えるように言われました。
ステロイド剤も、ごく弱いものを非ステロイド剤と混ぜて処方してあるし、
逆に塗らないで治そうとすると、
掻きすぎて、皮膚がボロボロになるし、
何より、痒さがストレスになって、本人にとって良くないので、
塗り薬は、経過を見て、徐々に弱いものに変えていきましょう、
と、言われました。

先生に聞いたことで、今後どうしたら良いのか、
少し先が見えてきたことで、だいぶ不安が晴れました。
私たちは、今できることを精一杯やる。
何があっても、bambiはパパとママが守るよ。
2人の気持ちは1つになった気がしました。

今回、こうしてパパとたくさんの時間をかけて話をしたことで、
「家族の絆」みたいなものを得たような気がしました。
これは、bambiがくれたきっかけだったのかもしれません。
私1人では、へこたれていた決心も、パパと2人なら大丈夫。
協力しあって、乗り越えていける。
強く、そう思うのです。

なんて言ってますが、
もしかしたら、私たちは大袈裟に考えすぎていたのかもしれません。
何事も度を越すと、いい事はありません。
ほどほどに、ほどほどに。

bambiは元気です。
少し、鼻水たらしてますが・・・
よく笑い、よく食べ、今日もぐっすりおやすみです。

最近、チャイルドシートを前向きにしました。
運転するパパが見れて、ゴキゲンです。

      

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
bambiちゃん (joujou)
2006-05-03 09:05:14
チャイルドシートにお座りできるようになったんですね。

きょとんとしてとっても可愛らしいですね。

ちょっとPCのほうにメールさせて頂きました。

お暇なときに読んで下さいね。
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いいお天気ね (コジママン)
2006-05-03 12:31:35
今日は、夫が出勤なので、いつもどおりな時間が過ぎています。hananoちゃん、どんな連休を過ごしてますか?

さっきから、何度も何度も言葉を紡いで入力しては、消しています。どうやって、ここに言葉を、記せばいいのだろう・・・どんな言葉も、真意は伝わらないような気がして、うまく言葉にできません。ただただ、hananoちゃんもパパさんも、そしてbambiちゃんも・・・みんなが楽しく過ごせるよう・・・そんなことを、心から願っています。

私的な話を・・・コジを産む前、流産して、その時、卵巣に腫瘍が見つかったの。幸い陽性で、卵巣もそのまま残せたんだけど、悪性の場合(卵巣ガン)も無きにしもあらずで・・・流産とのダブルパンチで、あの時は、私も八方塞がり・・・夫婦で泣きました。でも、今こうして、楽しく過ごせてるよ。そして、あの時の絶望感は、私の中で、大きな糧となりました。どんなことがあっても、あの頃のことを思い出せば、乗り越えられる気がしています。

五月の空は高く青いね。

今を大事に暮していけば、答えは必ず見つかるような気がします。なんだか、悟ったようなコメント・・・ごめんね・・
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手作りの入浴グッズ (れっつはっぴい)
2006-05-05 05:53:15
初めて寄せてもらいました。

お子様のアトピー、ご心痛のことと思います。

当たり前のことかもしれませんが、子どもさんを守ろうという気持、素晴らしいなと読んでいて思いました。

我が長男も、小学校へ入る頃まで、両腕に包帯を巻いておりました。

今は成人を迎えておりますが。

子供のことなので、よけい辛かったことを思い出します。



私、そんなこともあり、手作りの入浴グッズを製作しているものです。

吸盤式で、浴槽内につけるだけ。あとは今までどおり。

宣伝のバックアップみたいなブログを開いております。

お時間がございましたら、ご笑覧下さい。

ちょっとお役に立てましたら、良いなと思いまして。



勝手なコメントで申し訳ございません。
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joujouさんへ (hanano)
2006-05-05 16:44:15
お返事が遅れてごめんなさい!

しかも、こんなに長い文章を最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました。

メール、拝見しました。

joujouさんに伝えたい事がたくさんあるのだけど、うまく言葉にできなくて、こちらもお返事が遅れてしまってます。ごめんなさい。もう少し時間を下さいね。
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コジママンさんへ (hanano)
2006-05-05 17:07:30
またもやお返事が遅くなってしまいました・・・ごめんなさいね。

それに、こんなに長い文章を最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。

ママンさんが私たちを想ってくれた気持ち、しっかり届いてますよ。ほんとにほんとに、ありがとうございます。

ママンさんの経験、読んでいて涙が出てしまいました。きっと今回の私たちの経験よりもずっと辛かったと思います。でも、辛い経験があると、それをバネに、人間的にひと回り成長できるような気がするんですよね。うまく表現できないけど、こんな経験も、悪いことばかりじゃない。ママンさんのように、人の痛みを理解して思いやりのある人になれると思うんです。

今を大事に、できる限りのことをやれば、自然に道は開けていくのかもしれませんね。

コジくんは、こんなに素敵なママンさんとパパさんがいて幸せ者だなぁ。

あったかい気持ち、本当にありがとうございます。元気、もらいました!
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れっつはっぴいさんへ (hanano)
2006-05-06 01:13:40
初めまして。コメントありがとうございます。

それに、こんなに長い文章を読んでいただいて、ありがとうございました。

れっつはっぴいさんのお子さんも、アトピーだったのでしょうか?両腕に包帯とは、親として、見ているのも辛かった事と思います。何より、お子さん本人が一番辛かったでしょうね。でも、立派に大人になられたとのことで、何よりです。

後ほど、れっつはっぴいさんのブログも拝見させていただきますね。
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久しぶりです。 (*miwa*)
2006-05-09 15:31:16
こんにちは。

すっかりご無沙汰してたら、沢山更新してあってビックリ。bambiくんも大きくなってるね。ってもぉ9ヶ月なんてまたまたビックリ。

で、ホント偶然なんだけど実は私も今「アレルギー」で悩まされてた所だったの。hananoちゃんは旦那さんとしっかり話し合って二人で乗り越えるなんて素敵!うちは意外と二人で話し合う事ってしないのよね・・・。hananoちゃんご夫婦を見習わないと。

でうちは連休中に男の子が肺炎になっちゃったの。軽い肺炎って診断だっただけどね。うちはパパが花粉症でアレルギー体質だから、生まれてからずっとどの病院へ行っても「アレルギー、アレルギー」って言われて凹まされて来たの。で、今回は風邪とアレルギー体質から喘息になったのかもと・・・。それが悪化して肺炎まで行ったって説明だったんだ。女の子の方は一歳前の血液検査でやっぱり「卵白アレルギー」が出たんだよ。自分がアレルギーなんてなかったから、どうしたら良いかわからなくて・・・。って感じで私は未だに頭がパニックです。息子の肺炎が治ったら、会ってお話したいネー。早く治るように頑張ります!今日が誕生日なのに、お祝いは延期です。
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*miwa*さんへ (hanano)
2006-05-11 00:25:07
こんばんわ。*miwa*さんのお子さんも、アレルギー体質だったんですね。

私も、自分はアレルギーを持っていないから、bambiがアレルギー持ちだって分かったときは、嘘でしょう?って信じられませんでした。だから、*miwa*さんの気持ち、すごくよく分かりますよ。息子さんの肺炎、早く良くなるよう祈ってます。もし喘息だとしても、程度の軽いものだといいですね。うちのパパも小児喘息だったけど、比較的症状が軽かったみたいなので、今ではすっかり忘れてしまっていたみたい。bambiがアレルギーの疑いがあるってなった時に、そういえば・・・って思い出したくらいだから(笑)我が家も、連休中は「アレルギー」のことで頭がいっぱいでした。今はようやく落ち着きましたけどね。今度ぜひお会いしたいですね!積もる話がいっぱいあるし!うちでよければ、いつでもOKですよ~♪あと、お子さんのお誕生日、おめでとうございます!もう3歳ですよね?早いなぁ~!!
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