眺めながら、思い出巡りをしていた。
昨年の12月、5年ぶりに帰省したときの写真。
大好きなパン屋さんは、今も変わらず営業していた。子供の頃、よく買っていたお気に入りのパンを娘と買った。
昔、この店で母の知り合いがレジ係をしていた。うちには、お風呂がなかったから、お風呂屋さんに行ったり、近所の知り合いのお風呂を借りていたのだけど、時々、そのお姉さん?の家のお風呂も借りていた。
たぶん、4~5歳の頃かな。
お風呂で数をかぞえていたら、たくさんかぞえられてすごいねって言われたことを覚えている。
母が亡くなって…、私が20歳を過ぎても、まだ働いていたなぁ。
写真の商店街は、今は、それはそれは寂れているけれど、昔は賑わっていた。
八百屋、時計屋、靴屋、布団屋、傘屋、帽子屋、酒屋、瀬戸物屋、食堂、本屋、薬局、手芸店、雑貨屋…たくさんお店があった。
夏休みには、土曜日に夜市が開かれ、お化け屋敷に人が並んだ。
もうあんな風に賑わうことはないのかな。
あっ、リヤカーを引いたおばさんたちもいたな。野菜や果物を売っていた。
おばさんたちが使っていた秤、懐かしいな。どうやってはかっているのかなぁと不思議だった。
なんだかとっても懐かしい。
生まれた町の風景。