<秋のアレンジレッスン>
生徒さん作品です
灰色屋敷のネズミたち ドイツの寓話
ある屋敷を舞台とするネズミ世界の物語。
灰色やしきのねずみたちは、かしこい大統領と多数決制度を生かし、平和に暮らしていた。ところが猫の危険が迫ると、力の強いボスが登場し、恐怖心をあおる一方で貯蔵室の豊かな食料を餌にしてねずみたちを支配する。白ねずみのリリィはみんなと色がちがうため、食べ物もろくに落ちていない図書室へ追いやられてしまう。そこでリリィは人間の文字を読むことを知る。
ヒトラーの唱えたスローガンがねずみ流にもじられて登場するなど、大人が読めば簡単にそれとわかる、ナチスドイツの寓話です。物語としてはスリルもありますし、明るい感じで、寓話といえどお説教くさいところはありません。もちろんナチスを知らない日本の子供にも、独裁のテクニックについて、よく理解できることでしょう。
「文字を読むってもう一人の自分に出会うような、遠いところへ旅するような、眠り姫にキスして眼を覚まさせるような、すてきなことなの」リリィの科白が心に響きます。
・・・・・・・
最後に彼女は言う。
「みんなにまた、自分で考えるようになってほしいの」。
読書尚友=書を読むことによって、古の賢人を友とすること。
「尚」は過去にさかのぼる意。
何冊読めるかしら・・・。
生徒さん作品です
灰色屋敷のネズミたち ドイツの寓話
ある屋敷を舞台とするネズミ世界の物語。
灰色やしきのねずみたちは、かしこい大統領と多数決制度を生かし、平和に暮らしていた。ところが猫の危険が迫ると、力の強いボスが登場し、恐怖心をあおる一方で貯蔵室の豊かな食料を餌にしてねずみたちを支配する。白ねずみのリリィはみんなと色がちがうため、食べ物もろくに落ちていない図書室へ追いやられてしまう。そこでリリィは人間の文字を読むことを知る。
ヒトラーの唱えたスローガンがねずみ流にもじられて登場するなど、大人が読めば簡単にそれとわかる、ナチスドイツの寓話です。物語としてはスリルもありますし、明るい感じで、寓話といえどお説教くさいところはありません。もちろんナチスを知らない日本の子供にも、独裁のテクニックについて、よく理解できることでしょう。
「文字を読むってもう一人の自分に出会うような、遠いところへ旅するような、眠り姫にキスして眼を覚まさせるような、すてきなことなの」リリィの科白が心に響きます。
・・・・・・・
最後に彼女は言う。
「みんなにまた、自分で考えるようになってほしいの」。
読書尚友=書を読むことによって、古の賢人を友とすること。
「尚」は過去にさかのぼる意。
何冊読めるかしら・・・。