昔ビジネスジャンプに連載されていた「どきどき」(集英社 YJC-BJ 山崎浩)
「まんだらけ」の岩井の本棚で紹介いただいたのはまぁうれしいことなんだけど、どうしてもロリとかエロという言葉でまとめられて、その部分が強調されてしまうのが不満。
俺は、小川、岩が水を吸う音、河川敷、鉄橋の秘密基地、クーラーの無い木造の家、木造の校舎、駄菓子屋、路線バス、縁日、スズムシ、アケビ、藤棚、銭湯・・・といった
平成の世の中には無くなった、昭和の街並、田舎の自然の風景の、描写のリアルさ、美しさ、少年少女の躍動感、微妙な心の動きを表現する表情の豊かさが、魅力なんだと思うんだよね。
もちろん、山崎先生が、子どものころ誰もが通過する、大人への憧れや、異性に対してどきどきしたリアルな感覚を、気恥ずかしがらずに、表現してくれたからこそ、これが傑作になっているのは確かなんだけど、それをエロとかロリとかいう言葉すると、作品の魅力が誤解されて伝わってしまう。
まぁどういう読み方をするかは読み手に任されてると思うんだけど、ロリだとかエロだとか感じるのは、この作品の本質ではなく、読み手の受け止め方の問題だと思う。ようはエロを求める人には「エロだ」と感じるし、自分の子ども時代を省みずに「子どもは純真無垢であらねばならない」という幻想にとらわれている人にとっても逆の意味で「エロだ」と感じるんでしょう。
http://www.edip.jp/yamazaki/ 作者公認HP
http://blog.goo.ne.jp/fusigifusigi/ ブログ(現在、未発表作品を自費出版されているそうです。他のブログサイトでもたくさんありますがとりあえずgooブログを)
http://blog.goo.ne.jp/fusigifusigi/e/e8926b23bdb85ca61050545bcfc27ed0(ブログでも同様の議論があったようです)
(元号を使わないほうが良いという意見にも配慮して)