ハンマーがふりおろされる、ような希ガス

客観は少数の確信犯が作るわけですよ

【2.これが会社の選び方】

2002-10-29 23:30:09 | 【私的】就職活動マニュアル

給料の高い会社を選べ


 「やりがいがあれば給料は安くてもいい」という人もいますが、そりゃ本当の自分を偽ってないですか?これから長ければ40年近くその会社にいるわけだし、人生設計を考えて選ばないと。特に基本給が安いと残業代やボーナスもそれにあわせて下がってしまうわけですからね。
 社会保険料や税金も引かれるし、会社に入ったら入ったで親睦会やら組合費やら団体生命やら財形貯蓄やらでいろいろひかれるし、車やパソコン買ったり、親に仕送りしたり、付き合いでゴルフはじめたりしても、ちゃんとやってけるのかと計画してみて。
 もちろん「給料がいいから御社を選びました」というと敬遠される。(面接担当者は学生には学生らしい答えを望んでいる。)
 自分が実際そう答えたら、面接担当者に「いやー外資ではウチよりもっと良い給料のところもあるよ。」と言われてしまいました。
 いくらデフレとは言え、大卒基本給はせめて20万位は欲しいところだなー。実際は地域手当とか住宅手当つくけど。手取りで18万は必要だと思うよ。(自分が大学のとき川崎に住んでたときには、仕送りとバイトで実質収入15万円位でも生活はかなりきつかった。食費と本と飲み会に使ってしまって。スーツ買う余裕が無かったくらい。)



労働組合


 学生のときは全然気にしてなかったんですが、自分も今の仕事についてから組合にも入って気付いたんですが、かなり重要な要素だと思う。
 大企業の場合、労組があるとしたら、だいたいユニオンショップ制(入社したら必ず労働組合に入らなければならないことを定めた労使協定)なので、まあ決められた労働組合に必ず入らなければなりません。
 つまり事実上、労働組合の選択の自由すらないわけです。その組合がどれだけの力を持ってるか?組合員のことを考えてくれるのか?ということが、重要。
 組合自ら率先してリストラに協力し、サービス残業を見てみぬふりをし、過労死や労災事故を隠蔽する。そういう事例も聞かれます。労組は労働者の自主的組織で労働者の権利を擁護するためにあるはずなのに、なぜそのように会社に都合よく動いてしまうかというと、鎌田慧の「自動車絶望工場」や熊沢誠「民主主義は工場の門前でたちすくむ」を読んでいただければイメージわくと思うんだけど、まあ端的に言えば労働組合のトップがなんだかんだで会社側に都合よい人間が選ばれて、その人たちは会社側から甘い汁をいただける仕組みになってるんですよ。たとえば某大手自動車会社では労組委員長経験者はまず間違い無く、その後取締役に出世することになってる。といった具合に。

 「同盟は御用組合」で「総評は闘う組合」と言われてきた時代もあったのですが、自分の印象ではいまやどっちもどっち。かつては戦闘的といわれていた組合が、御用組合化し、リストラやサービス残業を容認している組合もこれまた多いよ。(最近では某通信会社が話題ですが・・・)

 そんな実態から、社員の雇用と生活を守ってくれる組合というのを期待していると、がっかりしてしまうかも。あえて組合に期待しないか、組合の役員になって(まあ組合役員になるのも難しいんだけど...)内部改革するか...まあ後者はかなりの難儀な道のりではありますが、筆者は後者を選んでしまったのです。

 ただし御用組合でも無いよりはましとはよく言われます・・・統計上、給料などの労働条件は組合の無い会社よりは良いですしね。

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