カフェバー・ハーフタイム

above us only sky 人の上にあるのは空だけ みんな平等って意味だろ ジョン? 

カバも犠牲となるアフリカの民族対立

2005-09-16 09:14:41 | Weblog
コーヒーブレイクでカバの話をした。
モモのように人口哺育カバもいれば、アフリカでは人間の
欲望の犠牲になり、絶滅寸前に追い込まれている野生の
カバもいる。
30年前は約3万頭のカバが居たコンゴ民主共和国には
今では約900頭しか残っていない。
最近では生息地である世界遺産になっている国立公園に
内戦で追われた兵士、避難民などが居続け、食用として
またカバの歯を売るために1頭約5500円で売っている。

この内戦をなんとか止めようと旧宗主国のベルギーやフラ
ンスが動き、国連も部隊を派遣するが紛争解決にいたって
いない。コンゴ民主共和国はアフリカ最大ともいえる鉱山
資源に恵まれた国だ。
ダイヤモンド、金、銅、コバルト、亜鉛に石油、コルタン
という電子部品につかう鉱石が世界有数の規模で採掘も
されている。
こうした地下資源に恵まれた国、中東やアフリカでは
その富を支配し絶対的に君臨する個人、ファミリー、部族
企業があり、絶対的に貧困する部族、人種と2極化する
傾向がある。武器を持ち、殺戮や盗みをなんとも思わず
コンゴ周辺では考えられないようなことが起こっている。

1994年ルワンダで起こった大虐殺は、ヨーロッパでは
旧宗主国のベルギー、フランスで特に連日、自国内での
出来事のように報道されていた。
当時はフランスに出張が多く、パリで見ていたテレビや
新聞の報道、映像は目をおおいたくなる残虐なものだった。
この大虐殺がアフリカの暗部、また人間の欲の深さの限り
なさをあらわしている。
もともとルワンダは農耕系のフツ族が住んでいたが15世紀に
同言語だが牧畜系のツチ族がやってきて、武力でフツ族の
土地であったルワンダ、コンゴ民主共和国、ブルンジに侵入
し支配した。
17世紀にルワンダ王国建国。1889年にドイツの保護領となり
第一次大戦前まではドイツ、その後はベルギーの植民地。
ドイツ、ベルギー共に植民地政策において両民族の対立を
あおって、支配に利用した。フツ族、ツチ族であることを証明
する身分証明書を発行し、同一言語で同じアパート、通り、街
に住み、互いの伝統、習慣を理解し共存していた2つの部族を
別=敵対するものという政策をベルギーはすすめていく。
ベルギーは人口で少数派でありながら戦闘力、指導制に優れた
ツチをフツの上位において植民地支配を続けた。

1962年独立を果たし少数派のツチ族を中心とした国家が成立す
るが、長くベルギーの植民地政策によって対立、敵対心を植え
つけられた両部族はやがて必然的にどちらかを抹殺する機会を
その日を、きっかけを待つだけになっていた。
その後1973年に多数派のフツ族がクーデーターを起こし首謀者
のハビヤリマナ少将が大統領に就任。今度はフツ族がツチ族を
支配する事となった。
ツチ族は、ルワンダ愛国戦線(RPE)を組織して北隣のウガンダ
に拠点を置き、フツ族政権に対する反政府運動を続ける。
1990年にはRPFがルワンダ北部に進撃し内戦勃発。93年に和平
合意に至ったが94年4月にフツの大統領の乗った飛行機が
何者かに撃墜された事件をきっかけに、フツ族によるツチ族の
大量虐殺(ジェノサイト)が始まり6月までの約3ヶ月でツチ族
だけでなく、虐殺に反対するフツ族も多くが犠牲となり80万人
が虐殺された。

この大虐殺の際にツチ、フツに関係なく殺戮から逃れる人々を
自分がマネージャーをしていたホテルにかくまった男がいた。
ルワンダのシンドラーとも呼ばれた彼の実話を描いた映画
「ホテル・ルワンダ」は昨年全米で公開され非常に高い評価を
受けた。

虐殺を逃れたツチ族の多くは北のウガンダに逃れ、そこで
ウガンダ軍の支援を受け、ルワンダに逆襲して今度はフツ族を
西隣のコンゴに追い出すことに成功する。新たな虐殺を恐れた
約200万人のフツ族は隣国のザイール(現コンゴ民主共和国:以下
ザイールと表記)に逃れたが、難民と追いかけるルワンダ軍の
侵入を恐れ、国境周辺でザイール軍に阻止され、難民キャンプが
国境沿いに作られた。
RPFは7月には全土を制圧し、ビジムング大統領、カガメ副大統
領とする新政権が発足し紛争は終結した。

しかし終結したといってもルワンダの戦火はザイールに飛び火
しただけで、ツチの兵隊は逃げるフツを追ってザイール領内に
侵入していく。
ザイールは面積でルワンダの30倍、人口も7倍の5000万人がい
たが、紛争によって血に飢え戦闘力が高いルワンダ軍を抑えられ
ず、ザイール領内は徐々にルワンダによって占領されていく。
国際批判を避けるため、ルワンダ政権はザイール内の反政府活動
家をリーダーにしてゲリラ活動を支援し、ザイール政権を転覆さ
せることに成功。ウガンダ軍もこの混乱に乗じて侵入し、ダイヤ
モンド鉱山を奪い・・・
やがてアンゴラは石油、ジンバブエもダイヤモンドの採掘権を
めぐってザイールに・・・
という、まあなんと形容していいのやら人間の欲のぶつかりあう
場所、その代表的な国がザイール、部族間の激しい対立はルワンダ
という、この2つの国でおこった紛争、内乱は欧州では連日のよう
に報道されていたが、遠いアジアの日本には身近な国際問題として
は伝わってはいない。
アフリカの民族対立に日本が関与したことはない。逆にいえば
だからこそ、そこに日本外交の目指す道があると思うが、遠い
遠いアフリカの大地につながる道は今はまだ見えない。

唯一の被爆国という立場で核拡散防止の旗手にもなれない国だ。
遠いアフリカの根深い民族対立の間に入ってにらみあう部族や
国家の仲裁役など出来そうもないか・・・
そこまでの勇気はオレも求めない、ただ国連の場を利用して
「日本の国際貢献として」という声を出す事はできるはずだろう。
中国のように鉱山資源を手に入れるためなら、非人道的国家や
部族を支援するような真似は日本には出来ない。
出来ない、しないことを誇りとしていく日本外交をオレは支持し
ているのだが・・・
あの大地に立ったものにしか、生まれたものにしか解決できない
問題があるのかもしれないな。

ルワンダの大量虐殺を描いた映画「ホテル・ルワンダ」は有名俳優
が主演で出ていないということで日本では公開が決まっていない。
(ジャン・レノの名があるが脇役であり登場時間も短いようだ)
配給会社もビジネスである。強要できるものではないよね。
確かに日本ではアフリカの小国の悲劇を果たしてどれだけの日本人
がシネマに足を運ぶのだろう・・・
ネットで騒がれた程度で、配給に踏み切れるのだろうか?
日本のシンドラーとも呼ばれ、リトアニアでユダヤ人の多くの命を
救った杉原千畝にしても誰もが知る人物ではないだろう。
しかしきっかけさえあれば、やがて人々の心に必ず、その功績を知り
たい、苦悩や喜びを分かち合いたいという想いがあふれるはずだ。
杉原氏の物語は読売テレビ系で10月には反町隆、飯島直子主演で
公開されるはずだ。
6千人の命のビザ(仮題)ブログでは8月28日にとりあげてみた。
人種、国籍を越えて、人が人を救う行為を題材にした映画の配給に
有名・無名の俳優うんぬんというのは悲しい話だ。
杉原千畝の名とともにルワンダのホテル・デ・ミル・コリンのマネー
ジャー、ポールの名と彼の人道的行為を我々が知る日が近い事を
望みたいものだ。


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コーヒーブレイク  カバのお話

2005-09-16 07:17:39 | Weblog
カバの生態は良く知らないが、カバといえば泳ぎが上手
そうだ。カバは水中で出産するから赤ん坊のカバは生ま
れた時から水の中、まさか溺れることはないだろう。
しかし長崎県の西海市の動物園・長崎バイオパークで生ま
れたカバの子モモは3月の寒い夕方に陸で生まれたため、
出産時から凍死の危険があった。そこで動物園では母カバ
から赤ん坊を引き離すことを決め、その日からモモは飼育
係の伊藤雅男さん(バイオパーク副館長)に育てられる国内
初の人工哺育(ほいく)カバとなった。モモと伊藤氏の
悪戦苦闘、モモの成長の紹介を15日の日経最終面で見つ
けた。

1994年に生まれたモモは現在は1.5トンの巨体だが
保護直後の体重は32キロ。ラブラドールなど中型犬ほど
の大きさだ。体温が異常に低く仮死状態だったのを一晩中
お湯で温め、ストーブを入れる、泊り込みの世話が始まった。
なんとか持ち直したモモは2ヵ月後の5月には体重が60
キロにまで成長していた。そうしたある日ふと伊藤さんは
思った。「この子は泳げるのだろうか?」
リヤカーに乗せてモモを水深の浅いフラミンゴの池へモモを
運ぶ。驚いて避難するフラミンゴ。
モモは足を水につけるが、それ以上は進もうとしない。
無理やり深みにつれていっても、あっぷあっぷとあえぐ。
カバの特徴である鼻腔の開け閉めが出来ず、鼻から水が入って
しまうのだ。いつかはカバ池にもどすことになる。このままで
はいけない。モモの泳ぎの特訓が始まった。
それから3か月、なんとか成果が実り、モモはなんとか泳げる
ようになった。手足をばたつかせ、そのまま沈んでいき、水底
をけってゆっくり浮かびながら進むという独特の泳ぎである。
生まれて半年、伊藤さんの努力でなんとかモモは生き延びた。
しかしまだまだ安心はしていられない。カバ池にもどしても
大丈夫なのかという心配である。
果たして父カバ、母カバはモモを受け入れるのだろうか?
人間の手で育てられたモモはカバの家族のもとに帰っていける
のだろうか?
『およげなかったカバ「モモ」』は新日本出版社から子供向け
に出版された。その後のモモはどうなったんだろうね。

            ***

世界自然保護基金(WWF)は12日、アフリカの中部コンゴ
共和国の国立公園に生息する野生のカバの数が
密猟などが原因で絶滅の危機に瀕していると報道した。

約30年前の1974年には同国北部のビルンガ国立公園では
世界でもっとも多い約2万9000頭のカバが生息していたが
2003年には1307頭に激減。
今年8月にWWFとEUの保護団体が共同調査を実施したところ
1000頭をきる887頭に減っていた。

WWFによるとこの世界遺産に登録されている公園も
長く続いた紛争(アフリカの民族対立として別記事)の
影響で園内に武装勢力や兵士が居続け、野生動物の保護が
非常に困難な状況だという。
公園内の兵士は無給で食料の支給もないため、カバを食用とし
1頭約50$(5500円)で売っている。またカバの歯は
違法な取引として闇市場に流れている。以上CNN

            ***

日本ではカバの歯といえば、一部の世界では非常によく知られ
ており需要がある。それは印鑑、はんこ。そしてもう一つは
漁師が引き網で使う疑似餌の材料だ。釣りではルアーとよばれ
高いもので1万ー1.5万円、安いもので2-3千円だ。
カバの歯は門歯、犬歯は髪の毛のように伸びるため、動物園
などでは、のこぎりなどで切っている。
カバの歯はワシントン条約では保護されておらず、キロ当たり
1.7万から6千円、だいたい最高のAランクからEランクに
分かれている。またアイボリーというのは海外では象牙だけで
なく、カバの歯(ヒポアイボリー)、鯨の歯を指す場合があり、
アイボリー=象牙と勘違いしないように。


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チャンピオンズリーグ第1節 UEFA杯も開幕

2005-09-16 05:46:19 | Weblog
1分前に終了 速報・日本人在籍チームの試合結果

2005-06のチャンピオンズリーグも15日に
A-D組の8試合が終わり、優勝候補のユベントス、
バイエルン、バルセロナは順当に勝ち、アーセナルも
苦戦したものの勝ち点3の白星スタートを切った。
しかしマンUはビジャレアルの前に「やはり」という
か勝つどころか引き分けの勝ち点1、さらに悪ガキの
ルーニーがまたしても素行の悪さで退場処分。
ウェインのやつはサッカーは上手いかもしれんが
やはり好きにはなれんクソガキである。

ビジャレアル戦の65分、相手の足をひっかけて
イエローカード。
なんだ主審!コイツ、ふん、偉そうにしやがってと、
あんたの態度はご立派だねぇ!とイヤミをきかして
主審の顔の前で拍手を2回やっちゃった!
うひひ!スペインのサポーターは大笑い!
やってくれたね、ルーニーちゃん!
はいカードをもう1枚、まず黄色、そして赤、
ほんで「アデイオ~ス!」さようなら~である。
         退 場!
12歳のときにテレビでこの主審の顔を見ただろ?
98年のサン・テェティエンヌ。
シメオネの挑発に乗り退場処分になり「愚か者」と
罵られたイングランドの7番にクールにレッドカードを
かざした、あのニールセン主審ではないか!
ルーニーは先日のワールドカップ予選で退場処分を
食っており、イングランドのドイツへの道を険しいもの
にする原因を作った。これで次節のオーストリア戦は
出場停止、最終節に同組首位のポーランドとの直接対決
に勝てず、万一W杯不出場となれば戦犯あつかい間違い
なしか。

チャンピオンズリーグに続いてUEFAカップも開幕。
フェイエノールト、マルセイユ、ハンブルグは引き分け
だね。小野、中田浩、高原の出場はあったかはわからな
いが、この3試合で日本人のゴールはなし。
残るはヒデのボルトンだけどホームで先制され前半は
0-1。後半にディウフが決めて1-1でタイムアップ!
かと思われたら、ゴールはボルトン!決めたのはー
メキシカン・ボルヘッティ2-1!で試合終了!
アーセナルもボルトンも最後は決めてくれたね。

チャンピオンズリーグ、UEFAカップが始まりだすと
ヨーロッパ北部は秋の気配。
今年もサッカーシーズンの始まりだねー





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