カフェバー・ハーフタイム

above us only sky 人の上にあるのは空だけ みんな平等って意味だろ ジョン? 

ルイ・ヴィトンと「人間の豊かさ」

2005-09-08 23:32:38 | Weblog
LVマークの製品を持ってるかな?
知ってる?なんて聞いたら相手に怒られちゃうかもしれ
ないくらい認識率の高いブランドだよね。
東アジア選手権で訪韓したサッカー日本代表の選手全員
が移動の際にこのブランドのスーツケースやバッグを
持っていたことが韓国で話題になったらしいよ。
それは100%好意的な報道だったようで、この話を
教えてくれた友人も韓国の友達から聞いて「・・・」って
なってどんな顔をしていいかわからなかったらしいけど
オレならあわてて「最近日本では韓国ドラマの人気がね、
すごくて・・・」などと話題をふってしまいそうになるか
もしれんわ。
電車、バス、レストラン、通勤、たぶん通学にもさ、日本
であればどこででも見かけるLVマークだけど
はい!オレも持っておりますとも!
それで今回はさ、ちょっとそのスーパーブランド
ヴィトンのお話でもしよっかなーって思ってる。

先日発表されたLVMHの決算によれば前年比約19%アップ
という驚異的な純利益増(764億円)であるらしい。
特に日本以外のアジア諸国での売り上げが大きかったそう
なんだって。
オレは海外で過ごす日数が年間で最近5年では約70日
その前10年なら90日近い。年に2ヶ月3ヶ月海外で
過ごしていると日本の豊かさには驚くと同時に常に感心
してしまうことあるんだ。
オランダでのスリの記事を書いたけど、こんな高級バック
を安心して持ち歩ける国はそうあるものではないよ。
日本という国のすごいところは、全国どこへいっても
まだまだ治安がいいといえることなんだ。
もちろん最近の調査や誰に聞いても昔よりは治安は悪くなっ
たというけど、それでも西欧からみれば日本はかなり平和に
思うなぁ。
ヨーロッパのスリが日本にきたらホント驚くだろうなぁ
電車に乗って、前に座る7人全員が持っていてもぜーんぜん
不思議でないのが日本だもんなぁ・・・

このオレも持ってるルイヴィトンだけどさ
これをパリで買うのが昔は大変でねぇ
なにしろお高く気取った、フン!って店でしたからねぇ!
金持ちや最近のいいかたではセレブ、フランスでなら昔は
スノッブちょっと前はBCBG、とにかく「わーぉ!様」
御用達のルイ・ヴィトンなわけだ。
え?てことは誰でも買えないの?
いやーそんなことはないよ。ただし、
あなたが、ルイ・ヴィトオーン(鼻にかけてね!)を持つに
ふさわしい家系や職業、有名人であったり、少なくとも
住まいもクルマも、そうですわねぇー時計や当然洋服にも
アクセサリーや髪型にだって、ルイ・ヴィトォ~ン(発音は
ちゃんとね!)にあわせて不自然でなければお買い求め
いただけます、ウイウイー!って感じ。
    くぅー うぜぇー なんだそれー!!
          意味わかめ、
なんとでも言え、思え!いやなら買わんでよろし!って店
でした。

だから29年前にオレがパリの本店に旅行用にとバッグを
買いに行ったころはさ、前日から大変でねぇ・・・
ナニがって豚皮かビニールか当時は謎のカバンを買うのに
衣装に小道具に、そしてフランス語ですよ!
当時は、たかがカバン買うにもシックでなければいかんのよ
病気のシックではなくて洗練のほうね。粋(いき)でなけれ
ばならんわけだワ
だからさー当時若造のオレとしても、店員の最初は無表情の
ちめてー対応に耐えるために、それこそエエカッコして
単語に構文まで早口で言えるように(早口!これぞパリ!”)
覚えてね!行きましたわね、たかがカバンを買いに!

最近のヴィトンは人種、国籍に関係なく欲しいものは売って
くれるようだけど、当時は偏見、差別の象徴のような店だった
いまの愛想のよさが信じられんわ!
まあ、確かに購入する側にも問題っていうか
昔はあったんだよね。
簡単にいうとさ。フランス人からするとねルイ・ヴィトンの財布
に200フラン、今でいえば200ユーロかなあ(3万円)も
ない!なんてありえないんだな。
つまり、感覚的にヴィトンの財布には3万円以上毎日入れてる
ことが購入の条件&利用の原則!みたいなものなんだな。
買うことはできるよ、でもさ毛皮やリッター1キロの燃費の
高級車、牛肉しか食べないで散歩は毎日10キロの犬を飼う
ことってさ、手に入れても維持は出来ないら買わないでしょ?
そういうさ、買っても身分不相応、あなたの生活にバランスが
悪い事なあーい?って問われてるんだよね。
持つ覚悟あるんだよねー?ってことなんだな。
スリが狙いますよ!盗られて中をみて笑われませんよね?って
ことなんだな。
だから間違ってもヴィトンの財布に居酒屋の割引券やビデオ屋
洗濯チェーンの会員券なんかいれられないんだな

エエェエエーでもさー
あたしの財布じゃん!オレのバックだぜ!何をいれようと自由だ
勝手だろ!えらそーにさー!
へえへえ、そのとおりでござんす。ただ、あっしはフランス人の
ブランドに対して思うこと、感じることを代弁してるだけやねん

一応、オレもフランスで多感な時期を過ごしちゃったんでぇ
あのブランドのお店でティーシャツやデニムで買い物してる姿を
見ると複雑な思いがするんだよねぇ、なにしろオレは銀行に行く
のにさ、それなりに正装していった時代のひとだからねぇ
だってさ、あなたの資産、ばれてるんだよ彼らには!でしょ?

「人間の豊かさ」が住所や振り込まれる給料の数字や持ち物で
計られた時代があったんだよねー
そういう意味ではヴイトン=それなり!ってことだった時代は
良かったのかどうなのかな、う・・ん、どうなんだろうね?




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