
大阪水曜ほっと集談会、運命を切り開くという言葉が好きな一世です。
先日昭和のスーパースター長嶋茂雄さんが逝去されました 。
過去のインタビューで長嶋茂雄であり続けることは辛いこともあったと述べられているのがとても印象的でした。
スーパースターの宿命を背負って産まれた稀有の方という印象ですが、ファンが見えないところで、
陰ながら努力し続けていたとも言われています。
さて、宿命と運命はどう違うのでしょうか?
宿命とは生まれる前に決まってしまうため、まったく変えることはできませんし、避けて通ることはできません。
ちなみに、宿命の「宿」は「前世からの」という意味を表すそうです。
そして、宿命の例としては老・病・死、家族や貧富などの生まれた時の環境、
性別、身長、顔など身体の特徴や運動神経などの特別な才能などがあります。
つまり、生まれてからの努力で変えるのが難しいものを宿命と言うわけです。
森田療法の持つ基本的な考え方として、
変えることが出来ない宿命に対して恨んだり抗うのではなく、
変えていけることにシフトして、
運命を切り開くという感じでしょうか?
とてもわかり易くてシンプルな教えだと思う一世です。

※今日の森田博士の言葉
運命は堪え忍には及びません。
たとえば偶然に山から石が落ちてきたとき、死ぬ時は死ぬし、
助かるときは助かります。
忍んでも忍ばなくても、
けっきょくは同じことであります。
私どもはただ、運命を切り開いてゆくことが大切です。
2025.6.9 一世
※自覚と悟りへの道・白揚社・P250より抜粋