
大阪水曜ほっと集談会何事も疑い深い一世です。
この時期新入生や新社会人を対象としたカルト集団の活動が活発になると言われています。
家族がカルトにはまり、脱会させたという知人も知っています。
若き日の私もセミナーと称する新興宗教に勧誘されそうになったこともありました。
今と違いSNSによる情報もなく、
10代から20代はとにかく不安が強かったです。
幸いなことに当時から森田療法に関する知識があり、
神経質者は自己内省が働くので、のめり込むことはありませんでした。
冷静に考えますと、誰でも救うとか、何にでも効くなどあり得ないと思うのですが、悩みの渦中の時はすべてが見えなくなっているのです。
心の不安に巧みにつけ込み金銭や心を奪うだけではなく、人生そのものを崩壊させる、カルトの存在は許せないです。
過剰な理想を掲げ、何か違和感を感じたらその集団からは距離を置きましょう。
自助グループ活動でも森田療法から理論を切り取って社会通念に過剰に適応したり、絶体正義を主張することなど、あってはなりません。
※今日の森田博士の言葉
私がこの神経質の療法を発見するまでには、
いろいろな迷信的療法などを研究しつくしたのであります。
三省堂の百科大事典の中には、人相、骨相、淘宮術、姓名判断、
まじないなどで私の書いたものが残っています。
今になって考えれば私がこのような迷信を遍歴しなかったならば、
今日の私はなく、神経質療法の発見もないのであります。
2025.3.19 一世