■初のアップデートは不具合の解消
ドコモから発売されているHUAWEI P20 Pro HW-01Kに2018/7/10、発売以来初めてのソフトウェア更新が行われた。ドコモのWebサイト「製品アップデート情報」に記載のある改善される事象は、「ドコモメールが自動受信できない場合がある」ことの一点で、あわせてセキュリティパッチレベルが2018年7月に更新される。
このうちドコモメールの受信不具合は私も経験していた。手動で更新してみると数時間分のメールを一気に受信するのだが、新着メールとして通知されないのだ。端末を操作している最中は正常に受信するので、スリープや省電力にかかる設定だろうと考えていた。Webサイトなどを追っていくと、HUAWEI端末でのアプリの通知にはクセがあって、省電力を実現するための設定が通知を遮断してしまう例があるようだ。
例えば「設定」→「アプリと通知」→「アプリ」→「設定」→「特別なアクセス」→「バッテリー最適化を無視」や、同じく「設定」→「電池」→「アプリ起動」→「手動で一括管理」などで、いずれも設定メニューが階層深くにあり、他のAndroid機では見たこともない項目だ。
これらの設定を確認・変更したが、ドコモメールの通知不具合などいくつかのアプリの動作は改善できず、Twitterで次のように嘆いている。
そんな、もやもやが続いていたところに、ドコモメールの受信不具合を解消するという触れ込みのソフトウェア更新が配信された。
■アップデートもドコモ仕様
HUAWEI P20 Pro HW-01Kのソフトウェア更新の配信開始に気がついた時には、翌日の午前3時台にソフトウェアアップデートが自動実行されるよう予約されていた。更新の有無を毎日確認してしまう私のような変わり者は別として、誰もが更新の実効予定が確認できる親切な仕様だと思う。もちろん、深夜のスケジュールをキャンセルして即時実行することも可能だ。ソフトウェア更新機能はドコモが提供する機能を利用しているようで、docomo application managerと同じデザインの画面で進行していく。
自動的に再起動が行われ、更新ファイルの適用段階はEMUIロゴを囲むように進行状況が表示される。
ドコモのWebサイトでは更新に要する時間は26分と記載されていたが、更新ソフトウェアダウンロードの適用に所要する時間は12分と画面表示されるなど長めの表記のようだ。
手元の端末でのスクリーンショットを取りながらのアップデートはダウンロードを含めても8分で完了した。
■画面ロック時の時刻表示フォントに変化も
更新完了後に目を引いたのは、画面消灯時のロック画面に日時やバッテリー残量を表示する際の時刻表示のフォントが太くなったことだ。Galaxyシリーズで言うところの、Always On Display(ADO)機能であるが、デザインや表示項目の設定変更は引き続きできないままだ。端末情報から、更新前後のビルド番号などの変化を比較しておこう。
ビルド番号は、18051804から18070902に、カーネルバージョンに含まれる日付は、中国標準時(CST)の表記であるが、2018/5/14から2018/7/1に進んだ。ベースバンドバージョンに変更はない。
また、Androidセキュリティパッチの日付は、2018/5/5から2018/7/1に更新された。
肝心のドコモメールアプリの受信不具合は解消しているようで、今のところ通常のスリープ状態では正しくリアルタイムに着信している。ただし、ディープスリープ後の数時間後ぶりの操作時においてはドコモメールアプリの起動に相当の時間がかかる現象を確認している。
また、端末を再起動させ、一度もロックを解除しない状態では電話着信以外は通知も含めて動作しないようで、再起動厨としては取扱いが面倒な仕様である。
【参考】
- HUAWEI P20 Pro HW-01Kに2回目のソフトウェア更新も内容不明 (2018/7/29)
- HUAWEI P20 Pro HW-01Kに機種変更 (2018/6/17)