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SH-03Cが機能バージョンアップで緊急速報エリアメールに対応

 SH-03C(LYNX 3D)に2011/10/6、「機能バージョンアップ」として3度目のバージョンアップの配信が始まり、緊急速報エリアメール対応、YouTubeの3Dコンテンツ再生およびスクリーンショット撮影の3つの機能追加が行われた。
 このバージョンアップにより、ビルドバージョンは02.00.01から、02.01.00に上がった。

ビルドバージョン:02.00.01


 「緊急速報エリアメール」は、気象庁が配信する緊急地震速報や、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報を端末に配信する緊急速報サービスである。フィーチャーフォンではほとんどの機種に搭載されているが、2011年春までのドコモのスマートフォンでは全機種が非対応となっていた。その後、2011年3月の東日本大震災等の災害を契機に、2011年夏モデルへの搭載と既存機種へ順次対応を拡大していく方針が明らかにされていたものだ。
 今回、SH-03Cにも専用アプリケーションがプリインストールアプリとして追加され、エリアメールを受信することが可能になった。フィーチャーフォン版と同様にマナーモード設定時に鳴動させるか否かや鳴動時間についての設定が可能であるが、専用の受信BOXが設けられたり、着信音に加えて受信画面を確認できたりする点が目新しい。

ドロワーの中に「エリアメール」アプリのアイコン 緊急速報「エリアメール」専用の受信BOX


エリアメールの設定画面 受信画面および着信音確認の前の注意表示


緊急速報「エリアメール」の緊急地震速報のデモ画面 


 また、YouTubeの3Dコンテンツ再生に対応し、専用アプリケーション「YouTUbe 3D」によりYouTube 3Dチャンネルへアクセスしやすくなった。 とのことだが、SH-03Cのディスプレイで3D映像として再生されるコンテンツとそうでないコンテンツがあり、もう少し説明をしてもらわないと楽しみ方がよく分からないというのが本音だ。

YouTube 3Dチャンネル 「3D」のアイコンがあるコンテンツを表示してみたが…


 もう一つの新機能が、スクリーンショット撮影機能である。
 これまでは、AndroidSDKなどをインストールしたパソコンとデバッグモードに設定した端末をUSBで接続し、スクリーンショットを取得していたが、パソコンと接続しなくてもSH-03Cのホームキーと電源キーを同時押しするだけで取得できるようになったのだ。本ブログに掲載しているような画像の作成用途のほか、「画面メモ」の代わりに使ったり、トラブル発生時の遠隔サポートなどにも使途があるかもしれない。
 ファイルは撮影時の西暦年月日と時分秒をハイフンで繋げたファイル名がつけられたPNG形式で、microSD内に作成されるscreen shotフォルダの中に保存される。また、スクリーンショットの撮影時にはシャッター音が鳴動し、「スクリーンショットをmicroSDに保存しました」というメッセージがファイル名とともに数秒間画面に表示される。

スクリーンショット


 今回のバージョンアップは、なんと言っても緊急速報「エリアメール」への対応がメインだろう。同時期に発売されたドコモのスマートフォンに先んじて対応が行われたことは、SH-03Cのユーザーとして非常に嬉しい。
 これを機に、エリアメールの緊急地震速報に近い情報配信を行うアプリとして8か月近くお世話になってきた「なまず速報β」を深い感謝とともにアンインストールさせていただいた。東日本大震災から半年以上が経過したが、ここ数日も地域を問わず全国各地で震度4や震度5弱の地震が観測されているし、台風や豪雨による河川の氾濫が各地で相次いでいることは周知の通りだ。たとえ1台でも「なまず速報βの」配信サーバに接続する端末が減少することは、引き続きエリアメール非対応の端末を利用するユーザーの皆さんに資するものと考えている。

「なまず速報β」 「なまず速報β」には感謝を込めてアンインストール


 当初2011/10/5に予定されていたSH-03C単体でのアップデート配信開始が、「サーバーの都合」という理解に苦しむ理由で1日延期されるという若干のトラブルはあったが、昨年12月に発売されたSH-03Cに、GoogleによるAndroid OSのバージョンアップとは別の機能追加が着実に行われていく様子を目の前で見て、SH-03Cの開発元であるシャープが、国内メーカーでは早い時期からAndroid端末を手がけてきたことで蓄積された技術力の高さを実感する。同社の今後の製品に期待を寄せたい。


【参考】

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