なお、下記エントリーの繰り返しになるが、2011年9月時点でSH-03Cは「050 plus」の動作確認が完了しておらず、「正常に動作しない場合がある」というのが公式の状況である、利用の結果については自己責任でご対応いただきたい。
【参考】
- SH-03Cに「050 plus」を設定してみる (2011/10/1)
まず、発信についてみる。本サービスは、通話相手に発信者番号が通知できることが特長の一つだが、それ以外の機能を紹介する。
「050 plus」は標準の電話帳を自動的に読み込む形の「電話帳」を有している。発信以外にメール送信や地図表示など一通りの機能もあるが、初期状態の50音順表示からグループを優先表示させる設定は見つけられなかった。そのグループ表示にはカラーラベルをつけることができる色設定機能がある。また、「お気に入り」は、よく使う発信先をまとめることができる機能で使いやすい。
電話帳は全体的にうまく作り込まれている印象だ。
「050 plus」をインストールすると、標準の電話帳からの発信の場合にも使用する電話アプリを選択するダイアログボックスが出る。Androidスマートフォンでは電話の発信さえもアプリで構成されていることを実感する。
一方、「050 plus」の電話帳からも、発信時に「携帯電話」をタップすれば050番号を使わずに通常の携帯電話本体での発信を行うことが可能だ。
次に着信をみる。
当然であるが、050番号での着信を受けるためにはアプリが常時起動していることが必要であり、いくらかのバッテリーを消費するのは間違いない。通話時はさらに消費量が増えるだろう。
着信音や着信音量に加え、マナーモードやバイブも携帯電話本体の設定がそのまま反映されて同じように動作するので使いやすい。SH-03Cに搭載されている伝言メモ機能は動作しないが、留守番電話サービスが無償で提供されている。
着信時には、画面に「応答」と「拒否」の2つのボタンが表示されるが、この「拒否」をタップしてみると、何のメッセージもなく電話が切れるのにはちょっと驚いた。「拒否ボタン」というのは珍しい。
なお、050plus宛てに電話をかける発信側には「050 plusへおつなぎします」というガイダンスが流れる。(ガイダンス再生時の通話料は無料)
発着信履歴の画面も使いやすいと感じた。
不在着信はステータスバーでも通知される。着信履歴画面では、不在着信が赤字で表示されたり、折り返し発信の表示など隅々まで配慮された親切な表記に好感が持てる。
通話中の画面にはミュートや保留の機能がある。保留音は定番の「グリーンスリーブス(Greensleeves)」。通話終了後は、事前に設定した料金プランとの通話料金比較を行う「おトク表示」が表示されるが、設定でオフにもできる。
肝心の通話品質だが、携帯電話本体の通話に比べるとやや劣るという感じはする。だが、声が途切れるとか聞き取れないということまではない。
なお、Bluetooth接続でのハンズフリー通話には対応していない。
050 plusは自動的に起動し通知エリアにアイコンが表示され、手動でアプリを終了することが可能だ。この状態ではもちろん着信はできないが、発信時にはアプリ選択のダイアログボックスで050 plusを選べば自動的に起動され、キーパッド画面で発信直前の状態まで遷移する。(通話可能になるまで多少の待ち時間は必要)
こうした「手間」を承知の上で、050番号を発信専用にする運用も十分考えられるだろう。