■ドコモのAQUOS R3もAndroid 10に
ドコモから発売されているAQUOS R3 SH-04Lに、2020/3/23から、Android 10へのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新の提供が開始された。2019/6/1の発売から9か月と22日、Android 10正式版のリリースは2019/9/4だったのでそこから半年を要している。
■変更内容はauの情報を参照しよう
ソフトウェアアップデート途中の画面表示によれば、バージョンアップ後のイチオシ新機能は、画面配色を黒基調に変更する「ダークテーマ」だそうだ。その他ドコモのWebサイトでは、主なアップデート内容としてジェスチャーナビゲーションやアプリの位置情報に関するユーザー許諾の選択肢に「アプリが使用中の場合のみ許可」が追加されたことなどが記されている。
ただし、アップデートで変更点や削除された機能の説明は、au版AQUOS R3 SHV44用の資料が段違いに詳しい。これによれば機能の追加・変更は50項目、削除された機能は9項目あるという。OSアップデートにより、派手さはないものの多くの機能に手が入っていることがよくわかる。ドコモでも自らこうした情報は提供すべきだ。
■標準カメラでワイド撮影が可能に
実用上の大きな変更点はカメラ機能にある。 AQUOS R3の背面には静止画用と動画用の2つのカメラがあり他機種との差別化要素の1つとなっていた。今回、動画専用だったこのワイドカメラが静止画撮影でも切り替えて利用できるようになった。 これまで標準カメラの有効画素数は最大で12.2M(4032×3024ピクセル)だったのに対し、ワイドカメラの解放により最大で20.1M(5184×3880ピクセル)の解像度を手に入れたわけだ。
実際に撮影してみると確かに広角に撮影できるが、ピントの合わせ方は難しく、レンズの歪みも生じてしまう。ワイドカメラが活用できるシーンは限定的だ。それでも撮影時に選択肢が広がったことは嬉しい。
このほかファイル管理アプリが、コンテンツマネージャーからFilesに変更された点も目につく。 なお、前回2020/2/25ソフトウェア更新以降、突然に表示されるようになったキャストの異常な表示は出なくなった。
Androidのセキュリティパッチは、2019/12/1から2020/2/1に更新された。 ビルド番号はOSバージョンアップにより01.00.13から02.00.02へ大きく変化している。表に出なかった02.00.01の存在が気になるところ。 注目すべきはカーネルバージョンに含まれる日付で、2020/2/6から2020/2/17と前回からわずか11日しか進んでいない。今回も100%根拠のない推測だが、前回の2020/2/6付カーネルは急遽差し込まれたように思われる。
アップデート作業はいつもと同じWi-Fi環境下で実施したのだが、開始からわずか21分で完了した。ドコモのWebサイトでは所要時間34分と記載されていて、これまでのアップデートではいつも長めの時間が掛かっていたのだが今回は早かった。 アップデートから5日目になったが、今のところAndroid 10環境で問題なく動作している。
【参考】
- Xperia 1 II SO-51AにAndroid 11へのOSバージョンアップ提供開始 (2021/2/7)
- AQUOS R3との1年間を振り返る (2020/5/31)
- なんだか挙動不審。AQUOS R3に6回目のソフトウェア更新 (2020/2/28)
- Galaxy S8 SC-02JにAndroid 8.0へのOSバージョンアップの配信が開始 (2018/4/22)
- SH-03CのAndroid2.2アップデートが提供開始 (2011/6/8)