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Galaxy S8 SC-02Jに3回目のソフトウェア更新。アップデート内容の記載は正確か?

■2か月ぶり3回目のソフトウェア更新

 2017/9/4、ドコモ版Galaxy S8 SC-02Hに発売以来3回目のソフトウェア更新の配信が開始された。auから発売されているGalaxy S8には2017/8/17にセキュリティパッチレベルを2017年8月に更新するアップデートが配信されていたので、ドコモ版も日を開けずに開始されるかと待っていたのだが、少し遅れてのスタートとなった。
システムアップデートをインストールしています。


 アップデートファイルのサイズは413.92MBで、端末本体での更新にかかる時間は8分とされている。実際に手元の端末でも同等の所要時間で更新が完了した。
ソフトウェア更新。端末を更新しました。


■正しいアップデート内容は何か?

 今回の更新で改善される事象はGalaxy S8とS8+で異なっている。なかでも機能的に大きいのが、S8+に下り最大通信速度788Mbpsへの対応がなされたことだ。残念ながらS8は非対応で最大通信速度は500Mbpsにとどまるが、理論値としては十分に高速であるし、実用上は実効速度がどのくらい出るかのほうが重要だ。
 ドコモのWebサイトで公表されている「今回のアップデート内容」をS8とS8+で比較すると、S8は「改善される事象」のみだが、S8+では「主なアップデート内容」「改善される事象」の2つで構成されている。788Mbps対応以外にも多くの機能追加が列挙項目されていて、両者には大きな差があるようにみえる。

<Galaxy S8 SC-02Jの「今回のアップデート内容」>
Galaxy S8+ SC-03Jのアップデート内容

<Galaxy S8+ SC-03Jの「今回のアップデート内容」>
Galaxy S8 SC-02Jのアップデート内容


 S8とS8+で共通に記載されている「Wi-Fi接続中の省電力機能」に至っては、S8では「改善される事象」に位置づけられているのだが、S8+では「主なアップデート内容」に含まれている。検証はできないが、両者に機能差があるというのだろうか。
Wi-Fi接続中の省電力を追加します


 S8では記載がない(2)から(5)までの機能追加も、実のところすべての項目について機能追加は行われていると思われる。いくつか確認してみよう。
 まず、カレンダーアプリの手動同期機能は、S8でも「その他」の中に「今すぐ同期」が追加されている。アプリのバージョンは4.21.11.10だ。
Galaxyアプリのカレンダーの同期機能が追加されます


 端末本体の音量▲▼キーで調整できる音量については、着信音量とメディア音量で切り替える設定メニューは従来から「音量キーの標準操作」を設定するメニューとして存在していたのだが、「音量キーでメディアを調整」というメニューに置き換わっている。
端末本体の音量キーでメディア音量を制御するよう設定可能になります


■Galaxy Appsで個別に更新可能

 これらはGalaxyアプリの管理アプリGalaxy Appsで個別に更新することが可能だ。ただし、ダウンロードするには専用のGalaxyアカウントを作成してログインする必要がある。
Galaxy Appsで個別にアップデート可能


 更新後のカーネルバージョンに含まれる日付は2017/6/19から2017/8/8に、ビルド番号はNRD90M.S02JOMU1AQF2からNRD90M.S02JOMU1AQH2にそれぞれ変更になっている。ただし、Androidセキュリティパッチレベルは2か月ぶりに更新され、2017年8月になった。

ベースバンドバージョンはSC02JOMU1AQH2に


 それにしてもドコモWebサイトの「今回のアップデート内容」の内容は解せないものだ。S8とS8+とで書きぶりに統一性がまるでない。更新内容を詳細に確認するマニアな利用者はごく一部で、多くのユーザが目にすることはないかもしれないが、正確な記載に努めてほしい。
 

【参考】

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