華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

最近買った本

2006-07-18 18:34:21 | 読書
 主に古本屋で。

 フッセル『純粋現象学及現象学的哲学考案 (上)』(岩波文庫)
 フッセル『純粋現象学及現象学的哲学考案 (下)』(岩波文庫)

 ともに絶版のフッサール『イデーン』の岩波文庫版。古本屋さんによって、同じ状態でも値が全然違います。神保町の某書店では下巻が2500円でしたが、私は江戸川区の某古書店で700円で買いました。みすず版で数年前に読みましたが、今度はこの岩波版で読んでみたいと思います。



 内田樹『態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い 』(角川ONEテーマ21)

 レヴィナス、ブランショ、ユダヤ思想の専門家で、今や売れっ子エッセイストの内田樹の本。ありふれた事象でありながら、なかなか理解できないことがある。内田氏は、そいういった厄介な問題を、現代思想の理論を援用しつつ平明な文体で語りかける。お軽いエッセイと思いきや、なかなか硬質な他者論、死論、身体論、コミュニケーション論の本である。
 


 筒井康隆『筒井順慶』(角川文庫)

 懐かしい。筒井康隆一流のドタバタ、山藤章二画伯のイラスト。ただただ懐かしい。しかし筒井康隆の小説って、ある程度おとなにならないとわからない部分が多いなー。改めて感心する。



 ジュパンチッチ『リアルの倫理―カントとラカン』(河出書房新社)

 まだ読んでません。「倫理」「カント」「ラカン」という字の並びを見ただけに猛烈に欲しくなった。ここ数年に読んだ本の中で、古典以外でおもしろかった「倫理」と名のつく本は、バディウの『倫理』(←そのまんま)だった。

体調がよくない日の食事

2006-07-18 16:40:52 | 食事
朝:ゆで卵、大根おろし、おくら
昼:サンジェルマンの総菜パン
夕:野菜炒め

 朝夕と炭水化物が摂れなかった。胃の調子が悪く、全身倦怠で何をするのもおっくうである。気分も沈みがちである。

神田神保町のビアレストラン

2006-07-18 16:16:11 | 外食
先週の土曜、今週の日曜、二日連続で神田神保町に出かけた。三省堂本店の地下に、放心亭というビアレストランがある。私の神田巡りは、神保町の書店を何軒かまわり、このお店で買った本を読みながら、ビールを呑むというパターンが多い。
 店の内装は、いかにも古びた洋食屋という感じで、渋みがあって実によろしい。店全体の雰囲気が熟れており、落ち着くし、品もいい。「放心亭」という屋号そのものが、店の風合いをみごとに言い表している。
 おいしいドイツのお酒、ドイツの料理を堪能できる。メニューの中にアイスバインというドイツ料理がある。塩漬けの肉を蒸したものらしいが、二、三人で行かないと食べられない(食べきれない)ようだ。私はだいたい一人で店に来る為、それをいまだに注文できないでいる。お勧めはソーセージ類、ロールキャベツ。安く済ませたいならジャーマンポテトなど。ビールは黒ビールを頂いている。ワインはよくわからないのでまだ試していない。結構食べて。結構呑んでひとり2000円から3000円のあいだ。標準的な値段である。
 楽しい書見を、楽しいお店で。好きなビールを飲みながら。なんと贅沢な時間なのだろうか。