阪神大震災 95・1・30
あろうことか阪神地域に大地震が起きた。高速道路は倒壊し、住宅は焼け、まるで空襲にでもあったような状況になった。ここでも政府の危機管理はとろく、迅速な手立てを講じないまま次官が過ぎた。国外には自衛隊を派遣したがるのに、国民の救援活動には大義名分に縛られて動きがとれなかった。政府は当てににならないが、ボランテイアの活動が人間を信じられるものにした。しかし中にはとんでもない輩がいたようだが、若者の多くが活動してくれたことに、まだこの国の未来を考えることができるようだ。
0793 海底のあちこちに亀裂が起こり日本沈没しそうな余震がつづく
0794 無言のままにテレビの画面が震災死者同姓四人の名をつげる
0795 もし妻や子がと思えば震災の死者の名の重々しき列
0796 目にあまる焼け跡の、なにも為しえぬ景色として見ている
0797 家を失い焚き火する一団の元気な声に人間を信じることができる
0798 焼け跡にしらじらと降る雪に責任のがれする為政者の弁明をきく
(ロストロポーヴィッチの演奏)
0799 拍手なくおわる老音楽家の無伴奏チェロに散華する死者の霊
0800 どんな事変にであっても生きぬけと留学の子に手紙をかく
0801 西の方で異変があった、それでも僕は今日も電車で会社にでかける
0802 悲しいと思わないか、ほんのちょっぴりの義援金しかだせないなんて
0803 あのひとの家無事でよかった、無事でなかったひとのこと何ていおうか
0804 いいないいな、若いやつらがボランティアにいく、明日を信じるか
0805 トミイチは何しているんだ、政権まもるのも大変なんだと(村山富市首相)
オウム真理教事件 95.3・31
世の中には宗教ほど毒となるものはない。昨今オカルト宗教集団なるものがアメリカで集団自殺をしたりして、世間を驚かせたが、松本サリン事件から始まって、坂本弁護士殺害事件、そして地下鉄サリン事件と、この危機意識のまったく薄い日本で、歴史に残る大馬鹿事件が発生し、その実行者たちはオウム真理教集団の幹部達であった。赤軍派の殺人リンチ、内ゲバ闘争にも似て、社会に貢献するプラス要因などまったくない、自己陶酔型の、自己完結型の集団で、宗教と称するには問題がありすぎだ。まして政治的な権力志向をもつ男が真の魂の救済者などにはなりえない。宗教は世俗的権力を排除するところに成立する。既存宗教が形骸化して、創価学会のように政治と癒着するところに真実の魂の救済などありえず、世俗的なご利益集団になりさがる。高学歴の優秀な若者を誤った道に導いた松本智津夫の罪は大きい。こんな男を生み出した日本という国が悲しい。
0806 ヘッドギアと魂とを取り替えて救済される者そのときの不在
0807 不明の教義にすがる魂の、弱々しさを笑うこと誰もできない
0808 肉体の生存を救済と説き、千年王国唱えたものにヒトラーあり
0809 サリンという猛毒に犯されて人殺しすることに麻痺したこころ
0810 何をもって反国家を説くか、イザヤの苦しみなどにほど遠い説法
0811 改めて山上の垂訓、仏陀の慈悲思う、言い切れぬ憤怒のなかで
0812 敬う親をもたない子の数多いて、大国のどまんなかに穴があいてる
オウム真理教事件2 95.4「芸術と自由」181
0813 弔いの鐘をならせ、宇宙も地球も不幸に満ちすぎていないか
0814 この世にはびこるMeイズム、自らの魂に問う義と慈愛のありか 0815 敬虔なこころのありか問われて誰も答えない、晩鐘の寂しいひびき
0816 虚ろなことばあふれ自らの生を意味づけることば行方がしれぬ
0817 時代を救う者の所在不明、黄昏てゆく空の不気味な美しさ
0818 魂の救い求めてさまよう人間という種のこころに進化論はない
0819 こころのひ弱さ見透かされて、たてものを要塞化する宗派あり
0820 許しがたい魂をもてあそぶ者にこそふさわしい無限地獄は
0821 丘の上に点在するサティアンを靄がつつむぽやっと人間もどきの影が動く
0822 このままでは不幸になる、なってみなければ悟れない若さに苛立つ
東京ラプソディ95 95.9.27「芸術と自由」184
0823 遠くから吠えてる犬はTOKIOに見放されたのかもしれぬ
0824 池袋リブレにならぶヌード写真集、デルモが隣をほら歩いてる
0825 わかれてしまえばそれきりのそんな女さ、このTOKIOのこと
0826 六本木は古いって、ラップの次の流行りのステップわかんない
0827 AVの女見飽きてつぎつぎとTOKIOは変り身が早いのさ
0828 ドラッグ買いに若いヤツがくる歌舞伎町の親不孝
0829 TOKIOでひろった男だよ一晩楽しければいいじゃん
0830 新宿さくら通り異国女が腰振って歩けば井村某夜回りをする
0831 TOKIOこそ憧れ、永遠の若さもたらす媚薬ふりまいている
0832 へそ出しルックの生きのいい女、スペイン通りいつまでも暑い
0833 だれがどう暮らそうと勝手でしょうにTOKIOは装う無関心
あろうことか阪神地域に大地震が起きた。高速道路は倒壊し、住宅は焼け、まるで空襲にでもあったような状況になった。ここでも政府の危機管理はとろく、迅速な手立てを講じないまま次官が過ぎた。国外には自衛隊を派遣したがるのに、国民の救援活動には大義名分に縛られて動きがとれなかった。政府は当てににならないが、ボランテイアの活動が人間を信じられるものにした。しかし中にはとんでもない輩がいたようだが、若者の多くが活動してくれたことに、まだこの国の未来を考えることができるようだ。
0793 海底のあちこちに亀裂が起こり日本沈没しそうな余震がつづく
0794 無言のままにテレビの画面が震災死者同姓四人の名をつげる
0795 もし妻や子がと思えば震災の死者の名の重々しき列
0796 目にあまる焼け跡の、なにも為しえぬ景色として見ている
0797 家を失い焚き火する一団の元気な声に人間を信じることができる
0798 焼け跡にしらじらと降る雪に責任のがれする為政者の弁明をきく
(ロストロポーヴィッチの演奏)
0799 拍手なくおわる老音楽家の無伴奏チェロに散華する死者の霊
0800 どんな事変にであっても生きぬけと留学の子に手紙をかく
0801 西の方で異変があった、それでも僕は今日も電車で会社にでかける
0802 悲しいと思わないか、ほんのちょっぴりの義援金しかだせないなんて
0803 あのひとの家無事でよかった、無事でなかったひとのこと何ていおうか
0804 いいないいな、若いやつらがボランティアにいく、明日を信じるか
0805 トミイチは何しているんだ、政権まもるのも大変なんだと(村山富市首相)
オウム真理教事件 95.3・31
世の中には宗教ほど毒となるものはない。昨今オカルト宗教集団なるものがアメリカで集団自殺をしたりして、世間を驚かせたが、松本サリン事件から始まって、坂本弁護士殺害事件、そして地下鉄サリン事件と、この危機意識のまったく薄い日本で、歴史に残る大馬鹿事件が発生し、その実行者たちはオウム真理教集団の幹部達であった。赤軍派の殺人リンチ、内ゲバ闘争にも似て、社会に貢献するプラス要因などまったくない、自己陶酔型の、自己完結型の集団で、宗教と称するには問題がありすぎだ。まして政治的な権力志向をもつ男が真の魂の救済者などにはなりえない。宗教は世俗的権力を排除するところに成立する。既存宗教が形骸化して、創価学会のように政治と癒着するところに真実の魂の救済などありえず、世俗的なご利益集団になりさがる。高学歴の優秀な若者を誤った道に導いた松本智津夫の罪は大きい。こんな男を生み出した日本という国が悲しい。
0806 ヘッドギアと魂とを取り替えて救済される者そのときの不在
0807 不明の教義にすがる魂の、弱々しさを笑うこと誰もできない
0808 肉体の生存を救済と説き、千年王国唱えたものにヒトラーあり
0809 サリンという猛毒に犯されて人殺しすることに麻痺したこころ
0810 何をもって反国家を説くか、イザヤの苦しみなどにほど遠い説法
0811 改めて山上の垂訓、仏陀の慈悲思う、言い切れぬ憤怒のなかで
0812 敬う親をもたない子の数多いて、大国のどまんなかに穴があいてる
オウム真理教事件2 95.4「芸術と自由」181
0813 弔いの鐘をならせ、宇宙も地球も不幸に満ちすぎていないか
0814 この世にはびこるMeイズム、自らの魂に問う義と慈愛のありか 0815 敬虔なこころのありか問われて誰も答えない、晩鐘の寂しいひびき
0816 虚ろなことばあふれ自らの生を意味づけることば行方がしれぬ
0817 時代を救う者の所在不明、黄昏てゆく空の不気味な美しさ
0818 魂の救い求めてさまよう人間という種のこころに進化論はない
0819 こころのひ弱さ見透かされて、たてものを要塞化する宗派あり
0820 許しがたい魂をもてあそぶ者にこそふさわしい無限地獄は
0821 丘の上に点在するサティアンを靄がつつむぽやっと人間もどきの影が動く
0822 このままでは不幸になる、なってみなければ悟れない若さに苛立つ
東京ラプソディ95 95.9.27「芸術と自由」184
0823 遠くから吠えてる犬はTOKIOに見放されたのかもしれぬ
0824 池袋リブレにならぶヌード写真集、デルモが隣をほら歩いてる
0825 わかれてしまえばそれきりのそんな女さ、このTOKIOのこと
0826 六本木は古いって、ラップの次の流行りのステップわかんない
0827 AVの女見飽きてつぎつぎとTOKIOは変り身が早いのさ
0828 ドラッグ買いに若いヤツがくる歌舞伎町の親不孝
0829 TOKIOでひろった男だよ一晩楽しければいいじゃん
0830 新宿さくら通り異国女が腰振って歩けば井村某夜回りをする
0831 TOKIOこそ憧れ、永遠の若さもたらす媚薬ふりまいている
0832 へそ出しルックの生きのいい女、スペイン通りいつまでも暑い
0833 だれがどう暮らそうと勝手でしょうにTOKIOは装う無関心