はーちゃんの気晴らし日記

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バランスバイク

2014年07月31日 | 回顧録
誰でも、自転車に乗れるようになるまでの過程があったと思います。
私たちが子供の頃は、後ろを大人に押さえてもらって、バランスをとりながら、何度も転ばないようになるまで練習したものです。
その後、補助のついた自転車が出来、慣れた頃に補助を取って自転車に乗れるようになるというパターンが多かったように思います。
まめたろうもツブも補助輪付きの自転車で乗れるようなったパターンです。

でも、現在はバランスバイクというものがあります。
ペダルがついていない二輪車です。
足で地面を蹴って進み、バランスの感覚を養います。
かなり小さな子供でも扱えるように軽量になっています。
これで、バランスが取れるようになると、自然と二輪車に乗れるようになるということらしい。
ミニのために買い、私の家の玄関先に置かれていますが、現在はツブの遊び道具になっています。
孫たちが来ていないときに、近所の子供が来て、
「これ、乗っても良い?」
と言って、遊んでいることもあります。
ただ、これで公道を走ってはいけないらしいので、乗り場が難しい部分もあります。

自転車の練習で息子の子供の頃の事を思い出しました。

私たちは、息子が小学校へ入学する半年前に今の場所に転居してきました。
それまでは山坂の多い場所に住んでいたせいか、近所に自転車を乗る子供はいませんでした。
大人の私たちでも坂が多すぎて、買い物に出るのも自転車は大変でした。

ところが、今の場所に越して来た時、近所の子供たちはみな自転車に乗っていました。
私の家には子供用の自転車はなく、当然息子は自転車には乗れませんでした。
そんな頃、ほぼ同時期に引っ越してきた近所の人が、「もう使わないから」と子供用の自転車をくれました。
でも、それには補助輪はついていませんでした。
もともと「練習」ということが大嫌い、努力したり苦労をすることは好きでない息子なので、ちょっと乗ってみて乗れないことがわかり、そのまま自転車は放置されていました。

その後、息子が小学校に入り、色々な友達と遊ぶようになりました。
それぞれの家に行くのに、友達はみな自転車で移動していました。
私の家に遊びに来るのも、数人が連れ立って自転車でやってきました。
その中で、自転車に乗れないのは息子だけです。
息子は、みんなが自転車で移動する時、一人だけ自転車の後を走っていました。

そんなことが何日か続いた後、さすがの息子も自分だけみんなの後を走っているのは嫌になったんだろうと思います。

ある日の夕方、遊びから帰ってきた息子は、放置されていた自転車を出してきて一人で自転車の練習を始めました。
私の家の裏には草野球のグラウンドがあるのですが、夕方は誰も利用する人がいないので、その駐車場が広い練習場になりました。
たしか、思い立ったその日に自転車に乗れるようになったと思います。
暗くなってから、息子は自転車に乗って帰ってきました。
そして、その次の日からは、息子も自転車に乗って友達と遊ぶことができるようになりました。
今のように道路も整備されていなくて、車もほとんど通ることがなかったので、自転車の危険にもそれほど神経質にならずにいられた時代でした。

息子が、あんなに熱心に練習したのは、後にも先にもあの自転車乗りだけだったように思います。


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