またあっという間に1週間がたってしまいました。今週月曜日には統一自治体選の結果が判明、そして昨日には、憲法改正の国民投票法案が衆議院を通過しました。どちらも重要で、語りたいことが山のようにあるのですが、まずは冷静に選挙結果から論評しようと思います。国民投票法案についてはは、明日書くと予告を入れておきます。
選挙結果への論評は月曜日に飯田に向かうバスの中で書いたのですが、実際にここに上げるまでに時間がかかりました。まあ、予感がはずれてしまい、エネルギーがなかなか湧かなかったからです。
統一自治体選挙の最大の注目は、言うまでもなく東京都知事選でした。強力ではあるが高額飲食や身内優遇の公私混同でよれよれぎみの石原慎太郎現職に対し、有力対抗馬と思われた元宮城県知事の浅野史郎氏が、本当に告示直前でしたが立候補を決め、ここで盛り上がるかに思えたのですが、残念ながら都民は冷ややかでした。
この敗因についてはいろいろな人がいろいろなコメントをしています。メールで送られてくる情報に基づいて書くので、ひょっとして間違って入るかもしれませんが・・。
美輪明宏さんは「都民の民度のレベルが証明されたのではないでしょうか」と、都民は太っ腹で『どんどん税金の無駄遣いをしてください。後は私たちがどんどん働いて貢ぎます』ということだ・・とおっしゃっているようです。
JANJANの特集では、浅野氏の出馬は準備不足、マイノリティへの政策に偏りすぎて富裕層に受けなかった、これまでの勝手連方式が通用しなくなった・・などの分析。
早稲田大学の水島朝穂さんは「東京都の現職圧勝という結果については、野党の側に、『小異を捨てないで、あるいは大異を尊重して、大同につく』という態勢がつくれなかったことも大きいと思います。」と自身のメルマガで書かれています。
民主党の鳩山さんは、どっちを応援していたんだか、テレビでとても不思議なコメントをしていましたが、報道から見る限り民主党はほとんどこの選挙に力を入れていなかったということのようです。
いま、多くの人から、落胆の気持ち、気が抜けて何もする気がしない・・云々の声が聞こえてきます。選挙というのは勝つとすごくエネルギーが湧いてくるのですが、負けると本当に気が抜けるのです。私にも候補者という貴重な経験がありますが、一生懸命取り組んだ人ほどおかしくなってしまいます。
でも考えてみると、市民の期待に応えて果敢に挑戦したけれど、共産党からはいきなり非難と罵倒を浴びせられ、民主党は寝てしまい、本当に市民だけの手作り選挙で170万票近くを取ったというのは、実はすごいことなのかもしれません。
かつて民主党が必死になって闘った樋口恵子さんで80万票しか取れませんでした。今回は共産党の吉田さんが63万票、黒川紀章氏が16万票、合計すると250万票と肉薄しています。もし、「市民の共同候補」が実現し、一騎打ちの対決となっていたら、結果はもしかしたら違っていたかもしれません。水島朝穂さんも、そのようなことを指摘されていますね。
結果は大差で勝ちましたが、その当選の記者会見で、石原氏は饒舌に良く喋っていました。赤い顔で選挙による日焼けかなと思いましたが、少しろれつの回らない喋りからして、私には酔っ払っているように見えました。そして、神戸の地震では県知事の対応が悪くて死ななくて良い人が余計に死んだとの暴言。おいおい・・と思いましたが、さっそくマスコミの槍玉に挙げられています。
どうしてこんな暴言人物が300万票近い得票を集められるのでしょう。美輪さんと同じように「都民の民度」が心配になります。誰かが「消去法で石原氏が残った」というようなことを書いていましたが、大多数の有権者にとっては、自分をいじめる人を一生懸命応援するというマゾヒスティックな選択になっているはずです。
こうなると4年後の都知事選を見据えて、多くの都民がなるほどという『倒閣運動』ならぬ『倒石運動』でもきちんと組織して、大きなネットワークをつくって、この4年を有意義な充実したものに変えるほかないのではない・・と考えていたら、もう4選出馬はしないとも表明しているとか。
うーむそうなると、4年の任期を全うできずに辞任に追い込むような『倒石運動』しかありませんね。
さて、そのほかの選挙を見ると、広島では秋葉さんがダブルスコア以上の勝利で再選されたし、女性新人議員が続々誕生した模様です。私が仕事をしている長野県議会でも、女性19人が当選しクォーター制が実現しました。川崎でも、私が応援している無所属女性候補の3位当選など、そう悪い話ばかりではありません。
ただ、まだまだ市民の政治参加は、欧米や韓国に比べても「遅れている」というのが、選挙結果を見ての感想です。
選挙結果への論評は月曜日に飯田に向かうバスの中で書いたのですが、実際にここに上げるまでに時間がかかりました。まあ、予感がはずれてしまい、エネルギーがなかなか湧かなかったからです。
統一自治体選挙の最大の注目は、言うまでもなく東京都知事選でした。強力ではあるが高額飲食や身内優遇の公私混同でよれよれぎみの石原慎太郎現職に対し、有力対抗馬と思われた元宮城県知事の浅野史郎氏が、本当に告示直前でしたが立候補を決め、ここで盛り上がるかに思えたのですが、残念ながら都民は冷ややかでした。
この敗因についてはいろいろな人がいろいろなコメントをしています。メールで送られてくる情報に基づいて書くので、ひょっとして間違って入るかもしれませんが・・。
美輪明宏さんは「都民の民度のレベルが証明されたのではないでしょうか」と、都民は太っ腹で『どんどん税金の無駄遣いをしてください。後は私たちがどんどん働いて貢ぎます』ということだ・・とおっしゃっているようです。
JANJANの特集では、浅野氏の出馬は準備不足、マイノリティへの政策に偏りすぎて富裕層に受けなかった、これまでの勝手連方式が通用しなくなった・・などの分析。
早稲田大学の水島朝穂さんは「東京都の現職圧勝という結果については、野党の側に、『小異を捨てないで、あるいは大異を尊重して、大同につく』という態勢がつくれなかったことも大きいと思います。」と自身のメルマガで書かれています。
民主党の鳩山さんは、どっちを応援していたんだか、テレビでとても不思議なコメントをしていましたが、報道から見る限り民主党はほとんどこの選挙に力を入れていなかったということのようです。
いま、多くの人から、落胆の気持ち、気が抜けて何もする気がしない・・云々の声が聞こえてきます。選挙というのは勝つとすごくエネルギーが湧いてくるのですが、負けると本当に気が抜けるのです。私にも候補者という貴重な経験がありますが、一生懸命取り組んだ人ほどおかしくなってしまいます。
でも考えてみると、市民の期待に応えて果敢に挑戦したけれど、共産党からはいきなり非難と罵倒を浴びせられ、民主党は寝てしまい、本当に市民だけの手作り選挙で170万票近くを取ったというのは、実はすごいことなのかもしれません。
かつて民主党が必死になって闘った樋口恵子さんで80万票しか取れませんでした。今回は共産党の吉田さんが63万票、黒川紀章氏が16万票、合計すると250万票と肉薄しています。もし、「市民の共同候補」が実現し、一騎打ちの対決となっていたら、結果はもしかしたら違っていたかもしれません。水島朝穂さんも、そのようなことを指摘されていますね。
結果は大差で勝ちましたが、その当選の記者会見で、石原氏は饒舌に良く喋っていました。赤い顔で選挙による日焼けかなと思いましたが、少しろれつの回らない喋りからして、私には酔っ払っているように見えました。そして、神戸の地震では県知事の対応が悪くて死ななくて良い人が余計に死んだとの暴言。おいおい・・と思いましたが、さっそくマスコミの槍玉に挙げられています。
どうしてこんな暴言人物が300万票近い得票を集められるのでしょう。美輪さんと同じように「都民の民度」が心配になります。誰かが「消去法で石原氏が残った」というようなことを書いていましたが、大多数の有権者にとっては、自分をいじめる人を一生懸命応援するというマゾヒスティックな選択になっているはずです。
こうなると4年後の都知事選を見据えて、多くの都民がなるほどという『倒閣運動』ならぬ『倒石運動』でもきちんと組織して、大きなネットワークをつくって、この4年を有意義な充実したものに変えるほかないのではない・・と考えていたら、もう4選出馬はしないとも表明しているとか。
うーむそうなると、4年の任期を全うできずに辞任に追い込むような『倒石運動』しかありませんね。
さて、そのほかの選挙を見ると、広島では秋葉さんがダブルスコア以上の勝利で再選されたし、女性新人議員が続々誕生した模様です。私が仕事をしている長野県議会でも、女性19人が当選しクォーター制が実現しました。川崎でも、私が応援している無所属女性候補の3位当選など、そう悪い話ばかりではありません。
ただ、まだまだ市民の政治参加は、欧米や韓国に比べても「遅れている」というのが、選挙結果を見ての感想です。

太平洋戦争後の一億総懺悔を聞いて、「なんで国民が謝る必要あるのか?」と思っていたが、どうやら日本人は、戦前となんら変わっていないのかも知れない。