ついに今日、安倍内閣が誕生する。市民の生活はどう変わるのだろうか?
どこかのお笑いテレビ番組で、ダイアナ妃はウィリアム王子にイギリスの負の部分(ホームレスや福祉の現場など)を見せながら育てた・・というのをやっていたが、この岸信介のお孫さんは、そういう教育は受けずに育ったようだ。逆に60年安保で、デモ隊と力でねじ伏せ、人々の流血の中で目的を達成することを是として育てられた。
純真無垢な子供は平気で虫を殺す。虫の痛みに思いを馳せることがないからだ。保守政治の純粋培養で育った安倍氏がこれからどんな政治を展開するのか、おそらく多くの人が不安のうちに見守っているだろう。
安倍氏の強硬姿勢は、総裁選の公約に表現されている。
まず憲法改正(実はつくり変え)である。5年以内で前倒しもあるという。憲法99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し養護する義務を負う」と書かれているが、国務大臣としての総理大臣がみずから、憲法を軽視しつくり変えると明言しての登場である。
靖国参拝を明言せずとも、北朝鮮問題では拉致問題特別相をおくこと、制裁という方針で貫くなど、アジア外交を「協調と安定」という方針とは相反する「摩擦と対立」、場合によっては戦禍も辞さずという強硬姿勢であることも明らかだ。
一方で基地問題等、アメリカとの関係では、小泉後継らしく「従順」である。アメリカの手の内で、アジアでは好きなように暴れさせてよ内閣・・みたいな感じだろうか。
昨日は辺野古で米軍普天間基地の代替ヘリポート(実際にはヘリポートなんてものではなく機能強化された軍事空港)建設反対の現場で、抗議の座り込みをしていた牧師さん(活動のリーダー)が逮捕された。
今まで数年の座り込みの中で、何度もぶつかりあいは起きていたが、このような事態ははじめて。強硬な総理大臣の誕生と無関係ではない・・と関係者は感じている。
国旗国歌法による強制を違憲とする地裁判決という流れもあるが、共謀罪新設法案、教育基本法改正案など、今度の国会では強引な国会運営を仕掛けてくるに違いない。
「摩擦と対立」の強硬内閣を短命に終わらせるか、長く存続させるか、私達の監視の目と、最大野党の民主党がどれだけしっかりと対抗姿勢を出せるかにかかっている。これまでのような、対案路線、対話路線では、せっかくの政権交代チャンスも取り逃がしてしまうことを、小沢氏は良く知っているとは思うが・・。
市民はしっかりと声を上げなければ、どんどん息苦しい状態になってくることは間違いない。
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