竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

耐震偽装問題はまだ終わっていない

2006年10月21日 | Weblog
マンションの耐震偽装問題で問題発覚の発端となる告発をしたイーホームズの藤田社長が次なる告発をはじめています。

藤田氏は問題を告発した側でありながら、今年4月に逮捕され、10月18日に東京地裁より懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けました。
その間に問題を指摘しようとしていた3つのマンションが建築確認を出され、入居状態もしくは入居寸前になっていると言うのです。
実はその会社は、安倍総理の後援会の副会長の会社であり、国土交通省にいくら伝えても埒が明かないので、首相に直接進言したいと、下記の行動に出たようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000008-san-soci

総理官邸に直接おしかけたということですが、追い返されたと言うことのようです。
判決の日に、記者会見をし、マスコミに配ったプレスリリースが以下のものです。
一部スポーツ紙などは報道したようですが、大きなマスコミには無視されたようです。


以下、プレスリリースです。
「東京地裁での判決に際して、マスコミの皆様へ、そして国民の皆様へ」

今日、東京地裁で、僕に対する判決が出ます。
耐震偽装事件に関係した裁判では一番最初の判決です。
僕は、この裁判の容疑や内容については、話す意味がないと思い
ますのでコメントはしません。

僕を逮捕した本当の理由は、国が、アパのマンションやホテルの偽装を
隠蔽するために、藤田東吾を逮捕して黙らそうとして、行なったものと
考えています。

イーホームズでは、平成18年2月に、アパグループのマンションの
偽装を発見しました。アパのマンションやホテルの構造設計を一手に
行なっていた、田村水落という設計事務所の水落代表がイーホームズに
来社して、「こんな偽装の手法は、姉歯より俺が先に初めた」と豪語しました。
「建築確認を早く取るために、構造設計にかける時間が少ないから
構造計算書を偽装(改ざん)するなんて、他(の構造設計士)にも沢山
いるよ」と平気で言いました。実際に、田村水落がイーホームズに
申請をしていた3件の物件に偽装が発見できました。その他の物件は、
役所や他機関に提出してきたと言いました。その後、アパの取締役や
責任者の方が来社して、アパに関する偽装の隠蔽や計画変更を要請
しました。全く、ヒューザーの時と同様です。

イーホームズで受け付けていた3件の物件の内2件は、イーホームズ
では計画変更も、再計算も適わないと判断したので、現在、工事は
止まったままです。取り壊しもしていません。事件が風化したら、工事を
再開して、販売するのかもしれません。「アップルガーデン若葉駅前」と
「アパガーデンパレス成田」です。他の1件は、川崎市の物件で、
川崎市で計画変更の処理がなされました。しかし、本当に重要なことは、
住民や利用者の命に被害を与える可能性であり、それは、工事中の
マンションやホテルではなく、既に完成して入居済みの物件です。

僕は、国交省に対して、イーホームズで受け付けた以外のアパの物件を
調査するように糾弾をしてきました。国は関知しないと言いました。
アパは工事を止めませんでした。これも、ヒューザーの時と同様です。
この状況が、4月まで続いた中で、4月26日に僕は逮捕されました。
逮捕自体の「見せ金」の容疑は、たとえお金はすぐに返済して誰に
迷惑をかけなかったとしても、違法を行なった者として罰を受けなければ
いけないことだと反省しております。

多くの国民の皆様から激励のお手紙を頂きましたが、僕は以上の経過を
ずっと黙ってきました。もし、言ったとしても、国は隠蔽するために何を
するのか分らなかったし、社員もいたので、安全を優先しました。また、
アパの元谷会長が、安倍晋三官房長官(当時)の後援会である、
安晋会の副会長を務めていたことも、当時は知りませんでした。
今、イーホームズの社員は、全員、再就職が決まり、新しい道を歩んで
います。そして、僕は一人になりましたが、僕が知る真実をここに語る
ことは、イーホームズを創業した者として、代表を務めた者として、そして
21世紀に日本に生きる者としての責任だと思います。よって、ここに
発表を致します。

耐震偽装事件の本質は、決して、ヒューザーやアパだけの問題では
ありません。また、法的には、確認検査制度の問題ではなく、大臣認定
制度の問題のはずです。構造計算書が、偽装(改ざん)可能なレベルで、
構造計算プログラムの運用プロセスを評価/認定した、財団法人日本
建築センター(国の天下り機関)と国土交通省住宅局建築指導課に
責任はあります。アパやヒューザーは、この観点からは被害者です。
但し、デベロッパーとして、自らが作ってきたマンションやホテルの、
住民や利用者の命の安全を無視してはいけません。平成18年5月22日に
、北側国土交通大臣も同様の発言を国会で行ないましたが、この発言は
マスコミが取り上げませんでした。官僚がマスコミを情報操作の一手に
使う表れだと思っています。

よって、僕は、日本の建築行政を担ってきた一員として、この真実を
公表いたします。

また、僕は、「耐震偽装」と題して、僕が知る真実を本に書きました。
ペンの力によって、耐震偽装が何であったのかをお伝えするべきだと
思ったからです。既に原稿は、ある出版社に入れてありますので近く
出版されると思います。たとえ、僕の身に何があったとしても、イーホー
ムズの理念であった、『21世紀の住環境の質の向上に貢献する情報
提供』を果したと、僕は思っています。

最後に、結果として、国民の皆様には、構造計算書に関わる国家の
不正を公表したことで、不安と混乱をいたずらに招いてしまったことを、
ここに深くお詫び申し上げます。

申し訳ありませんでした。

平成十八年十月十八日  藤田東吾


以上ですが、より詳しい情報は下記の「きっこのブログ」というブログページに出ています。
このブログの発言の真贋については、私としては全責任は負いかねます。
藤田氏の発言がそこにあり、そこに書かれたように藤田氏が行動されているので、皆さんにご紹介するということです。
真贋については、皆さんでご判断ください。
ただ、耐震偽装問題が、まだまだ終わらないことは明らかです。
しかも総理のスキャンダルがらみ、某政党の関係団体も深く関係している・・という、とんでもない構図が現れてきています。




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