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ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

自分の足で歩く

2006-10-05 18:07:29 | 日々のできごと
数日前から兄夫婦が中国より帰省している。
中国は今、中秋節。
秋の名月だが、日本より派手に御祝するらしい。
休みも長いし、飾り付けとかするみたい。
月餅をお世話になった方に送り合う習慣があるらしく、兄も取引先からもらってきていた。
月餅は好きだけど、いろんな味があって、メロン味はちょっといただけなかった。
人工的なメロンの味と匂いが、甘いこってり餡に詰まっている。
う~ん、苦手。

母と兄と義姉がとても和気あいあいと楽しそうにしていて、良かったな、と思う。
居場所ないけど、ここは私の家でありながら、仮住まいだと思っているので。
あるべき姿に早くなればいい。
早く帰ってきてくれないかな。

とか思っていたところ、エノマエル夫人に薦められた『源氏の男はみんなサイテー』をやっと読み終たえ。
やっと読んだよ、なかなか読めなくって、ごめんよ。
平安の世も今と変わらず男はみんな自分勝手。
ばっさばっさと毒舌で切り倒す姿はとても痛快だった。
宇治十帖は暗くてあんまり好きになれないのは変わらないけど、浮舟の姿にハッピーエンドを感じる解釈が非常に気に入った。
自分が不幸なのは親のせいではなく、自分のせい。
男や親によって人生が変わるこの時代にしては画期的なエンディングだったらしい。
まして今の時代、人のせいになんか、しちゃいけないんだろうな。
作者が源氏に勇気付けられたように、私も少し。

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4 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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一番まともなのは伊予の介? (エノマエル夫人)
2006-10-06 15:31:37
おお、お忙しい中お読みあそばされましたか!

あの軽快な文章に引き込まれて楽しく読めますよね。

私も、宇治十帖は粗筋を聞くだに「薫のウジウジ十帖」という感じでイラつくので、「あさきゆめみし」でぐらいしか読んでいません。大塚さんのエッセイでさらに読まず嫌いが加速しそうです。

浮舟が出家するラストを「救い」とする解釈は「あさきゆめみし」もそうですね。1000年前の物語がフェミニズム的な解釈でも読める、そんな所が源氏物語のよさだと思っております。

私が源氏物語を好きになったのは「若菜」から「雲隠」までの源氏の晩年のドロドロ話でござる。
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まともな男は魅力に欠ける?? (しず)
2006-10-07 00:13:01
文章は軽快だけど作者の根の暗さが表れていてとても良かったわ。

エノマエル婦人に薦められて読んだ田辺源氏が私の中の源氏だなぁ、やっぱり。

あなた、晩年の源氏大好きだよね~。

あさきゆめみしの原画展でも言ってたもんね。
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魅力的な男はいないのでは・・・ (sarasan)
2006-10-07 00:59:23
あれだけ痛快にこき下ろしてあると、登場人物の方にばかり気が向いてしまうが、作者も相当暗いね、確かに。

瀬戸内の女人源氏とは対極の解釈だわ。

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ダメ男ほど… (しず)
2006-10-07 09:17:49
sarasan様

瀬戸内源氏は読んだことないなぁ。

やっぱ仏教感が色濃いのかな?

源氏の男たちはサイテーでダメ男ばっかだけど、そういう人ほど魅力的に写るのかもよ。

そういや、だめんずうぉ~か~ドラマ化らしいね。
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