さくらん

さくらんを、観た。
すごく、好き。
思わず原作も買ってしまったが、映画のほうが、好き。女を感じた。

映画は、前評判どおり、とにかく絵が綺麗だった。金魚、桜、紅葉、着物の柄に、壁紙までとにかく鮮やか、極彩色。蜷川美花の世界を思わせる。
そして、木村佳乃に泣いた。
惚れた男が自分のことを好きと言ったからといって、それは続く訳でもなく、一緒にいられたっていつか別れが来るものだし、でも殺したい、殺されたいというくらい誰かのことを思えるのはある意味幸せかもしれない。菅野美穂にもだが、そこまでやるのか、という女優魂も感じた。Ｒ１８にすべきなのでは、とも思うぐらい。
あとは、裏切った男の無邪気な笑顔とかどこに行っても同じだと思う心とか。吉原なのに、最後はプラトニックとか。いろんなことに心が動く。
惚れても地獄、惚れられても地獄。
それでも惚れずには、いられない。
恋に生きるのは、そろそろ止めたいのだけれど…
女は女ですよ。