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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

続:金剛バス亡き後の滝谷不動尊縁日のアクセスは・・・

2024-04-28 20:02:06 | 金剛バス廃止関連

2024/1/27付ブログ記事「金剛バス亡き後の滝谷不動尊縁日のアクセスは・・・」の続報です。

2024/4/28(日)が縁日ということで、金剛バスの残影探しを兼ねて滝谷不動尊を参拝してきました。結論からいうと、現地付近には残影は全くありませんでした。一方、このブログ記事を書いている時点の滝谷不動尊公式サイトの「アクセス」のページには、未だ(28日に限り富田林駅よりバスあり)の記述が残っています。

不動尊への参道の様子。快晴の日曜日の午前9時台ですが、徒歩による参詣者はそれほどいませんでした。ただ、出店があったり徒歩参詣者の安全を守るための警備員が配置されるなど、往時の名残は辛うじてあります。

なお、この参道にはかつて金剛バスの定期路線バスがあったものの撤退間際の頃には運休中でした。撤去忘れのバス停の標柱があるかと思いましたが、さすがになかったようです。

不動尊近くには、現役の宿泊施設が複数あります。

ようやく不動尊に到着。境内の南東側の府道沿いに小規模な駐車場があり、さらに丘の上に広大な駐車場が整備されていることがわかります。

府道沿いの小規模な駐車場は、毎月28日の縁日には封鎖されて屋台の出店スペースになっています(寺の関係者や出店業者の車のみ駐車可能)。2023/11/28までは金剛バスの臨時バスもこちらに発着していたはずですが、名残の掲示類を見つけることはできませんでした。一般参詣者は丘の上の広大な駐車場に誘導されます。

丘の上の広大な駐車場には「バス専用」の区画がありますが、もちろん観光バスでやってくる参詣者団体用です。

そして、来月からは縁日は日付固定ではなく曜日固定(毎月第4日曜日)になるとのこと。公式サイトの案内によれば「近年の社会情勢や生活スタイルの変化、交通事情の変化などを考慮して」のことだそうですが、金剛バスの臨時バスがなくなったのもその一因かもしれませんね。


神戸空港サブターミナル工事の状況(2024/4/下旬時点)

2024-04-28 00:02:01 | 航空

2006年に開港した神戸空港は、都市機能の中枢部との間のアクセスの便利さやターミナルビルのコンパクトさなどから順調に推移しており、既に航空便の発着枠は上限に達しています。2025年には大阪・関西万博開催と絡んで国際チャーター便の運用開始や国内線発着枠の拡大が予定されており、それに向け新たにサブターミナル(国内・国際一体型ターミナル)の整備が決まりました。

2023年5月に発表された当初案では、サブターミナルは現ターミナルから西に数百メートル離れた場所に建設することになっており、ポートライナーの神戸空港駅との間はバス連絡を予定していました<資料には記載されていませんが新聞報道あり>が、

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/63010/gaiyou.pdf

さすがにこのアクセス性の低下は問題と感じたのか、2024年2月に発表された改定案では、サブターミナルは現ターミナルから北西に150m程度離れた場所に建設するように変更されており、将来的にポートライナー神戸空港駅と歩行者デッキにより接続する計画となりました。ただ、変更後の場所ではターミナルに直接搭乗橋を接続することができず、全便バス連絡での搭乗となります<こちらも資料には記載されていませんが新聞報道あり>。

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/69840/20240219_kouwan_4.pdf

サブターミナルのオープン時期は「2025年」としか公表されていませんが、当然大阪・関西万博の開幕には間に合わせたいはずで、工事は急ピッチで進捗しています。2024/4/25からは、整備予定地にかかる道路(空港島の西側にある諸施設への唯一のルート)が迂回路に切り替えとなりました。期間は「2025年春頃(予定)まで」とありますが、2024/4/24までの道路は一部空港拡張予定地とバッティングしており、サブターミナルオープン後も元のルートには戻らないはずです。

https://www.city.kobe.lg.jp/z/kowankyoku/airport_road.html

さて、私は切り替え直前の2024/4/21に現地を見てきましたので、報告します。ちなみに、上記情報のネット上での発表はその翌日の2024/4/22であり、さらにいうと2024/4/21時点では現地にさえも切り替え予告はありませんでしたとさ・・・ 唯一、空港島内循環バスのバス停に2024/4/25からのルート変更に伴う時刻変更の予告があり、これを以て迂回路への切り替えを予測した次第です。

空港ターミナル脇から西に向かう道(自動車では途中で行き止まりになる)。この北側でサブターミナルを建設中です。

振り返るとポートライナー神戸空港駅が真正面に見えます。右側は管制塔。今はこの撮影場所は一般人立入禁止です。

サブターミナルの工事現場を西側から見る。

サブターミナル建設現場の南西側ではエプロンの拡張工事中。サブターミナルオープンの暁には、ここに停めた航空機とターミナルの間でのバス連絡となります。

2024/4/25からの迂回路の西側の入口。2024/4/21時点では当然通行止めでした。

サブターミナル北側の道路から見た工事状況。まだ具体的な構造物の姿は確認できません。この道路も2024/4/25から通行止めになったので、一般人はもはやここで撮影できません。

海上アクセスターミナル西側の道路。この時点では先の方が通行止めでしたが、2024/4/25以降はこちらが空港島の西側にある諸施設への唯一のルートとなりました。

 


万博スペシャルサポーター「帆船みらいへ」、本日も神戸港に係留中 <4/30追記あり>

2024-04-27 21:10:49 | 船舶・航路関連

神戸港のポートタワー<2024/4/26にリニューアルオープン>脇には、立派な旅客船ターミナル「中突堤中央ターミナル(愛称=かもめりあ)」があり、その前には3本の旅客船発着用桟橋があり同時に6隻の船が発着できるようになっています。

https://www.city.kobe.lg.jp/a42810/kenko/handicap/syakaikatdudou/barrierfree/shurui/ryokaku/06-04.html

1990年代半ば時点ではここに神戸港遊覧船のほか淡路島・徳島などとを結ぶ高速船航路が発着しており、高速船ターミナルとしての活用を前提に建設され1998/3/28にオープンしましたが、皮肉なことにその1週間後に明石海峡大橋が開通したため高速船航路はほとんど廃止になってしまい、現在に至るまで専ら神戸港遊覧船用ターミナルという本意ではない使われ方をしています。

https://koberun.net/blog-entry-%E4%B8%AD%E7%AA%81%E5%A0%A4%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%81%8B%E3%82%82%E3%82%81%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%AE%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.html

近年は観光目的の路線バス(シティーループ・ポートループ)との結節点という役割も担うようになっていますが・・・

さて、旅客船発着用桟橋には、神戸港遊覧船以外に「帆船みらいへ」の母港としての役割があり、航海がないときはここに係留されています。

この船はもともと1993年に大阪市が就航させた航海練習船「あこがれ」で、 当時は一般市民が航海を体験できた日本で唯一の帆船である一方、世界各地のイベントに参加し、ついには世界一周航海を達成するなど活躍していました。しかし、橋下市長による市政改革の一環として2012年に航海練習事業は廃止され、船も売却されました。その後一般社団法人グローバル人材育成推進機構の手にわたり、船名を「みらいへ」に変更の上2014年7月から神戸港を母港に体験航海事業を再開しました。神戸市公式サイトには、2023/9/30に同法人と協力の上この船を活用した神戸港バックヤードツアーを実施するための参加者を募集する旨のページが残っています。

https://www.city.kobe.lg.jp/a44800/023431958435.html

しかし・・・

2025年大阪・関西万博を盛り上げるスペシャルサポーターに任命されていた再生可能エネルギーだけで航行するゼロエミッション船「ポリマ号」が座礁して航海できなくなってしまい、その後任として「帆船みらいへ」に白羽の矢が当たりました。2023/10/24に引継式が行われました。同時に、所有者も特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン(サラヤ株式会社の社長が理事長を務め、ポリマ号のプロジェクトを支援していました)に変わっています。

https://www.expo2025.or.jp/news/news-20231024-02/

https://www.sankei.com/article/20231024-G3U4FG4EVZPJTEB7UWPOVQ6IUA/

博覧会協会のリリース文には「大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして、今後さまざまなプロモーション活動にご協力いただきます。」とありますが、その後半年を経過してもこの船が国内外でプロモーション活動に参加したという報道はなされておらず、博覧会協会のサイトに唯一以下の記事が2024/2/22付で掲載されたのみです。

2025年日本国際博覧会 特定非営利活動法人ゼリ・ジャパンへの感謝状贈呈式を実施 (この時には天保山と夢洲沖間を航行したそうです)

そして、2024/4/27も「帆船みらいへ」は母港である神戸港中突堤中央ターミナル前の桟橋に係留されていました。確かに船には所有するNPO法人およびサラヤ株式会社の旗が掲げられていましたが、ミャクミャクなど大阪・関西万博を想起させる装飾は見当たりませんでした。既に万博開幕まで1年を切っていますが、これまでは諸々の調整期間で、GW明け以降に本格的なスペシャルサポーターとしての活動が始まるのかもしれませんけど。

 

<4/30追記>

ナイコ〜海運CH(日本内航海運組合総連合会の公式YouTubeチャンネル)に、「帆船みらいへ」の動画がアップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=ZT-S7Hmc_2Q

所有者が一般社団法人グローバル人材育成推進機構からNPO法人ゼリ・ジャパンに変わる本当に直前の2023/10/14~15に、広島港を舞台に小中学生対象の帆船みらいへ体験乗船イベントが開催されており、その時の模様です。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002126.000077920.html

https://uminohi.jp/news/cpr-2022-1022-8168/

果たして、大阪・関西万博閉幕後は再びこのような用途に戻れるのでしょうか?


大阪橋本道路(河内長野~橋本)の府県境<紀見峠>区間はいつ開通?  

2024-04-26 22:18:28 | 幹線道路(関西)

大阪市内から和歌山県橋本市あるいは高野山に車で行くのは不便です。電車だと南海高野線で一直線(高野山の手前はさすがに山岳鉄道やケーブルカーになりますが)なのに対し、大阪市内~河内長野市間・河内長野市~橋本市間のいずれも南海高野線に並行する高規格道路は存在しません。

それでも、河内長野市以北が絵に描いた餅状態なのに対し、河内長野市の南部(南海高野線の美加の台駅付近)から府県境の間は1992年に事業化された地域高規格道路が事業中で、和歌山県側の国道371号は橋本市街地まで4車線化済です<2015/9/23に全区間4車線供用開始>。ちなみに大阪府と和歌山県の間を紀泉山地を越えて結ぶ幹線道路はいくつもありますが、国の事業である国道26号以外は和歌山県側と大阪府側の整備状況に明らかな差があります・・・

1.府県間トンネル(仮称・新紀見トンネル)

現在は1969年に完成した国道371号紀見トンネルがありますが、幅が狭く老朽化しており、昨今の交通事情に合わせた新トンネルは喫緊の課題となっています。しかし、大阪府側で新トンネルと接続する石仏バイパス(後述)の工事が遅々として進まないことからなかなか着工に至らず、2010年代も半ばになってようやく本格的に工事が始まりました。

2017/7/23に建設会社側が開催した地元住民向け見学会の模様が地元新聞のサイトに掲載されていますが、

https://hashimoto-news.com/news/2017/07/24/43619/

この時点で全長2.1kmのうち和歌山県側の680mの掘削が進んでいたとのこと。貫通は記事中の見込み通り2019年10月で、その後道路として使えるようにするための工事を経て既に完成状態ですが、

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080200/gaiyou_d/fil/r3_4_r371shinkimitn.pdf(2023/4時点の和歌山県側の坑口付近の状況写真)

大阪府側の石仏バイパスが完成しない限り、供用させることはできません・・・

ちなみに、上記地元新聞のサイトの記事によれば、この時点では「新トンネル供用開始と同時に現トンネルは一旦閉鎖し、長寿命化工事を行った上で再供用」との予定になっていました。現時点ではどうか分かりませんが。

 

2.石仏バイパス

南海高野線の美加の台駅付近から府県境間で国道371号に並行して建設中のバイパスです。

https://www.pref.osaka.lg.jp/tondo/omonajigyo/r371.html

まず2003年3月に1工区1.8km区間が供用開始となりましたが、その先がなかなか進まず、2工区1.9km区間(正確には本線部分1.6kmのみ)の供用開始は15年後の2018年3月です。2000年頃の再評価調書によれば「平成20年代前半に全線完成予定」とのことでしたが・・・ 

そして、府県間トンネルにつながる3工区は「令和6年春の全線供用を目標に取り組んでまいります」とありますが、このブログ記事を書いている時点で開通日の発表はありません。

さて、石仏バイパスは大阪府の令和2年度第3回建設事業評価審議会都市整備部会において再評価の対象となっています。

https://www.pref.osaka.lg.jp/jigyokanri/r2dai3kaigaiyo/index.html

大阪府は国や他府県と異なり資料をpdf化せずパワポやワード形式のまま公開しているので、当方で内容をピックアップして紹介します。

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2019年度に国の都府県境道路整備補助制度が創設され、その対象として補助金を獲得すべく再評価を行ったものです。

この時点で2工区の本線部分は既に供用開始となっており、3工区はトンネルが既に本体完成済、トンネル以外の区間も用地買収を完了し道路本体の工事や河川の付替工事を行っていましたが、橋梁上部工事は2020年度着手予定とあります。

全体事業費は、前回2016年度の再評価時点から56億円増の216億円となりました。56億円中52億円が工事費の増で、その要因は

 ・トンネル掘削に際しての軟弱層における支保構造変更・安全対策の追加等

 ・鉄道事業者等の関係機関との協議による安全対策の追加、環境対策の追加

 ・詳細設計実施に伴うトンネル設備等の費用精査、物価上昇による事業費増

などとなっています。


2024年の六甲山・摩耶山アクセス急行バスはいずれも往路のみ運行

2024-04-26 12:50:02 | 路線バス

関連ブログ記事・・・2023/4/25付「2023年の六甲山アクセス急行バスは往路のみ運行

2024年シーズンの六甲山・摩耶山への市バス急行便の運行内容が2024/4/24付で発表されました。

https://www.city.kobe.lg.jp/z/kotsukyoku/858055322956.html

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/3429/mayasan_rokkosanoshirase.pdf

 六甲山へのアクセスとなる急106系統(JR六甲道・阪急六甲~六甲ケーブル下)= 4月26日(金)~5月6日(祝)の毎日および11月2日(土)・3日(日)・4日(祝)・23日(土)、24日(日)

 摩耶山へのアクセスとなる急18系統(三宮・新神戸駅~摩耶ケーブル下)=4月27日(土)~5月6日(祝)および7月20日(土)~12月1日(日)の間の 金曜、土曜、日曜・祝日のみ運行

いずれも、運行規模は2023年より縮小されています。

<急106系統>

2023年同様往路のみの運行です。運行日の1日あたり便数は10便で変わりませんが、夏休み期間および9月・10月の運行はなくなり、11月も文化の日がらみの3連休および勤労感謝の日<今年は土曜日!>がらみの連休限定となりました。近年は、六甲ケーブルの利用客は六甲山上一帯で開催されるアートイベント「神戸六甲ミーツ・アート」が開催される8月下旬~11月下旬が年間で最も多くなっているようですが、2023年に関しては、実際には会期中でも11月の連休を除き臨時便の運行が必須なまでの需要はなく、さらに神戸市交通局でもご多分に漏れず乗務員の需給事情が逼迫してきているのかも。

<急18系統>

2023年までは往復とも運行されていましたが(2023年は三宮発5便・摩耶ケーブル下発4便)、2024年は急106系統同様に往路のみの運行となり、便数も3便(9:25発・17:05発・ 18:05発)にまで減らされました。こちらも、復路に臨時便の運行が必須なまでの需要がなかったのかも。