2007年12月29日(中潮、雨のち曇り、南西の風強い)
強風波浪注意報が発令される散々な年末の29日未明、徳島の実家で釣り支度を整えて表に出れば、意外にも暖かい! いつものように小松島のイハラ釣具でオキアミを調達し、安全運転で南へと向うと日和佐の峠辺りで車の外気温度計がほぼ10度。
途中、西日本のサーファーが聖地と崇める宍喰町や東洋町の砂浜を抜け、やって来たのは徳島から高知県へと続く「室戸阿南海岸国定公園」にある国道下の海岸。 山が海岸際まで張り出した、メジナとは縁の無さそうなゴロタ岩のポイント。 スーツを着込むと蒸し暑いような中、いつもの釣り座を目指すが・・・ すっげぇー波! こりゃ、ビッグ・ウェーブ並みか?!
普段は試したことの無い高い座から投入を開始するも、風はともかく波が高くて釣りにならない。 ようやく数年ぶりに訪れた場所だし、何とか頑張ってみることに。 数等目で待望のアタリ! 激しい波間を縫って足元まで寄せるも玉網がない(徳島に到着したら枠が壊れてたのです)ので引き抜けず、次の大波で岩間に嵌ってしまいサヨウナラ! 久方の尺越えグレがぁ~(TへT)
次にやって来たのは、レギュラーサイズの足裏メジナではなくてベラ。 綺麗な色ですが、早々にお帰りいただきます。 それにしても波が高い。 頭から何度も波を被り、その上パッカンまで流されたので一時退避。
10時過ぎの満潮前後は釣りにならないと諦め、早めのお弁当。 波は激しさを増すばかりなれど、潮がひくとこのポイントでは釣りにならないし・・・ と暫し悩んだものの、覚悟を決めて新に撒き餌を用意し、慣れた低いポイントへ。 ただし、パッカンは高波を警戒して、4mほど後の高い岩の上に。
壁のような4m前後の波間に見え隠れする木っ端が食ってくるものの、 その他は房総でもお馴染みのクサフグにトラフグの赤ちゃん。 いつものように30cmオーバーが何匹も釣れる筈と自分に言い聞かせ、夕暮れ前の地合を待つ。
ようやく上がったのは手のひらサイズ+αのこのメジナちゃん。 木っ端よりはお腹も丸みがあって、色も黒っぽい。 その後は潮が引いたと言うのに、波は収まるどころか激しさを増し、その上南西の風も強まったので続行を断念。
せっかく楽しみにしていたマル秘ポイントでのグレ釣りは、天候の悪化で思うようにならなかったけれど、広い釣り場を独占できる喜びは何にも替え難いもの。 次に来る時には爆釣をと誓って、徳島市から高速道路の無い100kmの道のりをやって来た美しい海岸を後にしました。