「グレ大好き」メジナ釣師の釣行記 第二章

外房は勝浦・鴨川に内房の館山・富浦周辺での陸釣り、徳島や阪神では磯釣りの名所やお手軽な波止場での釣行記をご紹介します。

ボラのお料理とは?!

2006-10-31 22:58:12 | 食・レシピ

2006年10月31日(長潮、晴れ)

Imgp0529さて、当家の料理長となったサトシ君の希望で、先週28日土曜日の釣行でキープした私が大の苦手であるボラ君の運命は・・・ 持ち帰るにもクーラーではアジと分け、ビニール袋で二重に隔離! 自宅で取り出すと、例の生臭さがプ~ンと。

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それにメゲルことなく、サトシ君は塩でヌメリを取りだした。 このヌメリが、釣り上げたボラの生臭さの元らしい。 メゴチと同様に、塩もみすると、ボラとは思えないスッキリ・ピカリの魚体に変身! 何とも不思議な光景ながら、これにはビックリ。

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ピカピカに輝くボラの鱗を落として、下ごしらえは完了。 それにしても、あの釣り場で見るボラとは別人、じゃなくて別の魚のように神々しい・・・ でも、ボラでお刺身と言うのは、まだ心配! そうした不安をよそに、サトシ君は次の作業に取り掛かる。

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ボラは肉食と言うより、海底の泥から餌をとったりプランクトンを食べたりする特殊な食性なので、どうしても臭みが強い。 そこで、内臓の臭みが魚体を被う粘膜同様に大問題。 これを解決するのが、背開き! ハラワタを触ることなく、身を切り出します。

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流石のサトシ君も、なれない背開きで変則三枚下ろしは難しかったのか、少々魚体の割には小さな半身? (^^;) とは言え、このままでは見るからにボラそのまま。 目を細めると、良型のコノシロに見えなくも無いけれど・・・

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ところが、皮を外してビックリ! 皿に盛り付けてみれば、見た目は鯛?! 冷水をくぐらせ氷の上に盛り付けたら、匂いは全く無く、ボラと思わなければいかにも美味しそうなお刺身というかアライに変身。 期待が徐々に高まってきます。

で、お味のほうは・・・ あっさりしたスズキというか鯉?みたいな淡白な味で、匂いは全く気になりません。 この調子だと、旬と言われる真冬のボラは、脂がのって美味しいのかも~ 

皆さん、何事も恐れることなき挑戦が肝心ですね、サンノジに較べれば癖も無く、ず~っと美味かもしれません。 一度、お試しあれ!!!


丸ソーダ(カツオ)のお料理、総集編

2006-10-31 06:23:00 | 食・レシピ

2006年10月30日(中潮、晴れ)

Imgp0499_1師弟対決となったソーダ祭りⅡ(10月14日)ではあまり詳しく料理の紹介が出来なかったので、今まで試したソーダカツオのレシピを一挙公開! 丸ソーダは生で食べられないと言う方が多いけど、釣ったその場で血抜き・活締めを済ませ、氷を入れた塩水でシッカリ冷やして持ち帰れば・・・

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まずは、新鮮な魚では王道のお刺身! 一番大きなのを選んで、血合いを中骨と一緒に多めに取りました。 4本の柵を作ったら、あとは適当な大きさに切り分けて、カツオでは定番の生姜・ニンニク・ワケギと共に盛り付け。 血の匂いは気になりませんよ、マッタリしたお味がGood!

Imgp0378_1そしてお次は、カツオと言えばの土佐造り。 お刺身と同様に切り分けた身をお酒でサッと洗って臭みを取ってから皿に盛り、玉ネギを加えたさきほどの薬味と一緒に全体にバランスよく盛り付け、後はポン酢を回し掛けたら出来上がり~

Imgp0510_1お次は、サトシ君自信作の「カルパッチョ」。 ソーダカツオに軽く塩を振ったら、パセリやワケギなどお好みの「キツクない」薬味を載せて、たっぷりのオリーブオイルを。 レモン・ピールで風味付け。 こちらは癖も無く、マグロのカルパッチョに劣らずあっさりながらマッタリしたコクのある味。

Imgp0508そして、ソーダの「癖」が気になる方にお奨めなのが、「カツオのハンバーグ」。 味噌少々と酒を加えたカツオをひたすら叩き(フードプロセッサーが楽)、後は普通にフライパンで焼くだけといたって簡単。 何も掛けないで、味噌の塩味だけで美味しくいただけます。(ナメロウのアレンジですね)

Imgp0374_4 そして、潮待小屋のかめやまこさんが多く釣れたメジナに良く使うという、応用範囲が広くて食べ切れなくても残りは次の日のお茶漬けに使える便利な「漬け」。 味醂と醤油を基本の通り1対1にお酒を少々加え、たっぷりの生姜と共にカツオの身がシッカリ浸かるよう深めのお皿に盛ります。 お酒が進む、なかなかのお味。

Imgp0503最後は、カツオと言えばの「タタキ」。 皮の側から焼いて軽く身の側を炙ってと・・・ア゛ーッ燃え出した~!と言うのも鉄串が無くて、仕方なく割り箸を使ったから(^^;) お愛嬌と言うことで笑って下さい。 氷水をくぐらせて熱を取り、中骨を落として切り分けたら薬味を添えて…

カツオの堤防釣りも終盤ですが、皆さんも美味しくソーダカツオを頂いて下さい。 丸ソーダは釣りの醍醐味ばかりが強調されて、味覚の点では格下のように言われますが、決してそんなことはありません。 美味しいですよ~

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#36 白間津は満杯、浜萩は?!(浜萩)

2006-10-28 22:29:26 | 釣行記

2006年10月28日(中潮、快晴で南東の風)

釣り弟子から当家の筆頭料理長に昇進した「サトシ」君と連れ立って、浮きフカセ釣りのリハビリにと白間津へと向う。 丁度5時に着けばと思ったら・・・ 付近には10台を超える駐車、こりゃ海沿いは見えないけれどマサカと思って磯を見ればすでに満杯! MASAYAさんの情報でカゴ釣り師が多いと聞いていたけれど、予想外の混雑に傷心の二人は、ポイントを探しながら北上して、結局は「人気の無い」?浜萩へ。 

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案の定、穴釣りでテトラを渡る1人と先端に2人・・・ やっぱり空いてる(^^;) 気を取り直してコマセを用意するサトシ君はグレ大好き伝授のD社製無改造シャベルカゴ、そして私はプロ山元浮きで勿論フカセ釣り! でも、こんなに日が高くなっては夕方までは期待薄? 潮崎さん、ちゃんと1号竿とフカセ仕掛けでしょ? 写真が証拠ですよ~

Imgp0515 二人揃って最初に釣り上げたのはベラ~(>_<) 私はニシキ、サトシ君はササノハ。 ま、お魚の活性は高そうで一安心。 目の前には30cm前後のボラと、鰯の群れが右往左往で大賑わい。 風があるのでG2の浮きをB3の浮きに替えて・・・

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本日の本命第一号は、メジナの手のひらサイズ。 7号の針に大き目の付け餌を頬張ったまま、気のせいか何だかビックリしたような表情・・・ このサイズが続いて、外道で上がるのは相変わらずベラでした~ 美味しいそうですが、ボラと同様にこの顔つきとヌメヌメが苦手で試したことはありません。

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その内こんなのまでやって来る頃には、既にサトシ君はサンドイッチを頬張りながらのご休憩。 どうも私の釣り仲間達は、釣りよりも食に目が無いらしい(@_@;) 汐が止まる前に釣ろうよ~と声を掛けるけど、馬耳東風。

Imgp0527 お昼を済ませての後半戦もサイズアップならず、棚や投入ポイントを変えながら続けているとサトシ君が「良い引きだ!」と喜びながら赤っぽい魚を引き抜いた~ おや、ガシラ(おこぜ)かな?と思って近寄って見れば、何と河豚! ご本人は照れながらもポーズを作る(^_^)

今日は何故かボラの活性が高くてやたらと食ってくるので、潮が高くなってきてからは足裏サイズまでのメジナとボラが交互に掛かって忙しい。 サトシ君のご希望でボラ一匹をキープして、一応の型物?(32cm)と言うことに・・・ 終盤の夕まづめは浜萩名物の尺アジを狙うも、25cm止まりで墜落事故も続いて、フィーバータイムの30分間に釣り上げたのはようやく4匹。 サトシ君もカゴのままで控えめに2匹を確保。

Imgp0530自宅で勢揃いした今日の獲物、ボラが主役と言うのは・・・ とは言え、サトシ君オススメの洗いで頂くことになりました。 調理の様子は、またのお楽しみ~ 消化不良とは言えなかなか楽しめた、本日の一日釣行でした。


#35 館山は波高し!(館山自衛隊堤防)

2006-10-21 15:40:46 | 釣行記

2006年10月21日(大潮、晴れのち曇りで北東の風強い)

Imgp0493風も強いしカツオも散ったので、今日は空いているだろうとノンビリ5時に到着した自衛隊堤防は、思いの外の混雑。 ちょっとがっかりしながら、堤防中ほどに陣取った礼儀正しそうなルアーマンさんの横に入れさせてもらって、美しい朝日を眺める頃にオキアミのコマセが準備完了。

Imgp0495ところが・・・ 風上に居るおじさんのグループが酷い! ルアーマンさんどころか私の下にまで仕掛けを流し、ビックリして顔を見合わせてしまった。 遠投した後にはそのまま竿を置いてどこかへ行ってしまうし、落ち着いて釣りに集中できませ~ん これにもめげずなんとか上げた今日の一本目は、普通サイズの丸ソーダ。 これが続くかと思ったのに、ナブラは起っても浮きは反応しないまま。

Imgp04972そうこうしているうちに、サトシ君ではない今日の連れが、可愛い丸ソーダを上げて大喜び~ でも、投入も竿のアワセもリールを巻くのも指導無しには・・・ 何度、あたりを逃したかは数えないことに     (@_@;)

Imgp0498当たりが出ないナーと思いながら大嫌いな50cmほどのボラを釣ってしまってめげていると、9時前に「あれっ、グレさん今日も来てんの?」と言う声。 驚いて振り返ると、またしても潮崎さん! 「釣れてねーなー、俺の獲物は周りの人にあげちゃったよ。 分かってたらね~」と言いつつ見せくれたのは、なんと40cmオーバーの「お化け」アジ。 これから強風の中を南へ向かうと言うので、くれぐれも気をつけてと見送って釣りを再開。

ナブラは散発的に起つのに釣れないまま、10時も過ぎた頃にようやくガツンと来る手ごたえ。 これは久方振りのカンパチか?! 走るかと思えばグングン潜り、なかなか2号竿では顔を見せない。 ようやく竿一本まで寄せてみれば・・・ 70cmを優に超えるボラ(TへT) しかも、網で取ろうとしたその瞬間に道糸が浮き止め部分でブチッ!!! 私にとっては高価なD社のシャベルカゴその他、浮き以外は全てロストでトホホのホ~ 何度も棚を変えていたので4号の道糸が弱っていた上に、ハリスはフロロカーボンの3号で大失敗。

Imgp0499かなり凹んだものの、後一匹を午前中になんとか釣り上げようと気はあせるも、アタリが無いまま納竿予定の10時過ぎ。 あぁ~、撃沈か!と思ったその時、ようやくずっしりした手応えが。 糸をビーンと鳴らしながら釣り上げたのは、良型のソーダ。 これは美味しそうと、鰓切しての血抜きと活け締めだけでなく、内臓も全て外してキープ。

今日は期待していたのに、横からの強風とその風波で苦戦。 館山でのカツオも、もう終盤か? そろそろ大好物のサバに変わって欲しいなーと思いつつ、消化不良のままで帰路についたのでした。

P.S.MASAYAさんお奨めの保田港「番屋」、カツオだけでなく疲れのせいか「連れ」までもカツオと同様に口を使わず、次回持越しとなりました・・・


丸ソーダのお料理は・・・

2006-10-18 22:38:21 | 食・レシピ

2006年10月18日(中潮、晴れ)

Imgp0486_2 遅ればせながら(と言うか、食べて直ぐに寝込んでしまって・・・)、ようやくの報告です! 長い一日を終えて自宅に「釣り弟子」改めサトシ君と戻ったら、私がビールに口をつけている間に早速、彼は調理を開始。 流石はサトシ君! 見た目も素敵な食卓になりました~ (^^)v 

Imgp0484 丸ソーダの刺身とオリーブオイルでカルパッチョ風。 それに、得意の「漬け」。 丸ソーダは旬、とっても美味しい!!!  平ソーダもなかなかだったけど、今回の丸には及びません! 更には、メバルのお造り。 これがまた、何ともいえない歯ごたえ~

漬けは、醤油とみりんを1対1で合せてかららソーダガツオを漬け込むだけ。 子供が食べないなら、お酒で洗うと風味が増して臭みも激減。 ソーダガツオはカルパッチョ風に塩でさっと揉んでオリーブオイルに漬け込めば、サッパリといただけます。 勿論、薬味にレモンピール、大葉、パセリを使えば更に良し。

丸ソーダガツオを生で食べられないと良く聞きますが、それは釣ってからの処理が悪いから! 釣り上げたら鰓を切り(手でむしればOK)、バケツの海水に暫らく漬けておいて、生きているうちに活け締めします。 これをしないでクーラーに放り込むと、他の青物より多い血が身に溜まって、臭みと苦味が出ます。 不精しないでキチンと処理すれば、丸ソーダだって美味しくいただけますよ! 実は、先週末の丸の方が、平ソーダよりも脂がのってて美味しかったくらいです。 

さぁ、今週末はラストチャンス? 丸ソーダを美味しく頂きましょう(^0^)/

(今回は寝ぼけていたので、料理の写真がありません・・・ゴメンナサイ!)