2006年10月31日(長潮、晴れ)
さて、当家の料理長となったサトシ君の希望で、先週28日土曜日の釣行でキープした私が大の苦手であるボラ君の運命は・・・ 持ち帰るにもクーラーではアジと分け、ビニール袋で二重に隔離! 自宅で取り出すと、例の生臭さがプ~ンと。
それにメゲルことなく、サトシ君は塩でヌメリを取りだした。 このヌメリが、釣り上げたボラの生臭さの元らしい。 メゴチと同様に、塩もみすると、ボラとは思えないスッキリ・ピカリの魚体に変身! 何とも不思議な光景ながら、これにはビックリ。
ピカピカに輝くボラの鱗を落として、下ごしらえは完了。 それにしても、あの釣り場で見るボラとは別人、じゃなくて別の魚のように神々しい・・・ でも、ボラでお刺身と言うのは、まだ心配! そうした不安をよそに、サトシ君は次の作業に取り掛かる。
ボラは肉食と言うより、海底の泥から餌をとったりプランクトンを食べたりする特殊な食性なので、どうしても臭みが強い。 そこで、内臓の臭みが魚体を被う粘膜同様に大問題。 これを解決するのが、背開き! ハラワタを触ることなく、身を切り出します。
流石のサトシ君も、なれない背開きで変則三枚下ろしは難しかったのか、少々魚体の割には小さな半身? (^^;) とは言え、このままでは見るからにボラそのまま。 目を細めると、良型のコノシロに見えなくも無いけれど・・・
ところが、皮を外してビックリ! 皿に盛り付けてみれば、見た目は鯛?! 冷水をくぐらせ氷の上に盛り付けたら、匂いは全く無く、ボラと思わなければいかにも美味しそうなお刺身というかアライに変身。 期待が徐々に高まってきます。
で、お味のほうは・・・ あっさりしたスズキというか鯉?みたいな淡白な味で、匂いは全く気になりません。 この調子だと、旬と言われる真冬のボラは、脂がのって美味しいのかも~
皆さん、何事も恐れることなき挑戦が肝心ですね、サンノジに較べれば癖も無く、ず~っと美味かもしれません。 一度、お試しあれ!!!