「グレ大好き」メジナ釣師の釣行記 第二章

外房は勝浦・鴨川に内房の館山・富浦周辺での陸釣り、徳島や阪神では磯釣りの名所やお手軽な波止場での釣行記をご紹介します。

#67 初夏の海(浜萩)

2008-05-24 23:12:00 | 釣行記

2008年5月24日(中潮、曇りのち晴れで南からのウネリ)

Imgp23653時過ぎに支度を整え、やって来たのは人気の全く無い浜萩。

アレッ、懲りずに地磯に行くのでは?!と思われたことでしょうが、日曜日の混雑に地磯での場所取り合戦に恐れをなして、意気地なくノンビリと楽しめる小さな港で沈み根を探ります。

 

 

Imgp2366いつもの寄浦は、堤防の改修工事と禁止されているエギを振り回す人が増えて騒がしいので、久し振りの釣行ですが静かさならここが一番! 満潮の時間だったので、遠投せずに竿先から狙いますが・・・

(テトラの先で、モコモコしてる水面下に根や海草の林があります)

 

 

ところが、最初の30分は河豚のオンパレード。 撒き餌に狂喜する河豚の固まりがいくつかのグループとなって、水面下で右往左往しているのが丸見えです。 浮きを離れたところへ投げても、しっかり着水した途端に囲まれて仕掛けが馴染む前には河豚の餌食。 針を一体何本とられたことだか・・・

 

Imgp2368浮き下を浅く取り、とにかくアタリを逃さないようにと構えると、ようやく手のひらサイズをゲット! 仕掛けさえ馴染めばちゃんとグレは食ってくれるのに、河豚の多さが異様ですらあります。 これも、海水温が20度まで上がったせい?

 

 

Imgp2369次にやって来たのは、ここではよく現れる赤いタナゴ。 引きが大人しいので、掛けて直ぐにそれと分かりますが、ま、河豚よりは嬉しいかも

木っ端や河豚を間に挟みつつ、手のひらサイズが続くばかりでサイズアップできません。

 

 

Imgp2375ようやく来たかな~と言うアタリは、かろうじて足裏サイズ。

元々アジとサメ以外に良型を見ない浜萩なので仕方ないし、メジナの顔を見つつ静かに過ごせるので良しとしましょう。

 

 

この後は交代で上がってくる膨れっ面と手のひらサイズで付け餌がなくなるまで楽しみ、いつの間にか置き竿で石鯛を狙っていた釣り人を横目に、車まで引き揚げます。

Imgp2379

すると、すっかり露になった磯場で潜る漁師さんや、磯遊びの親子の姿。 風景にも初夏を感じつつ、外気温計が25度を指す中、汗をかいたシャツをポロシャツに着替え、大多喜街道で帰路につきました。

エアコンのせいか、燃費は10.5km/lともう一つ。 冬には12km/lを記録した燃費も、気温の上昇と共に悪化の一途。 ガソリン代の高騰が続く中、近場のポイント探しも考えないと・・・

浦安で、スズキでも狙いますかね~サトシ君?


#66 南房の磯は大混雑!(フラワーセンター)

2008-05-18 21:00:00 | 釣行記

2008年5月18日(中潮、晴れで南風)

楽しみにしていた南房の地磯釣行は、突然の母の状況で予定を変更。 土曜日の釣行を取止め花の大好きな母を連れてフラワーセンターへ、その後に下見していた地磯へ一人で向うと・・・

そこにはすでに先客の底物師、ではと向った小学校下には1人、いや何と4人も! 母を気遣いユックリ出発したお陰で、現地到着が9時前では仕方が無いかとフラワーセンターの駐車場下へ。

 

Imgp2348干底なので、楽に磯へと出られましたが、表向きはすでに満杯。 そこで、手前のワンドに座を構えました。 思ったよりも南風が強く、うねりの大きいのがちょっと心配。 ま、グレを狙うには丁度良いサラシも出てるし、気をいれて投入開始。

 

 

浮きは綺麗に外へと引かれるものの、生い茂った海草にやたらと仕掛けが取られます。 何とか掛からないポイントを求めて浮きを流せば、早速河豚のお出まし。 手元に来るまでにハリスを切られ、苦労しそうな予感が。

 

Imgp2351ま、チャンスはあるさと撒き餌から離して投入すれば、綺麗に浮きが入って手のひらサイズのお出まし。 小気味良い引きを楽しんで引き抜けば、何とも綺麗な魚体です。 もう一回り、大きければね~ これなら期待できそうと、機嫌を良くして浮きを流しますが・・・ またしても河豚! 温かくなったし、仕方なんですけど。

 

 

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風が更に強まって、しばしば波が低い足場に這い上がって来ます。 不便ですが、一段高い岩に上がって向かい風に逆らいつつ、遠投気味に藻場の向こうに投げます。 しかし、強いうねりで思うように流せません。  ノンビリしていれば母を待たせるかもしれないし、時計と睨めっこしながら足元を探ります。

 

Imgp2354やっとシモッタ浮きに気配を感じて合わせれば、少しタイムラグを置いてクンクンッと、潜るメジナの手応え。

何とか、先程と同程度の手のひらサイズをゲット。 雰囲気は最高ですが、ポイントが限られるので、ここではカゴで流す方が向いているかも知れませんねー

 

 

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2時間を目安にしていたので、焦りながらもモゾモゾした気配に合わせると、プクッと膨れた河豚でした

今日は親孝行が目的なので、コレが潮時とついでの釣りを撤収、駐車場へと戻ります。 それにしても、随分とウネリがひどくなってきたので、遅れて表向きに入った釣り人が心配です。

 

 

 

Imgp2357仁右衛門島を眺めつつ、久方振りの地磯釣行を終えました。 流石に干底からの2時間では物足りませんが、いつもとは雰囲気が違った満足感も。

今週末こそは早めに出かけて、目星をつけてあるポイントに入りたいものです。

 

 

この後は、遠慮して電話もせずに待っていたと言う母を金谷の花屋さんに連れて行き、食事を終えアクアライン経由で羽田へ。 ちょっとバタバタした週末でしたが、東山魁夷展と海ほたるからの眺めをを楽しんだ母は、大満足で帰路につきました。

釣行としては中途半端でしたが、天気に恵まれた幸せな週末を過ごせて良かったな~ 


#65 外房復帰は曇りのち雨(寄浦)

2008-05-10 11:59:00 | 釣行記

2008年5月10日(中潮、曇りのち雨で北寄りの風強い)

突然襲った関東地方の地震対応と来年度予算で何かとバタバタしたGW明けの3日間を終え、ようやく迎えた週末。 ウキウキしながら下見しておいたチヌ狙いの地磯へ向おうとしたものの、春の嵐で内房は絶望的。

Imgp2341そこで、風が弱そうな外房へとノンビリ出かけると、以外や二名の先客が磯よりのテトラでカゴ釣中。 ま、いいかと、いつものテーブルテトラへ。

ここ寄浦のテトラにカゴ釣なんて、どこかの雑誌で取り上げたのでしょうか? ちょっと不思議・・・

 

 

かなり藻が茂り、いつものテトラ際から竿一本ほど先へ投入すると、まずはベラ。 ここではグレ狙いなのでこれでは少々棚が深いようですが、これで上げ過ぎれば木っ端の餌食・・・ 風で道糸がひかれるので、3ヒロほどで少し様子を見ます。

 

Imgp2343すると、止まった浮きにあわせてから暫らくして浮きが走り、藻の間に現れたのは手のひらサイズ。 開始早々、なかなか良い感じ~ 6時過ぎからこの調子なら、潮が下がるまでに何とかなりそうなー

しかし、その後は木っ端が連発で掛かってしまい、しばし考え作戦変更です。

 

Imgp2344コマセは風とは反対に向って、いつものように左側の磯のある岸へと流されるので、その先へと浮きをそっと落とし、流れに乗るよう半固定で浮き下を調整。 すると、ようやく同サイズの手のひら。 針を飲んでしまったのでキープ。 焼くには丁度良いサイズ、今夜のおかずが用意出来ました。

 

 

Imgp2345ま、そうは言っても、もう一回り大きなサイズが欲しいところです。 再び襲ってきた木っ端に苦労しつつ、ようやく手応えを感じたのが足裏サイズのこの一匹。

風が強まった中で飛ばされる道糸を竿先で沈ませながら、ようやく釣り上げた貴重なお土産です。 なんとかお刺身サイズなので、これで晩酌のおつまみも整ったし、あとは尺越えを狙って・・・

 

Imgp2346ところが、そこへドヤドヤと現れたのは、会社の同僚と思しき貸し切りバスの一団。 10名ほどが通路となる堤防の上に竿ケースや仕掛け、コマセを入れたバケツなどなどを積み上げ、エギを投げたり鹿嶋用?かと言うような大型カゴ仕掛けを強風の中で10号くらいの道糸で右や左で縦横無尽に振り回し始め。。。

 

 

お酒を飲みながらなので声は大きいし、目の前にエギが飛んで来るは、カゴが横切るは、挙句に一人が転落するはでもう大変。 いつもより早く撤収を決意。 残った付け餌のパックを開けないままに片付け開始です。

釣りは楽しいものですが、楽しみ方も周りに配慮していただかないと・・・ 先客の若い二人がそのまま頑張っていましたが、ちょっと気の毒でした。

 

餌取りが不思議と出なかった今回は、次週への期待を膨らませてくれました。 GWから天候には恵まれていていませんが、次回は新規開拓した磯に挑戦しますからね!


#64 嵐の沼島(淡路島・沼島)

2008-05-05 23:59:00 | 釣行記

2008年5月5日(大潮、北寄りの強い風雨)

2日の沼島釣行で黒鯛釣りにすっかり見せられて、大島でのイサキ釣りを変更して再度鳴門海峡を渡りました。 釣っ子こと和也くんと徳島の師匠Tさんと共に、今回は事故渋滞も無く5時過ぎに現地到着。 心配した風雨の影響も、土生港では感じられませんが・・・

 

Imgp2325ところが、船頭さんによれば、島裏に当たるメインの磯は風が強くて上がれないとか。 割り当てでは、一人しか上がれない表の浅場の磯2箇所か波止場になるというので、しかたなくTさんは一番へ和也君と私は三番へ上がります。 ここは藻が凄くて、10mほど先にある水溜りのように見える丸く海底の見えるポイントしか狙えません。

 

Imgp2327せっかく就職活動の合間に来てくれた和也くんにはそこを狙ってもらい、その右奥や手前のもが少なそうな場所を狙います。 静かなはずの淡路島向きの表磯も、今日は暗い空の下で強い風に波立ち、まるで景色が違っています・・・ 

 

 

浅場でも潮の高い朝のうちに何とかなるさと気楽に構えていましたが、どうも怪しげな気配。 

暫らくしてあたりを捉えると、前回と同様ベラのお出まし~ ま、これが出ないとチヌも狙えませんから、生体反応があるのは良いことです。

 

Imgp2330そうこうしている内に、和也くんがやりましたっ! 藻の無い水溜りのようなポイントから手前の藻の間を慎重に寄せ、タモ入れも完璧。 悪コンディションとお世辞にも良いと言えないポイントで、見事に本命をGetです\(^0^)/

この後にも続けてアタリを捉え、浮かせるところまで北のですが痛恨のハリス切れ!!!

 

いやー、残念。 河豚にポチポチと餌や針を取られていたので、ハリスが痛んでいたのでしょうか? 

これに刺激を受け、水溜りの奥や、藻の向う側を遠投で試したりしますが、あたりも遠のき9時には船頭さんに移動を電話で頼みます。

 

Imgp2331しかし、風が強いから3人で上がるなら波止しかないと言われ、仕方なく陸から少し離れた小さな堤防上へ。 三番で釣っていたTさんは、浅くて釣りにならなかったそうです。 期待しないで、ともかくここで釣り始めると、いやになるほどベラが釣れます。

 

 

Imgp2333疲れた二人は、釣れたベラでトンビを餌付け?! ただ、余りに沢山のトンビが集まってしまい、まるでヒッチコックの「鳥」みたいな状況に! 一人黙々と釣り続けますが、真昼なのに群れて浮いたアジにじゃまされて黒鯛どころではありません。 仕方なく、アジを釣ることにしましたが、一本釣りでは効率悪く、ベラを30ほど上げる間になんとか20丁度揃えて磯上がり。

 

 

Imgp2338_2悪天候に祟られ、前回のようなチヌのアタリ連発とはいきませんでした。 せっかく来てくれた二人には申し訳なく、次回の再挑戦を約束して終了です。

釣三昧のGWですが、いまひとつ振るわない釣果にちょっと不満・・・

 

 

しかし、帰宅後のTさんとの「反省会」の合間に甥っ子と11時に待ち合わせ、今年初めてのキビレを釣り上げ面目躍如。 反省会に戻ったのは1時前、帰宅は2時過ぎだから、なんと24時間も遊んでしまいました。

まだキビレに早い徳島市内でしたが、来月にはきっと! 親友の挙式で戻る週末だけの帰省時には、必ず今回のチヌに負けないサイズのキビレを~!!!

 

<追記>

自宅からの荷物(釣具やカメラ)の到着待ちやら、GW明けを襲った茨城県沖地震やらでバタバタして、すっかり釣行記のUPやコメントへのご返事が遅くなってしまいました。
グループ会社の災害対策担当なんてのもしているもので、どうか、ご容赦下さい。。。


#63 沼島のノッコミチヌ(淡路島・沼島)

2008-05-02 23:59:00 | 釣行記

2008年5月2日(中潮、曇りのち晴れ)

Imgp2276_2帰省した翌日、ペ~さんお奨めの淡路島の沼島の磯へ初釣行となりました。 ところが、鳴門の渦潮を跨ぐ本四連絡橋を渡った最初のIC手前で、事故なのか前方にトラックが10台ほど並んでいます。 そのまま待つこと1時間半! 土生港へ着いたのは、1番船から1時間後の6時・・・

Imgp2286_2なんとも先行き心配な出だしとなりましたが、同様に遅れた徳島から釣り人十数名と、沖の沼島周囲の磯へと向います。 すでに釣っている大阪・神戸からの釣り人を横目に見ながら、島裏へと廻って常連さんが次々と磯に上がり、上立神岩近くへ。

 

 

Imgp2292いよいよぺ~さんと二人、「大磯」へ上がりました。 船頭さんの指示に従って、ぺ~さんは岸向きに岩の裏側へ私は隣の磯との水道に向いて釣り始めます。

が、上がるのはベラとブダイの子供ばかり・・・ そこへ後ろから、グレさーん!と声が掛かり、見れば中型のチヌ、流石はグレマスターズ出場の達人。

 

Imgp2294水道ではベラしか来ないと見切りをつけ、外向きに座を移動しますが、こちらにはかなり大きなカンダイらしき影が水面下を行ったり来たり。(@_@;) 相変わらずベラを何匹か上げたところで9時となり、カンダイも上げていたペ~さんの意見で磯替わりすることになりました。

 

 

Imgp2302小ノコと呼ばれる足場の良い磯で、私は3番の青磯寄り、ぺ~さんは反対側の大ノコ寄りで竿を出します。 ここではアジの大群が浅く浮いてきて、苦労させられそうな予感。 案の定、流しても留めてもすぐにアジが食ってきます。 フライに丁度良い20cm強の手のひらサイズですが、コレばっかりでは・・・

 

Imgp2299そうこうしている内に、ぺ~さんがここでも早速チヌを掛けました。 負けてはいられないと、仕掛けを磯際で沈め気味にして、ようやくチヌを掛けました! 慎重に寄せ始めると、スカッと針外れ・・・ たまらず声を出してしまい、ぺ~さんに笑われてしまいました(^^;)

 

 

その後もぺ~さんはアジに苦労しつつも快調に数を伸ばし、こちらでご一緒にと声を掛けてくれます。 が、無精な私はそのままの座で粘ってようやく大物の手応え!

頭を振るのはチヌに間違いありませんが、さっきとは全く比較にならない重量感で未経験の感覚です。 ようやく浮かせて網に手を伸ばしたとたん、物凄い突っ込みでハリスが結び目でブチッ。 思わずしゃがみ込む、黒鯛初心者のヘッポコ釣師 

その後はカンダイらしきアタリにあっという間にハリスが切られ、アジしか掛からなくなりました~

 

Imgp2303重ねて誘ってくれるぺ~さんのお言葉に甘えて、1時を過ぎた頃に大ノコ向きで二人並んで釣ることにしました。 2投目に浮きがしもって合わせを入れると、なかなかの手応え チヌに間違いないのですが、さっきより楽に浮いてきました。

 

 

Imgp2306 これで肩の荷が降りた上に、風と雨に備えて用意したインターラインの1号竿で道糸の傷みを見つけ、2時の納竿前に片づけを開始。

一方のぺ~さんは、なんと2時10分前にも一枚を追加して絶好調です。 40前後を6枚に、48cmの大物を加えてなんと7枚! 

 

 

Imgp2308片づけを終えて磯上がりすると、さっきまで釣っていた小ノコにはトンビが群がりこぼれた撒き餌をあさっていました。 他の磯では50cm超も数枚上がり、10枚以上の釣果も! いやいや、凄い磯があったものです。

 

 

 

所謂「ノッコミ」チヌを本格的に狙って釣ったのは初めてでしたが、ハリスを1~1.2号にするのも初体験でドキドキモノ。 2回もばらしたのは恥ずかしい限りですが、結びを丁寧にするとか基本を大事にするという初心に戻るのが一番だと実感させられました。 ぺ~さんは、1号ハリスで釣っていたそうです。

Imgp2316  

 

 

Imgp2317チヌは最大で50cmまでは釣ったことがありましたが、こんなに重量感があって浮かせても突っ込むグレのようなやりとりのあるチヌ釣りを楽しめるとは、まさに目から鱗。 

ここ沼島のノッコミチヌに、すっかり魅せられてしまいました。

 

 

手軽に磯気分を楽しめる小神子磯のチヌ釣りも捨てがたいですが、とても引き抜けも無い重量感たっぷりのこの醍醐味を知ってしまうと、再挑戦せずにはいられません! 次回はしなやかな外ガイドの竿と細ハリスをしっかり下準備して、確実な釣果を目指したいものです。