今冬、初めて市道の除雪作業を任せられているF君
夜中2時頃から出動し、出勤時間帯の7時頃にまでに完了しなければならないらしい。
担当の地区は、山沿いの○○地区・・・
これまで施設内のショベルローダー除排雪はしてきたものの、市民の大きな頼みの綱である除雪車の操作は全くの初めて

そんなF君は、もうかなり



でいる。

というのも、担当地区は熟練者でもむずかしい路線らしいのだ。そんな路線を初心者マークをつけてF君は頑張っている。
むずかしい・・・というのは作業はもちろんのこと、地区民のわがままさ、勝手さ・・・らしい。
「うちの自宅前に絶対に雪を置くな


」と怒鳴る人
除雪車が来る時間帯を見計らっては、自宅敷地内の雪を市道にドッサリ放り出しておく人

などなど・・いろいろと要求や行動をしてくるらしい。

初心者だから・・というのは理由にならないとは思うが、ちょっとしたことやそこは地区民もわかってほしい、協力してほしい・・ということも市役所へクレーム→元請け業者→F君へと苦情がくる流れ

作業が未熟、不具合なのは真摯に受け止めて一生懸命向上努力をしているが、
「あのザマはなんだとか大きな声で罵倒される

のが辛いらしく、聞いてて可哀そうになってくる。
しかしそんな地区の中にもいい人はいるようで、F君は曰く・・
「ご苦労さん、ここの地区を対応できればもうどこの路線をやってもできる。それだけ、道も住民も難しいところだからがんばれな

」って声かけてくれる人もいるのが救いだ

と言う。
雪国の問題は、単に除雪の苦労ばかりでなくこのようにいろいろな問題が沸き起こり、人それぞれの内面を見させられる。
F君からいろいろな苦悩話を聞きながら二人で語り合った。
「確実にめぐり繰り返されてきた冬だけど、いろ~んな意味で、考えさせられて勉強になる冬だなぁ~」