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おみつ便り

ガーデニング.手芸.料理.日常感じたことなど

私の水彩画

2020-06-04 07:55:30 | 水彩画

この3年間、毎年秋に一ヶ月間、近くの都立病院のロビーで私の水彩画を10点ほど展示してもらっていました。絵を見てくださった方々が感想ノートにそれぞれの思いを書いてくださるのを読むのが大きな励みになっていました。
今年の展示の準備をしていました。ところがこんな事態になって病院の事情を考えて今年は展示許可がおりないそうです。

病院の社会的役割を考えるとやむを得ません。

いずれも重いので掛けることができませんので、一部を部屋に並べてみました。

 

病院に来られた方々に見て頂いて少しでも癒やしになる日がくることを願っています。


銀杏の大木

2020-02-05 06:59:10 | 水彩画


雑木林の面影を残して作られた広い公園が近くにあります。

その公園の真ん中辺りにちょっとした広場があります。そこに一本の銀杏の大木があります。緑の季節には周辺の雑木林に融けてあまり目立たないのですが、晩秋にはあたり一面真っ黄色になります。そしてやがて地面に敷き詰められた黄色の絨毯に変わります。
この場所はめったに人が来ることがないのです。誰にも愛でられることもなく毎年美しい姿を見せてくれます。
夏の間は藪蚊に悩まされますが黄色い絨毯に変わる頃は何者にも邪魔されずに大銀杏をスケッチをします。あまり大きくて全部描くことはできませんが、対峙していると木の生命力が伝わってきます。五感に染み込ませて家にかえって水彩画をかきます。描いていて息詰まると又銀杏の下へいきます。
こうして描きあげた孤高の銀杏の大木です。

 

残照

2020-02-01 10:34:18 | 水彩画

晴れた日に二階のベランダからみる残照は素晴らしいです。

太陽が徐々に山陰に沈み残照が雑木林を浮き立たせた後は漆黒の闇が広がります。自然のパノラマショーを見ているようです。一日としておなじ光はありません。季節によって太陽の沈む位置が変わるので真冬限定の残照です。又冬は空気が澄んでいるので余計クッキリするようです。
人工的な光はやがて見飽きてしまいますが、天地創造の神が創られたこの宇宙は永遠に不滅です。

この景色を描いてみました。


私の思いが伝わったでしょうか。


酔芙蓉の絵

2019-10-15 04:25:32 | 水彩画

病院での水彩画展を終えて又絵を描きたい気持ちが湧き上がってきました。

酔芙蓉が満開のこの時期に、絵に遺したい思いに駆られました。

庭に出て酔芙蓉をじっくり観察しました。そして優雅な八重の真っ白な花の表情を掴むためにスケッチをしました。するとその内、花弁に色んな個性があることがわかってきました。それぞれ花びらごとに動きがあるのです。スケッチしながらそれらのこと頭にINPUTしました。

実際描き始めると実物は見ないで頭の中にあるイメージだけで一気に描きあげました。

課題も残っていますが今の私の実力はこの程度です。

28号の酔芙蓉2点です。
どうぞご覧ください。

 

 

涼しくなって、分かったことですが酔芙蓉の花の色が変化していくのは時間の経過だけでなく気温が影響しているのです。
日中温度が20度位だと夕方になっても白い花のままです。翌朝になってやっとピンクを帯びてきました。
実に不思議な植物です。


水彩画の展示

2019-10-08 11:35:13 | 水彩画

今年も病院のロビーで1ヶ月間私の水彩画11点を展示していただきました。

 

展示中何度か足を運んで感想ノートに書かれたコメントを読むのが楽しみでした。

絵を見るだけなら誰でもできますがコメントを書くとなると面倒なことです。

それにも拘らずなんと28名のかたが書き込んでくださいました。

下記のようなコメントがありました。
カナダに旅行した日々を思い出しました。
行ったことはないけれど空や大地の広がりから広大な風景が想像できます。
水彩画って優しい感じがしていいですね。
絵から描いた人の思いが伝わって力を得ました。絵には訴える力があるのですね。
入院中この絵を何度もみて癒やされました
看病のため遠くからやって来ましたがこの絵をみて励まされました
等などです。

私の絵を描く目的がはっきりわかりました。
公募展やギャラリーでの個展が私の最終目標でなく病を患って不安の中にいる人々やその介護で疲れ切っている人々に少しでも癒やすことができたらこんなに嬉しいことはありません。
絵にはその力があることがわかりました。

何もない白紙に描くことは魂のエネルギーが必要です。ただ綺麗だからの安易な思いだけで描くとそれは単なる写真でしかありません。これを描きたいという強い感動がなければ最後まで仕上げることはできません。絵の大小に拘らず········。

展示期間中に知人が入院していたのでお見舞いに伺いました。
病院内で唯一息抜きできるのは売店です。その途中のロビーに澄んだ癒やしの絵がかかげられているとほっとすることがわかりました。

来年も展示して喜んでいただけるように心の目を開いて描いていきます。