酔いどれおやじの我が儘・気ままな雑記帳

酔っぱらいの戯言です・・・・・・・・

冬眠に入ります

2017年11月02日 | 酒器 陶磁器
焼き物好きに、陶器の蟹と言ったら?と質問したら、

重要文化財指定の、宮川(眞葛)香山 作 褐釉蟹貼付台付鉢 (http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/198986)

を頭に浮かべる方は多いのではないでしょうか?

陶器なのにまるで生きているかのような躍動感のある蟹。

昔の作家(約130年前)は制作しているのに、なぜ現代作家は制作してないんだろう?と、ず~~~と思ってました。
(まあ、昔でも香山さんの作品くらいしか私は知りませんが^^;)


ところが、約2.5年前(もっと昔だと思ってましたが)、私が全く名前を知らなかった作家さんの陶器の甲蟹を見て、ビックリ@@;

現代に、生きているかのような蟹を作る作家さんの登場に、非常にうれしくなったのを覚えています。

当時、芸大を卒業したばかりの作家さんでした。

彼の甲蟹を見て、このぐいが欲しい!!!と思ったものでした。

その後、彼の作品とは縁がなく、ぐいも作っているのかどうかも知らないまま、時は過ぎました。



今年2月ごろ、アトリエヒロで、

---今年11月に今井完眞さんの個展でぐい出してもらうんですが、要りますか?とのこと。

今井完眞??誰??

---今井政之さんのお孫さん。作品はこんなので、ぐいはこんなの。

@@;

そうです。約2.5年前に衝撃を受けた蟹を作った作家さん。(名前は全く覚えてませんでした^^;)

せっかく作ってもらうなら、こんなのが欲しい!

と無理難題。

お店も、受けてもらえるかなあ・・・・・???

と自信なさげでしたが、先生に電話したら受けてもらえました!!とのこと。



待つこと9か月、

アトリエヒロで彼を含む3人展(http://at-hiro.jp/event/171101.html)が始まり、

友人から、

酔牛さん注文のぐい見てきたよ!

写真はこれ!


(アトリエヒロ 若撮影)

??????????

イメージが違う!全体像が想像できん><

あれこれ、昼夜問わず頭の中で妄想が・・・・・・


私の中で全体像がまとまり、本日ようやくご対面。







お店でのディスプレイそのままの写真です^^;

今井完眞 作 渡蟹


ぐいです!!!!!!!!

バカでかい盃台(珍味入れ)付きのぐいです!!!

私のコレクション史上最大のぐい(盃台付き)です!!


全体像はほぼ自分の想像どおりでしたが、出来栄えは想像以上というか、規格外!@@;

彼が得意とする、オブジェの蟹そのままにして、実はぐい@@;

また、彼が制作に対し前提とする、生き生きとした造形!!

参りました!!!m(_ _)m


今日は作家さんはいらっしゃいませんでしたが、お店の方曰く、先生は、

簡単に請け合ったものの、いざ作り始めると苦労の連続で、相当数失敗を重ね、ようやくできた唯一の作品。

二度と作りたくない。

そうです。

ご苦労をおかけしましたm(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

会期中、展示されてますので、ご興味のある方は是非足をお運びください。


今井さんの宣伝ばかりになりましたが、

金井麻央さんの漆作品は小品ではありますが、非常に手が込んでいて、素晴らしいものでした。

特に貝で作られたクジャクは、繊細。また、その台は黒く地味ですが、よく見ると漆を盛り上げある生き物が描かれています。

常信明子さんの七宝も、若い女性の視点(?)らしい、見てるとつい顔がほころぶような作品が並びます。

陶、漆、七宝

三者三様の今の作家さん達の感性ほとばしる作品が並んでいます。

ぜひご覧ください。



で、

私ごとではありますが

ギャラリーさん、作家さん、私はこれにて来春まで冬眠に入りますm(_ _)m

個展紹介はしていこうと思いますが、

足は運びません!(行くと買いたくなるに決まっているので)

これから年末まで、懇意にしている作家さんたちの個展も数珠繋ぎ、

年末から年始にかけてはいろ~~~~~~ンなところで、酒器展が催されていますが、

行きません!!

ご容赦願いますm(_ _)m

  注) 個人の現状での希望です。物欲の凝り固まった人間ですので、上記宣言が春まで持つかは、責任の限りではありません。