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1滴の血液でアルツハイマー病を早期診断、診断マーカーを発見

2019-11-08 | 科学・技術
 名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授ら同大学の研究メンバーのほか、大分大学医学部の松原悦朗教授や愛知県にある福祉村病院の橋詰良夫愛知医科大学名誉教授らも加わった、名古屋市立大学の研究グループが、「わずか1滴足らずの血液からアルツハイマー病の早期診断ができる可能性がある診断マーカーを発見した」と11月5日発表した。脳内細胞から出るタンパク質に着目した研究成果で、論文は米医学専門誌に掲載された。
 アルツハイマー病は認知症の半数以上を占める神経変性疾患で、決定的な治療法はまだない。高齢の認知症患者は国内で500万人以上いるとされ、今後さらに増加するのは確実とみられている。約40個のアミノ酸からなる「アミロイドベータ(Aβ)」という物質が脳内に凝集・蓄積し、これが原因となって発症するとされている。
 研究グループによると、発症の20年以上前からAβが脳内に凝集した老人斑の形成が進み、発症時には脳内に老人斑が広く存在することが明らかになっているが、発症してしまうと治療効果は限定的になる。このため発症前の早期診断が望まれており、米国国立老化研究所(NIA)などは「発症前アルツハイマー病(Preclinical AD)」を提唱している。国内でも陽電子放射断層撮影装置(PET)や、脳脊髄液を検査する方法などにより、Aβの蓄積状態を調べる試みがなされている。しかし費用が高いことや患者の負担が大きいことなどの課題があった。
 道川教授らは、脳の細胞から分泌される「フロチリン」と呼ばれるタンパク質に着目。健常者とアルツハイマー病患者、発症の前段階である軽度認知症の人、それぞれのグループの血液に含まれるフロチリン濃度を調べた。その結果、アルツハイマー病患者のグループは健常者のグループよりフロチリン濃度が平均して顕著に低かった。患者の認知機能障害のレベルはフロチリン濃度と相関関係がみられた。
 またPET検査によりAβの蓄積が確認された軽度認知症の人のフロチリン濃度も患者ほどではないものの、グループ平均で有意に低かった。しかし軽度認知症でもAβの蓄積がない人はほとんど低下していなかった。これらの人はアルツハイマー型ではない認知症とみられるという。
 研究グループは、フロチリンは血液1滴にも満たない量でも検出可能で、フロチリンを目印にした診断マーカーにより、簡便、安全、安価なアルツハイマー病の早期診断が可能になるとしている。
 ◆アルツハイマー病を早期に発見する方法
 現在、アルツハイマー病を早期に発見する方法には、髄液検査や、陽電子放射断層撮影(PET)画像を用いる方法がある。、髄液検査は患者の身体への負担が大きい。PET診断も機器と試薬が高価で実施できる施設も限られている。血液マーカーを使った研究は他にもあるが、フロチリンに着目したのは初めてで、「簡便で費用も安価」という。
 アルツハイマー病患者のフロチリンの濃度は、健常者より有意に低い。発症の前段階である軽度認知症の人でも、Aβが沈着していない人は有意な低下がみられないが、沈着している人は濃度が低下している。

 今日(11月8日)は立冬。秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。言い換えれば秋の極みともいえ、実際、多くの地域ではまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。
 郊外での散歩で、”マユミ”の赤い殻が沢山付いている・・見つけた。。殻の中の赤い実(種子)は、まだ割れてないので見えない。
 名(マユミ:真弓)の由来は、材質が白くて緻密・良く撓るので、この木を材料として弓を作ったから。こけしや将棋の駒も作る。因みに、果実は有毒(吐き気や下痢など)なので食べない。
 マユミ(真弓、檀)
 別名:山錦木(やまにしきぎ)、川隈葛(かわくまつづら)
 学名:Euonymus sieboldianus
 ニシキギ科ニシキギ属
 雌雄異株と言われる(不完全雌雄異株?)
  雌株のみでも果実は付く
 落葉小高木(樹高は3m~10m)
 原生地は日本、朝鮮半島、中国
 開花時期は5~6月
 花は淡緑色の小さな(径1cm位)4弁花
 果実は枝にぶら下がるようにして付く。10月~11月に熟す。
 果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。この様子がとても可愛い。


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