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植物細胞に酵素を撃ち込む、ゲノム編集での品種改良効率化に

2018-09-03 | 農業
 ゲノム編集は狙った遺伝子を酵素で切断し、その働きを抑える技術。植物に応用すれば、収穫量や栄養を増やす品種改良に役立つと期待されている。植物に実施する際には、細胞のDNAにその酵素を作る遺伝子を組み込み、そこから酵素を作らせる必要がある。
 ゲノム編集は先端技術であり、国際的に利用法が議論されている。欧州では、欧州連合(EU)司法裁判所が7月、ゲノム編集した作物について、原則、従来の遺伝子組み換えと同じ規制に含めるべきだとする判断を示した。米国は特別な規制をしない方針を示すなど各国で対応が分かれている。政府(日本)は環境省を中心に規制のあり方を検討している。年内にも正式にまとまるが、DNAに外部から遺伝子を加える場合は規制対象となる方向で調整が進む。
 カネカと農業・食品産業技術総合研究機構は細胞に酵素を撃ち込み、狙った遺伝子の働きを抑える技術を開発した。理化学研究所は日本たばこ産業(JT)などと細胞実験に成功した。数年かかる品種改良を1年以内にできる可能性がある。
 この技術は外部から酵素を作るための遺伝子を入れないのが特徴である。カネカなどは花粉などのもとになる細胞に、特殊な装置で酵素を撃ち込む手法を開発した。実験では狙った通りにゲノム編集が起きた。数日で新品種のもとを作れるという。理研などは受精直後の細胞を利用した。植物特有の細胞壁がなく、外部から酵素が入りやすい。イネの細胞で確かめたが、ほかの植物でもこの細胞を取り出せれば、応用できる見込みだという。
 従来の品種改良は交配のほか、放射線をあてたり、薬品に漬けたりして植物細胞の遺伝子に傷をつけ、狙った特性に変化したものを見つけて育てている。遺伝子の変化は制御できず、狙い通りに変化するとは限らないため手間がかかっていた。

 今日は曇り。薄曇り・黒雲が空を覆う。台風が接近している。
 青空が広がっている日、街路樹の”ヤマボウシ”に赤い実が付いている。まだ緑の実も沢山ある。
 赤い実を1つ取って割って食べて見たら甘かった。ヤマボウシの実は、球形(径1~3cm)の集合果で、皮が赤色やオレンジ色で果肉は黄色である。
 ★集合果
 花は1個の雌しべをもち、これが成熟して1個の果実となる。しかし1個の花に多数の雌しべが存在することがあり、このような場合、多数の雌しべから1個の果実が形成されることが多い。近縁にハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)があるが、ハナミズキの果実は集合果ではなく、個々に分離した果実である。
 ”ヤマボウシ”は、春の花、秋の赤い果実と紅葉にと色彩豊かに楽しめる樹で、庭木や公園・街路樹などに利用される。
 名(ヤマボウシ:山法師)の由来は、中心の丸い花穂を坊主頭に、白い総包片が白い頭巾を連想させ、これを比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたことから。別名に、山桑(やまぐわ)があるが、果実の表面が桑の実の様にブツブツしているから。
 ヤマボウシ(山法師、山帽子)
 別名:山桑(やまぐわ)
    桑の別名も「山桑」
 ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属
 落葉中木
 開花時期は6月~7月
 秋の紅葉は綺麗で、丸い赤い実も熟す
 品種改良によって、
   実の大きな品種(ビッグアップル)
   落葉しない品種(ホンコンエンシス)
   斑入りの品種(ウルフアイ)
   赤身がかった花をつける品種(源平・サトミ)
   黄色の花をつける品種(金陽)などの多彩な種が流通


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