昨日までの大雨とは打って変わって、今日は爽やかな秋晴れになった名古屋です。運動会も多く行われていたのではないでしょうか。
さて、レッスンについてですが、一期生の子たちに教えていた頃から考えると、試行錯誤しながら、ずいぶんこちらの教え方も変わりました。一期生の子たちには特に混乱させてしまうかもしれませんが、仕事を受けていきながら、現場のスタッフや後から耳に入って来る事を聞きながら、優先順位も変わって来ます。申し訳ないです。
事務所を立ち上げたばかりの時は、流通のチラシのお仕事において、現場で本人が困らない事に重きを置いており、最低5ポーズくらいの変化が出来れば、と、シャッターに合わせて五回ポーズを変化できるように教えていました。
今、我々が重きを置いている優先順位としては、笑顔と、まっすぐ立つ事です。
子供らしく、足を開きぎみにした方がいいとの声も聞かれ、肩幅くらいに足を開いてまっすぐ立つ事も含まれています。
年令が下に行けば行くほど、ポーズのバリエーションはそれほど求められません。笑えない、元気が足りないというクレームは来る事はあっても、ポーズのバリエーションが少ないというクレームはまず無いです。
自分のやりたいポーズばかりで動きたがるモデルさんよりも、カメラマンやデザイナーさん、クライアントさんのリクエストに柔軟に答えてくれるモデルさんの方が重宝されます。小さい子も、大人のモデルも同じ事です。
将来動けるモデルさんになりたければ、まず体の芯がまっすぐでなければならないと考えるようになりました。
ファッション雑誌を見て、そのポーズを視覚的に見て真似するのと、流れのある動きの中でそのポーズになったのとは全然違います(意味分かりますか?)
から。
そういう事を考えながら、自分の若い頃、絵コンテ通りでなければ納得しないカメラマンさんに遭遇した事を思い出しました。
横顔のアップだったのですが、その絵コンテは外人モデルさんで、どうあがいても自分は日本人の骨格で、首の長さで。鎖骨や顔のちょっとした角度が違うと納得してくれないのです(涙)。
「どうしてこういう風にならないんだろう」と何度も言われ、困ってしまいました。おそらくその絵コンテの撮影は「美しい横顔」がテーマで、モデルさんに
自由に動かせて何百回もシャッターを押した中の、とびっきりの一枚だったのだろうと思います。
元々のモデルさんの骨格と違う上、絵コンテとにらめっこしながら「もっと上向いて!あっ行き過ぎた~、もっと右!」と言われながら…。絵コンテ通りじゃなく、もっといい作品を作れたかもしれないのに、とっても違和感のある撮影でした。といってもクライアント様の意志はもちろん絶対ですし、その絵コンテ通りの紙面になる事はとても意味のある事だったのはありましょう。しかし二次元の世界を視覚的に捉えて「この通り正確に!」は無理がありますよね。
雑誌を見て勉強しようね、最初はモノマネでいいよと、常々声をかけて来ましたが、そのモデルさんそのものになりきるのは無理ですし、雑誌のカラーもバラバラ。ある程度基礎が出来て来たら、モノマネばかりでなく、自分のカラーを作って行ってもいいのではないでしょうか。
で、基礎が出来るまでですが、先月の演技レッスンで「五秒キープ」をやってから、ポーズレッスンでも「せめて三秒キープ」をやっています。シャッタースピードは、カメラマンによって、スタジオによって、媒体によって、また回りの明るさによって、本当にまちまち。まばたきせず、笑顔のキープは Vの仕事、オーディションにも通じます。チラシ、雑誌、CM、ドラマで見る女優さん、タレントさん、モデルさんは、私たちの目に映っている時間の倍以上の時間は笑顔をキープしているのです。「はい、OK」が出るまでずうっと。私たちの目に写るのはその彼らの一瞬の笑顔に過ぎませんが。
暑い日が続いておりますが、皆さん体調はいかがですか?
私は夜のクーラー&扇風機でちょっとだるい日が続いております。
とんでもない暑がりなんですよ~~~(泣
ちまたでは何処も彼処もSaleの時期に入り、流通業界は1月と並ぶ閑散期に入って来ました。
秋物が始まらないと動きが鈍いですね。
そんな中でも何件かの資料出しをしております。
近々小学校高学年用のオーディションが行われると思います。
明日はスチールオーディションが有ります。
何度かオーディションに参加経験がある子、初めての子いろいろですが明日は立ち会いますので
ご心配いりません。非常にたくさんのお仕事を持っているスタジオでのオーディションですので
頑張りましょう。遅い時間ですが体調に気をつけて下さいね。
オーディションは決定を頂ける者、落ちてしまう者2つに別れてしまいます。
酷な気もしますが、芸能界に携わる人に取っては避けては通れないです。
ただオーディションというのはその人1人1人の優劣をつけるものではありません。
スポンサーはその仕事に誰が一番ピッタリくるかを見ているのです。
落ちる事にあまりにも感傷的になる事は正しい事ではないんですよ。
(と言う私も何度も大きく落ち込んだ経験が有りますが、、、、、、)
経験則上落ち込まなかった時は、自分の中で目一杯やれる事をやったと言う満足感があった時だったと思います。
それは演技やポーズの事はもちろんですが、会話の中での表現だったりファーストコンタクトでの挨拶だったりと色々なんす。
スポンサーやカメラマンが見ているのは実際のオーディション内容だけでは無く、入って来た瞬間から全てを見ています、一瞬の気のゆるみもあってはいけません。
とは言ってもずっと緊張してガチガチが良いと言う事ではありませんよ、緊張しながらもやっぱり笑顔が大事なんです。ゆとりを持つこと、余裕を持つ事、これが大事です。
それが難しいのですがその事を理解しているか、していないかで大きく違って来ると思います。
相手に良い印象を与えるには『大きな声でのご挨拶』質問された事に『ニコニコと大きな声で答える』この2点に尽きると思います。
これはオーディションだけに限らず、全てを楽しい方向へ導くと私は思います。
明日のオーディション、今後のレッスン、学校、幼稚園、全てで試してみましょう♪
ものすごく暑い1日でしたね。みなさん体調崩してないですか?
記念写真は先週末あんふぁんレッスンの最後に撮ったもの。みんな可愛い~。いい笑顔ですねっ。
演技レッスン、ポーズレッスン、こっちの方が好き!こっちの方がおりこう(笑)。みんな色々です。
何にしろみんな幼稚園を終えてから、一週間の最後の金曜、疲れ果て、眠たい時間帯にやって来るのです。お家が遠い子だっていますし、公共機関で来る子も。それを踏まえればみんなよく頑張っていると思います。泣く子もぐずる子もほとんどいないように見受けられます。
あんふぁんの演技レッスンに関しては、大きい子チームの演技レッスンのように台本を読んだり、実際に役を与えられて台詞を言う、といった事はしていません。いかに平常に近い状態に持ってゆけるか、といったところ。ママ無しで頑張る、身構えずにご挨拶をする、お歌やちょっとしたダンスを照れずにこなす、無駄に動き回らないようにする、とかいった具合でしょうか。
小学生以上の演技レッスンも、内容は違いますが、最終的にはいかに自然に振る舞えるか、というところへ行き着きます。大きくなればなるほど、始めた年令がいけばいくほど、照れが生じます。不慣れなうちは、台本があっても、教科書のように読んでしまいます。最初目で追っていても、回数をこなしながら、あたかも自分の意思で発した言葉のように、口にしなければなりません。本当に難しい事だと思います。
台詞は自分の出番が来た時に、さっと身構えて、息を吸ってから台詞を言っていては完全に遅いと先生はおっしゃいます。
普段家族やお友達と話す時に、何気なく話す言葉を言う時、いちいち息を吸ってから話すでしょうか?
言葉を発する前のどこかで息を吸っているには間違いないんでしょうが、どこか合間合間で、意識しないでいつの間にか呼吸はしているもの。お芝居をする時もそうでないと…、という事です。
演技だけでなく、ポーズに関しても、シャッターを今押されるから、ハイっ!パシャっ。またポーズを変えて、ハイっ!パシャっ。の状態が続くと、長く持たなくなってきます。
低学年以下の小さい子や、あまりシャッターを押されない撮影なら問題無いですが、先々の事を考えて、最近流れのあるポージングをなるべく要求しています。自然な流れの中で、さりげなく自分で決めて、いいところでシャッターを押してもらえるのが理想です。
もちろん自分だけが心地よい、楽しいのではいけませんよ。カメラマンさんやクライアントさんのリクエストに答えながら、それでいて、自然体に見えるように…です。むずかし~。
よくデビュー前や新人の女優さんやモデル、タレントさんを「ダイヤモンドの原石」という表現をします。昨夜もタイトルは忘れましたが、TV番組でそういう女の子を発掘するぞ、という企画がオンエアされてました。
とっても抽象的な表現ですが、我々も「どう見極めているのでしょうか」とか「うちの子は将来どうなんでしょう」といった事を聞かれます。今後の伸びをどう判断するのですか?という質問もですが、見込みがあるのでしょうか、とか見込みが無いのなら辞めておきます、という方も多いです。
これは全く一概には言えないので何ともお答え出来ないです。年令がある程度いった、身長も体格も確定されつつある高校生以上のお子さんならともかく、年令が下になればなるほど全然先が読めないです。
どんなにいいものを持っていても、自信の無い子もいますし、レッスンやカメラテストを進めていくうちに、性格が変わってゆく子もいて、ぐんぐん伸びていく子もいます。
ずいぶん前にも書きましたが、とかく一般的に母親たちは早咲きさせたがるもの。確かにすぐにお仕事が舞い込んで順調な子もいますが、その子に合った年令に来てようやく花開く子もいます。何も断言出来ないのが実情です。
何が原石で、何が原石じゃないのか?なんて本当は失礼な話で、子供たちはみんな原石であるはずなのではと、思います。試行錯誤しながら一生懸命鏡の前でああでもない、こうでもないと頑張っている子たちは、恥ずかしがっていても、自信が無くてもみんな目がきらきらしているのですから。
子供とママの、このお仕事が「好き」という思いの強さゆえに、こんなに、ここまで伸びて来たんだなぁ、という子もたくさんいて、嬉しい発見もたくさんあります。
余談ですが、前述の番組内で、女子高生二名が最後に絞られるのですが、そのうち一名の女の子が、始終ずうっと髪の毛が顔全体を覆っていて重く、もったいないなーと思いながら見ていたのですが、その子は最後選ばれませんでした。お家や学校の事情があって上京が難しかったのかもしれませんが、お顔の輪郭をばーんと見せていたらどうだったのだろ~、と思わずにはいられませんでした。髪をすっきりさせて、顔の輪郭がきちんとわかる、全身を見てみたかったです。
昨日のロケで風邪をひいたのか、お疲れさまのほんの一杯(だけじゃないけど)が効いたのか、今朝から頭痛がひどく、バファリンと風邪薬を飲んでずっと横になっていたスタッフCです。喉も痛かったし、熱っぽかったので、風邪のひきかけだったかもしれません。年令には勝てなくなって来ています…。
ずっと以前ですが、劇団四季の特集で浅利慶太さんが出演されていて、四季の創設から近況のレッスンの様子などを密着していた番組がありました。
村上龍氏が進行役だったのですが、キャッツを観た感想を浅利氏に述べていた時の会話が、とても興味深いものでした。
村上氏は「キャッツ」の中の「メモリー」の役者さんにとても感動させられたと、浅利氏に訴えかけて、更にその役者さんに「なんというんでしょうか、『サムシング』があるんですよね」と続けました。
「メモリー」は年老いた娼婦の猫(だったと思うんですが~)の、「キャッツ」の中では特に有名なソロパートです。
定番中の定番の、名作を歌うにあたって、その役者さんが上手く歌うのは当たり前の事なんでしょうが、人の心を動かす、感動させるその「歌」に「サムシング」がある…つまり??
「これ以上やると、下品になってしまう、その手前ギリギリの部分が、ものすごく上手いんですよね。感動しました」との事でした。ずいぶん前の特集でこれまたうろ覚えなやり取りなんですが。
歌がうまいのは当然の事で、その役者さんの「個性」にあたる部分って事なんでしょうか…。そこが「サムシング」で、人を感動させる、と受け取ってみたのですが。
これに対し浅利氏は「それが最後の一振りの『スパイス』なんです」。
例えばおソバを食べる直前、最後にささっと一味唐辛子を振るとします。その最後の「一振り」。
一味唐辛子をおソバが見えなくなるくらい、真っ赤っかに振って食べる人はあまりいませんよね?(いたとしても、おソバ本来の美味しさは味わえなくなってしまいます…)
真っ赤っかになるくらい一味唐辛子を振ってしまうのは「やりすぎ」。
最後のささっと一振りが、絶妙であり、おソバの美味しさも引き立つわけです。
その最後の一振りが、その役者さんの「メモリー」にあるのだというのです。
そしてここが一番肝心な箇所だと思うのですが、浅利氏は、その『ぎりぎりの部分』の表現は、確実な基礎があって初めて成り立つものであるという事でした。ものすごく感銘を受けました。
四季の役者さんたちほどの、すさまじいバレエや歌、お芝居の練習には程遠い私たちのレッスンですが、私が口を酸っぱくして鏡の前で言っているのは、とにかくまず普通に美しくまっすぐ立てる事、普通に楽しそうに笑える事。これが出来て初めて、みんなが憧れる雑誌やブランドのモデルさんのようなポーズであったり、表情をつけてゆく事に移行してゆけるのだと思っています。
基礎が出来ていないのにあれこれポーズを作っても、真っ赤っかのおソバになってしまいます。現場では、カメラマンさんやデザイナーさんの声、リクエストに耳を傾けてこなし、レッスンでは私たちの声を聞いて下さい。
レッスン時、鏡の前と、バック紙の前で言われる事、要求が違いますので(カメラマンさんによっても違いますね)とまどう事も多いかもしれませんが、どの現場でもそれは同様です。でも「基礎的」なものは一環していますので、基礎が出来てゆけば、体で覚えてゆけると思います。
初仕事や初オーディションのメンバーが続いていますので、少しでも参考になればと書いてみました。時間がある時はなるべく更新していきたいと思っています。
ついこの間シルバーウィークが終わったと思ったら、また連休ですね。台風もあったし、なんだか子供がずっと家にいるんですけどってところでしょうか。でもいいお天気が続いているし、みなさんお出かけでしょうか。
お仕事までの流れを今一度。
指名の場合、サイズでのお問い合わせと、モデルが決定するまでの過程もさまざまで、日程が予めわかっている場合もあれば、撮影日が決定されるのも後回しな場合、とお仕事一本までの流れは毎回一環しません。(舞台やショーは場所を押さえてあるので、早く詳細がわかる方ですが~)
お仕事をされているママも多いですし、ご兄妹の兼ね合いもあるので、本当に毎回恐縮なんですが、こういった曖昧で不確実なお問い合わせや、あまりにも急なお問い合わせにいつもお付き合い頂いている次第です。
日程やスタジオがわかっても、時間やロケの有無といった詳細がわかるのは、一番最後の最後の段階になります。それもモデルが決定になって、それからその後に、です。当然ながら、決定になったモデルにしか、時間や内容は知らされる事はありません。
じゃあ何を私たちスタッフがモデルのママたちに聞きたいかというと、そのお問い合わせのあった日にお仕事ができるか否か、可能な時間帯があるのか、という事です。参観日や懇談会も学校や地域によって時期も様々ですし,お仕事の曜日や時間帯もまちまちだと思いますので、どうか細かい事もご相談下さいね。その上で、こちらから先方様にお伝えして、最終的にはクライアント様が決定します。
更にこういった仕事はやっぱり生ものなので、このくらいには終了するだろう、という時間を大幅に上回ったりはします。本当になかなか先の見通しのつかないお仕事で、振り回されて気持ちも疲れてしまう時もあるんですけど、なんだかずっとこの業界にいたりします慣れっこになって感覚が麻痺しているのかもしれませんが、なんにせよ、小さい子には可哀想だなぁと思う事もしばしばです。
詳細がわかるのも遅く、撮影がいざ始まれば待ち時間が生じたり、終了時刻が遅くなったり…といった事はどうかご理解をお願い致します。(余談ですが私がこの業界に入ってすぐにマネージャーから言われた事は「とにかく待ち時間が長いから。待つのが辛いなら最初からこのお仕事、やめておいてね」でした。)
それでも、同じクライアントさんから、リピートしてお問い合わせが入って来ているので、グランの子たちが、行く先々で待ちがあってもロケで暑かったり寒かったりでも、頑張って来てくれているんだ、というのはとても実感している今日この頃です
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少し前に送って頂いた雑誌マリアでの撮影の様子をアップさせて頂きました~
遠方で大変でしょうに、いい笑顔でいつも頑張って来てるんだなーとこちらもまた毎回感じます。
お盆が明けてからぱたぱたとようやく動き出しました。このご時世に声をかけて頂けて、本当に有り難い事です。
夏物バーゲンが終わり、秋冬物が始まり、プロパーも多いせいか、イメージカットも多く、ロケも続いています。残暑厳しい中、小さい子は大変だと思います体温調節が上手では無いし、汗もかきます。タオルやうちわ、日傘を持参すると少しましだと思います。また肌着をお忘れなく。
公私忙しく、先週金曜のレッスンの様子にやっと触れる事が出来ます。写真は未就園児(ばかりとは限りませんが)対象のあんふぁんレッスンです。堀先生と「アイアイ」を歌って踊ってくれたところです。大きな声で元気に踊ってくれました。
あまりあんふぁんレッスンには立ち会えないスタッフCですが、いつもより元気だったし、集中出来ていたと思います。直接的では無いし、一見回り道っぽくはありますが、レッスンの成果は出て来ていますよ☆
父兄が立ち会えないので、事務所でママたちと、実際仕事一本に結びついても、果たしてそれがどういう形になるか?というお話になりました。
あんなにたくさんフィルムを回したのに、印刷物になったらこうこうだった、とか、写っていなかった、自分(もしくは自分の子供)だけピンが来ていなくて顔がわからなかった…という話です。
このお仕事、こういった事は付き物で、自分自身そういう経験(社長もですが)をたくさんして来たので、こういう悔しい思いをしながら、強く、慣れて行って欲しい、とは思うものの、自分ならともかく、これが我が子となるとやっぱり割り切れなくて切ない気持ちになるものです。
若かりし頃、地方ローカルの時間も短いドラマの撮影をした事があります。
私は幼稚園の先生役だったのですが、子役の園児たちがお相撲を取って遊んで、メインの子役の男の子が怪我をする…というシーンがありました。
リハーサルがあり、本番に臨んだのですが、監督の方はメインの男の子の相手役(つまり怪我させる方)を、リハーサルとは違う男の子で通してしまいました。
本番のカメラが回る直前、リハーサルの時の相手役の男の子のお母様が「ちょっと待って下さい。さっきはうちの子だったんですけど!!」と監督に詰め寄りました。
監督さんは自分に近い位置にいた男の子に単にやらせただけにすぎなかったんですが、「あっ、いいのいいの、誰でもいい役なんだから」と相手にしませんでした。「でも!」とそのお母様は納得しなくて、まだ話しかけようとしていましたが、そのまま続行されました。
要は撮影が円滑に進めばどうって事無いんだよなぁ…と私もただ見つめていました。よく現場の一番偉い人に詰め寄るわー、と当時はびっくりしましたが、今はその詰め寄ったお母様の気持ちもわかる…かも。(あっ、でもグランのキッズのママたちは出来れば避けて下さい…とにかく何かあればこちらに先ずお電話下さいね。汗)
そして更に落ちとして、そのドラマはそっくりそのままモデルさんたちは外されて、役者さんだけで撮り直しされてオンエアされました。結局私自身も、そっくりそのままボツとなり、その日、丸一日かけて回されたフィルムは何の意味もなさなかった事になります。
使う方、使われる方の温度差を感じてしまうのはこういう時ですね。ギャラは同じなんだからいいでしょ、とか、キャンセル料出るから、といった問題じゃないんですよねぇ…。まあ切りの無い話なんですが。
「私たちにだって心があるんです」とは女優の小雪さんの言葉。(例え話がビッグすぎるんですけど)
温度差はなかなか埋まりそうもありません。でも撮る側、撮られる側の温度が一致する仕事も確かにあって、それは間違い無く充実感が後に残る、いい作品になっているはずなんです。V、スチールに関わらず。
昨日8月の演技レッスン、ニューフェイスの撮影会、体験撮影会が催されました。
演技レッスンの堀先生は、なんと昨日はここのレッスンを入れて「トリプル」の一日でした。うちのレッスンの後、司会、お芝居の楽日と、大忙しのご様子。レッスン終了後、お話する時間も無く、事務所に立ち寄られる事も無く、びゅーんと帰られました。忙しいのに、ほんとにいつもすみません
さて、大きい子クラスは、昨日の台本が「春は眠いなー」とアクビをしたり、ごろんと寝転がったりする場面が多かったせいかもしれませんが、だらだらとお喋りも目立ち、ざわついた印象でした。
一生懸命真剣にやっている子もいるので、ごく一部なんですが、それでも全体に波及してしまいます。緊張感が無くなると、つまらない事でミスしがちになります。スポーツのように怪我する事はありませんが、簡単な台詞が頭に入らなかったり、ウォーキングなら手順を間違えたり、スチールなら同じポーズが延々と続いてしまったり…
先生と昨日はお話出来なかったのですが、もし先生から苦言があれば、またお母様たちとお話する機会があるかと思います。
小さい子クラスは、「あ」という台詞だけで、転んだり、びっくりしたり、喜んだり、といった色んなバリエーションを展開するレッスン。「あ」しか言っちゃ駄目なんですが、「あ」だけでもけっこう相手に伝わるもの。
最終的には目線は正面で、演技しなければならないんですが、どうしても先生にみんな目線が行ってしまいがちでした。
先日の不動産の撮影で、「目線は一切いらない」というリクエストがあって、目線について色々と考えさせられました。
大人なら「あっち見て」「こっち見て」と言われても、さっと対応出来るのですが、小さい子はまずカメラを見て笑えるようになる事が優先順位として私も教えて来たからです。
要は最終的には、カメラ目線も目外しも自由自在に操れるようになってくれるのが理想的なんですけど(笑)。というか、あらゆるリクエストに柔軟に迅速に自然に対応してくれるようになってくれると助かります、というか。
で、更に更に、漠然と「見る」んじゃなくてぇ、目的を毎回持って見てくれると~、目が生き生きするんですけど~、ってどんどん私も欲張りに教えてしまうんですが!
演技レッスンのお話から撮影時の目線に話に移行してしまいましたが、どこを見るか、っていうのはスチールでもVでもやっぱり重要な事なんですよね…。
まずはママではなく、カメラのレンズをぱっと見れる事。そこをクリアしたら、その都度色々教えていきますが、小さい子には矛盾して混乱する事もあるかもしれません。
午後から行われた所属モデルのコンポジ撮影、体験撮影会共に、今回はまた特にスムーズだったように思います。体験の子はもちろんの事、ニューフェイスの子たちも上手でさくさくと撮影が進みました。カメラマンさんも色んなリクエストをしちゃったり、どんどんバリエーションが増えていって疲れちゃった子も多かったのでは~。お疲れさまでした。二週間くらい後にまたご連絡しますね。
今日、NHKの「課外授業 ようこそ先輩」を見ていたところ、知花くららさんが先輩として登場。出身校である小学校の六年生の後輩たちの前で、のっけから華麗なるウォーキングを披露。(もちろん教室の中~)子供たちにも立ち方やウォーキングを教えていて、興味深く拝見していました。
立ち方は壁に沿ってまっすぐ立たせる事から。その後音楽に乗せて歩かせて、決めのポーズを取らせる、そしてまた歩いて帰る…と私達が普段行っているレッスンと大体似たような感じでした。
印象として残っているくららさんの言葉として、決められた立ち位置でストップして、ポーズを取るその「瞬間」におのおのの「パーソナリティ」が現れるのだ…という事。
その「決めた」「瞬間」の「ポージング」に、その個人の性格であったり、生き様のようなもの…ちょっと子供たちには抽象的ですかね、例えば「この子は明るいな」とか「スポーツが好きなんだろうな」といった具合でしょうか、そういった内面も透けて見えて、審査する人は、その「瞬間」が見たいのだとおっしゃっていました。
「審査」という言葉を使われたのは、ミスユニバースのコンテストを経て来て出た言葉なんでしょうね。「お客様」や「演出する方」「スタッフ」へのアピールと同じと考えていいと思います。
一回のウォーキングにつき、ポージングもたったの一回(大抵…です。演出によってはまちまちです)。前にも書きましたが、「早く帰りたい」とばかり、「決め」られないままきびすを返すなんて事にならないで欲しいものです。まずはその短い一瞬一瞬を楽しむ事です。
そして、ウォーキングそのものは「もっと自分を大きく見せる事!」とおっしゃっていました。これもまた楽しむ余裕があれば、後からついて来る事だと思います。更に、楽しむ事に裏付けされるのは「自信」。
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モデルという仕事を初めて間もなく、ほとんどレッスンをする事無く、いきなりショーの仕事が決まり、現場に放りこまれたスタッフC。と同期のお友達。
結果は悲惨なもので、私たち二人とも、一部と二部の間、演出家からずっと長々とお説教をされていました。(むちゃくちゃ怒られました。更に事務所へクレーム。マネージャーがペラペラすぐ喋ったらしく、スタッフAから『どえらい怒られたらしいなぁ。あっははははは!!!』と笑われたのもよく覚えています。すっごい昔の事で本人はどうせ忘れているんでしょうけど!!)
現場に行けば何とかなるだろう、体で覚えて来い、という軽いノリの、当時のマネージャーの考えを思い出すと、未だにむかつきます(失礼。いや、でも仲良しでしたよ。汗)。
どんなに練習して行ったって本番をこなす事にはかないっこないし、経験がものを言うのもわかりますし。どんなベテランも最初があったわけですし。
でもやっぱりあんな思いをさせたくないなぁというのは今もあります。最低限困らない事、や心構えを教えて貰っていたらどうだったんだろう…と思います。その時の経験がトラウマになり、ショーの嫌いなモデルになってしまいました。楽しめるようになったのはずっと後。
そんなわけもあるし、ウェディングのショーを控えている子もいるので、次回のポーズレッスンは、大きい子はまたウォーキング中心でいこうと思ってまーす。
後半、愚痴で失礼しました。
こういった愚痴はどんなけでも書ける自分がコワいです。本一冊分になるかもしれないです。
少し前に行われた雑誌「マリア」の撮影中の1カットです。ブランドはグラグラ。
写真ではわかりにくいですが、タートルにパーカー、サロペットの下にレギンスといった重ね着、足下はフリンジのついたブーツ…と、秋物です。
ロケではなく、スタジオでよかったですね(^^)
この時期、雑誌ではすでに秋~冬物。着物も振り袖の撮影が多くなります。流通だとお盆過ぎには秋~冬物に入ります。特にロケだとバテバテになるので体調を整えたいところです。
本来、こまめに水分を補給しなければならないのですが、ロケだとつい水分を少なめに控えてしまいます。これがどうも体にいけないようです。
ロケだとお手洗いが不自由になるし、スタジオ内の冷房はきつくて冷えるし、新幹線での出張が多かったスタッフCは、車内のお手洗いに立つのも嫌で、長年に渡って、夏も水分を控えながら来てしまったので、慢性的な脱水症状に陥っていたのだ、と先日TV番組の「本当は怖い家庭の医学」で気づかされました。
どんなに暑くても顔に汗もかかなくて(背中はびっしょりかいていましたが)、「プロ根性だね」なんて言われたりした事もあって、こういうお仕事をしていると、自然にお化粧崩れがしにくいように、みんな汗をかきにくくなるのかなぁなんて思っていたのですが、なんの事は無い、脱水状態だったに過ぎなかったのかも。
そして「本当は怖い家庭の医学」のように、数年前体調を崩してしまいました。
水分補給だけでなく、色んな因果関係もあったのだとは思いますが~。
10月頭までは、けっこうまだまだロケは暑いです。お水、汗ふきタオル、うちわか扇子、ささっと日陰を作ってあげれるように日傘…はロケ時、携帯した方がいいと思います。
昨日のうちにアップできず、すみません。
昨日は朝~無料体験撮影会、その後夕方~レッスン、といういつもとは逆パターンの一日でした。
たまには夕方からもいいねぇなんてスタッフ同士は語っていましたが、貴重な日曜の夕方となると、毎回そうというわけにもいかないでしょうねなるべく日曜レッスンは午前中に消化できるようにしたいですが、スタジオを押さえたり、先生がお忙しかったりと、またいつかこのような事もあるかもしれません
写真は演技の大きい子クラスのものです。
この時は、鏡の前で自分の「目」を確認しながら、体はリズムを取りながら歌っています。前回朗読したものとほぼ同じ内容を歌にして歌っています。
「目」を確認しながら…。どちらかというと、目配りだったり目線だったり、表情だったりするのですが。
ただ漠然と歌ったり台詞を言うのでは、相手(この場合は鏡の向こうに『お客様』がいると設定)に伝わらないとの事。
目の前の鏡の自分を見ながら歌ったりするのは、ポーズの時とはまた違って恥ずかしがるのかな!?と思ったのですが、なかなかどうして、みんな堂々としたものでした。
小さい子クラスは前回からの続きで、自分の役になり切って自分の台詞を言ったり、動作も交えたり。
月に一回でこんなに進み、上手になるのだなぁと毎回毎回驚かされ、そのカリキュラムに感心します。本当によく考えられ、よく出来ていると思います。
小さいうちからやる程,進みも速いのかもしれません。大きくなればなるほど照れが生じ…。子供たちの実生活に、いつか何らかの形で反映されるようになるといいなぁと思います。
毎回揚げ足取りをしながらも、ビデオ(正確にはHDですが…)にせっせと収録して「Mr.ブレイン」を楽しんでいるスタッフCです。たぶん今期の一番の視聴率なんでしょうね~。ドラマ開始が遅かったとはいえ、早くもラストスパートですね。
先週放送分。綾瀬はるかさんのぎこちない笑顔のエピソードから始まり、「微笑みの正体」「微笑みの原理」を九十九サンが説いてゆくので、興味深く観ていました。レッスンで、子供モデルたちに教えれる、何か役出つ事を九十九サンが言うかも!と。
我々の祖先である霊長類が、相手に威嚇した際出た牙を、敵でないとわかった場合、すぐに牙を引っ込める時間が無い、相手に敵意が無いと知らせるためににこっと微笑む、それが「微笑み」の正体なんです、と九十九サン。ふむふむ。ここはトリビアチックですね。
更に九十九サンは語ります。
「自然に微笑むのは大変難しい事なんです」
おっ。何かいい事言うかも。
「人は、あ、微笑みたいという状況に出会った時、脳の前頭葉、心に関係した領域が指令を出して、顔面のおよそ50という筋肉を絶妙にコントロールして、自然な微笑みを作り出すんです」
ほほう。50もの筋肉が顔面に!
今日はいい勉強になる予感?
「でも逆に意識して微笑もうとした時には」
そう!
これこそが、私たちの仕事について回るものですよね。可笑しくもないのに、笑わなければならなかったり、特にスチールでは瞬間的に笑わなければならないわけで。
「運動中枢が『笑え!』という命令を無理矢理出して、筋肉をコントロールするんです」
そうそう。
特に小さい子に関しては、回りの大人が「笑ってーーー」と指示を出すのですが。
「無理矢理がベースですから、どうしてもぎこちない微笑みになっちゃうんですね」
ごもっとも。
「だから自然に可愛く微笑むっていうのは、方法はたった一つですね」
おおっ!
今回の「Mr.ブレイン」はお役立ち度満点かも!真打ち迫る!
「それを意識しないって事です」
だから簡単にそれがなかなか出来ないっての!!
って私が突っ込む前に綾瀬はるかさんが「そんな話聞かされて、意識するなっていう方が無理なんですけど!!!」と叫んでおられましたが。
今日の九十九サンも、実生活に役に立つかのどうか、よくわからない事を語っていました。
ドラマご覧になってない方、ごめんなさい。
よくご覧になってるママ、今度語りましょう~。
今日ちらっとしか観れていないのですが、ミュージカルアニーに出演が決まった女の子の密着番組が放映されていました。アニーのお友達役の、孤児院の孤児役に選ばれた女の子だったのですが、これまで四度の落選にもめげず、五回目の挑戦にして、初めて役が貰えたそうです。
本格的にミュージカルにずっと取り組んで来ただけあって、歌も踊りもとても上手でしたが、最終的に元気さ、明るさをかわれて…というナレーションでした。そこまで残って来る子たちは、歌、踊りが上手なのは当たり前なのかもしれません。
子供が主体の、子供の為のミュージカルなので、明るさ、元気さがあって、そこをうまくみんなに伝えられるかどうか。オーディションで、普段通りの実力が出せるかどうか、自分らしさをアピールできるかどうか…そこに明暗があるのでは無いでしょうか。年令、月齢の幼い乳幼児では無い限り、偶然やまぐれは、殆ど無いといっていいと思います。撮影、Vでもそうなのですから、編集のきかない舞台なら尚更の事。
今回の密着の女の子は五度目の挑戦とあって、オーディション慣れした事も勝因の一つだったかもしれません。仕事慣れこそ一番大切かもしれませんが、オーディション慣れも大事な事です。「オーディションは落ちるもの」「オーディションは数をこなしてなんぼ」とよく言われたものです。
何度も挑戦してようやく合格する子もいれば、ラッキーな事に初挑戦でトントン拍子に合格する子もいます。何度挑戦しても結果が出ない子もいます。スチールも、ショーも、Vも、こういった舞台も。とかくシビアな世界です。
ママたちは、ついラッキーな子に目が行きがちです。そして比べてしまいがちです。ならば一発合格して来る子が優れていて、何度も落ちて来る子は駄目な子なのか?
ママたちは子供たちを早咲きさせたい傾向にあると、思ってしまいます。早く目が出た子たちだけが、先を約束されているんだろうか?
転んで立ち上がる時の、立ち上がり方が大事なんだよ、と以前にもここで書かせて貰った事がありますが…。合格から学ぶ事、不合格から学ぶ事、仕事が決定になって初めてわかる事、仕事が決定になるまでの過程が垣間見える事、大きくなってからわかる事…。大事なのは、一生懸命さ、とか、楽しさを忘れないようにする、といった、全てに通じる、当たり前の事を大切にする事なんじゃないかなーと思います。
そんな偉そうな事を書いているスタッフCこそ、大のオーディション嫌いで、ずいぶんマネージャーに駄々をこねて困らせた経験有りで…。その時その時、自分なりの理由があったんですが、マネージャーからすればやかましいわって感じですかね。謝らなければならないマネージャーがいっぱいいます…。ほんとにすみませんでした(汗)。この年令になってわかる事、いっぱいありますねぇ…。遅すぎ、って突っ込みが入りそうですね…。
今日は生憎の曇り空ですが、かえって過ごしやすいかもしれませんね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
スタッフA,C共に特に予定も無くのんびりしています。なんて静かで平和な連休なんでしょう。いつもの慌ただしさが嘘のようです。あ~~時間に追い立てられない日々って極楽。
印刷所もスタジオもほぼお休み。イベント、テレビを除いてこの時期動いているモデルさんはあまりいないと思われます。のんびり充電の時期ですね。
近場でバーベキューとかを楽しんでいるキッズたちも多いのでは無いでしょうか…。連休中雨が降らないといいですね。明日からちょっと危なげですが。
ずっと忘れていて、ここ最近になって、急に思い出した印象深いお仕事があります。印象深いのにずっと忘れていたというのも矛盾してるんですが。ふと思い出したのもGWだからでしょうか。
某大手スポーツショップのキャンプ用品関連の撮影のお仕事の時です。実際にテントを張ったり、火を起こして、料理して楽しんでいる様子の撮影で、思い起こせば私のお仕事人生の中で「楽しかったお仕事」トップクラスの撮影でした。(なのにずっと忘れていたのが謎)
本当に楽しかった撮影で、仕事を忘れるくらい「素」の様子ばかりカメラに収まっていたと思います。前年まではグアムでの撮影だったらしいんですが、何故かその年はさなげ付近の川沿いでした。その中のあるスタッフオススメの穴場なポイントで、他にそういった団体はいませんでした。(あっ、でも平日だったかも)
私、男性モデル、男の子、女の子各一名ずつの設定だったのですが、何が印象深いっていうと、その子役モデル(たぶん女の子の方)の付き添いがママだけでなくて、友達ファミリーも現場に連れて来たという事です。
私はまだ仕事を始めて間もなかった頃で、子役との絡みも初めてで(どう考えても親子には見えないくらい私は若かったので、その設定も未だ謎)そういう人も有りなのかなぁ…???と思ってみたりもしたのですが、今思い返しても、やっぱり不思議でしょうがないです。
うろ覚えなのですが、もしかしたらその女の子モデルのママが運転の出来ない方で、そのお友達に車を頼んだのだったかもしれません。でも私も当時は車は無かったので、どこか最寄りの駅でピックアップしてもらったはず…。それにその全く関係の無いお友達ファミリーはパパも来ていたような記憶が。ずっと撮影に立ち会っていたわけでは無く、中座はされたと思いますが、家族全員遊びに来ている感じで、完全にレジャーと化しておりました。
実際撮影もかなりフランクなもので、途中からビールも入り、飲み出すスタッフも。(今はあまり考えられないですが、昼間からビール…わりとよくある事でした。撮影の済んでいないモデルさんを除いて)男の子モデルの方は付き添いのママと下のお子さんを連れて来ていたのですが、その下のお子さんがやがて川で泳ぎ出し(まだ水は冷たかったはず…)みんなでそれを見て大笑い。アルコールも入ってへべれけ続出、現場はどう見てもお仕事って雰囲気ではなくなっていました。
ロケのみの撮影で、終わって解散、でよかったのですが、「コーヒーでも」と近くのコメダへ行き、「私たちは結構です」と言いながら無関係なファミリーもしっかりコメダでごちそうになっていたのも忘れられません。
カメラマン、デザイナーさんを始め、ヘアメイクさん、スタイリストさん、アシスタントの方達もみんないい方たちばかりで、仕事とは思えないくらい本当に楽しい撮影だったのですが、その無関係ファミリーの存在は未だもって謎です。現場に連れて来る心境も不思議でしょうがないです。当たり前の事ですが、その後、友達の家族全員を現場に連れて来る子役モデルさんに出会った事は無いです。
写真はこれまた無関係なうちの犬です。少し前に遊びに行ったモリコロパークでの1ショット。お外って楽しいな~。
名古屋市長選が終わりましたね~
今回感じた事は、良くも悪くも(笑)名古屋弁というものは、すっかり公共の電波に乗って許されるというか、当たり前の事なんだなぁ~、としみじみ。
かつて名古屋弁が聞かれるのはテレビでは僅かな事で、ラジオが一般的でした。アマチンさん、宮地さん、つぼいさんといった元々名古屋弁を売りにしていた方たち。その当時はタモリさんから名古屋はださい、とかそういったイメージを植え付けられていたような気がします。タレントさんたちもあまり名古屋出身という事をあえて言うほどでは無かったと思います。
そのうち「名古屋嫁取りシリーズ」でテレビドラマで電波に乗りますが、単発ドラマでしたし、まだそこまでメジャーな方言では無かった記憶があります。
名古屋ローカルの番組も、地元の局アナ、タレントさんというより、全国区のタレントさんに重きを置いていました。今のように、地元のタレントさんや、全国区の方でも地元出身の方を呼ぶようにして「名古屋色」を濃くするようになったのは、ここ10年くらいでは無いでしょうか??
名古屋嬢や名古屋メシなる言葉まで登場して、「名古屋出身です」と言っても後ろ指を指されなくなったのには、色んな流れがあったのでしょう。万博もそうだと思いますし、NHKのドラマの舞台になったり、他の都市に比べて景気が良かった時期が長かったり。しかし地元出身のモデルたちの存在もまた大きかったと私は思っています。
最終的にはほぼみんな東京のエージェンシーに移籍してしまうのですが、名古屋から東京に通う雑誌モデルたちの数が飛躍的に伸びたのが、約12~13年くらい前からだと思います。もちろんその前からも東京に通っている名古屋モデルもいましたが、雑誌のレギュラーを勝ち取り、コンスタントに通うモデルさんが増え、その彼女たちの活躍が目覚ましかった事が、名古屋という地方都市をメジャーに押し上げた要因に、一役買っていると私的に考えています。
そういった若きモデル(やがて女優さんに上手に移行していったモデルも多数いますよね)さんたちの活躍に比例するように、主婦層をターゲットにしたベタベタ名古屋弁路線のタレントさんたちも、活躍し出しましたね。かつては名古屋の大御所しか許されなかった名古屋弁を、若いタレントさんや、局アナまでテレビカメラの前で話すようになりました。それもかなりデフォルメされて(ここポイント)。でもこれが名古屋の主婦層に大いに受けたのだろうと思われます。
名古屋のタレントさんたちも、ヤング層の間は、「可愛らしさ」や「初々しさ」をディレクターの方から求められるのだそうですが、ある程度の年令が行くと、急に「もっと名古屋弁出してよ~」と要求されるのだそうです。
たまたま私が話を伺ったのは、本業がモデルで、時々単発でテレビの仕事を受けていた方だったので、そういうリクエストには困ってしまったとの事でした。ある年令を過ぎて急にそういったリクエスト…かなり大げさに、「いかにも名古屋のおばちゃん風」でよろしくね!と言われても、そんな~といったところなんでしょう。本業がタレントさんなら、言われた通り、自分をそのように演出していかなければなりませんが。
私自身も時々そういったテレビ受けする「現代の名古屋言葉」には、違和感を感じる事も多々なのですが、そういった流れという事なら、大衆がそれを求めているのだと思います。私の意見の方が少数派なのかもしれません。
そういうわけで新しい市長さんも以前は標準語を、テレビカメラの前でもお話になっていたようなので、演出なのでしょうが、ガッチリ名古屋市民のハートをつかむ事が出来たのなら、それはそれで頼もしい事なのだと思います。
以前我々のような職業を「自己表現する者」と表した事がありますが、政治家の方もまた然りなのかもしれません。それにしても時代は変わったな~とやっぱり思わざるをえません。
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打って変わって写真は、先日雑誌「マリア」の撮影時のワンショットです。来月号掲載の予定だそうです。遠方なので毎回大変だろうなーと思います。でもいい笑顔ですね