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湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

計算尺の独り言

2005年02月01日 | 身近な小物たち
昔はよく使ったけれど、最近は手も触れたことがないもの…。ありました。『計算尺』という計算道具です。早い話が対数計算の原理を応用した計算道具です。

ご存じのようにある数とある数を掛け合わせることはそれぞれの数の対数を足し算し、その結果をふつうの数に戻してやれば答えが出ます。割り算の場合には、反対に引き算で答えを求めることができます。対数目盛をほどこしたスケールをスライドさせてこの計算を行うよう工夫されたのが計算尺。

ま、むずかしい話は抜きにして、わがかつて愛用したヘンミ・ポケット計算尺の雄姿をとくとご覧ください。計算尺で扱う有効数字は一般に3桁です。今は、電卓やコンピュータを使うことで限りなく精密な計算も可能です。「でも、世の中もっとアバウトでもいいこといっぱいあるんじゃないの」なんていう彼の声が聞こえてくるようです。

虫眼鏡で広がる世界

2005年01月31日 | 身近な小物たち
双眼鏡が遠くのものを近くに引き寄せて見る眼鏡だとすれば、虫眼鏡は小さなものを大きく拡大して見る眼鏡です。花の観察などで、花びらの形や雌しべ・雄しべの状態を見たり、また、虫たちの体の構造や顔をのぞいてみたりするのに良く使っています。使っているのは、ツァイス製の6×のもの(右側)と、メーカー不明の12×のものです。

ツァイス製はもう30年以上も前に、東京・日本橋の丸善で求めたものです。箱に貼ってある値札をみると7200円とありますから、当時として結構な買い物だったわけです。値段だけのことはあって、明るくて像のゆがみもなく撮影したフィルムのピントの良し悪しを調べる際にも活用しています。

あとは、身の回りにあるいろいろなもの(コイン、布きれ、文房具、果物の種などなど)を眺めてみると、肉眼で見ているのとはまた違った世界が広がっていて興味がつきません。

双眼鏡で冬を楽しむ

2005年01月30日 | 身近な小物たち
今日も快晴。書斎の出窓から見える向かいの丘や、出窓のすぐ前の木の枝に時折やってくる小鳥たちを双眼鏡で眺めながら、のんびりゆっくり過ごしています。

現在愛用している双眼鏡は2種類あります。一つは散策に出るときにポケットに入れてゆくツァイス製の小型双眼鏡(左側)で倍率は8×です。もう一つは、室内から外の風景や窓辺に来る鳥たちを眺めるための中型双眼鏡。こちらはニコン製で7×です。

倍率が高ければ高いほど遠くのものを近くに引き寄せて見ることができるのでいいように思いがちです。しかし、実際使う段になると、倍率が高いと、対象を視野に入れるのに手間取ったり、また、視野の中での揺れが激しく対象を固定して眺めることができなかったりと不便な面も出てきます。一般的には、8×前後が一番使いやすいように思います。

そうそう、もう一つ双眼鏡を使う場面があるのを忘れていました。 夜空に輝く星たちを眺める「スターウオッチング」用です。これから2月にかけては1年中で最も寒い季節です。でも、晴天が多いこと、空気が澄み渡っていることから、夜空を眺めるには絶好の季節でもあります。そして、わが愛用の双眼鏡の一番活躍する時期でもあるのです。

遠くに出かけなくとも、特別な道具を用いなくとも、身近なところで気軽に楽しむことはいっぱいあるものですね。

万年筆の入浴法

2005年01月29日 | 身近な小物たち
万年筆はお風呂好き。ペン先とペン芯は精巧にできていますから、いつでも綺麗にしてもらいたがっているのです。垢や汚れは大嫌いなのです。お風呂といってもあり合わせの容器に人肌よりちょっと熱めのぬるま湯を満たし万年筆のペン先の部分を一晩(できれば途中でお湯を入れ替え一昼夜)浸しておくだけの事です。スペアインクをお使いの場合はペン芯から抜いておいてください。また、洗剤は嫌いなので使わないでください。

万年筆をお風呂から出したら、インクの色がなくなり綺麗な水だけが流れてくるまで水道の蛇口の下など流水で洗います。最後に、湯上がりタオルの替わりに、乾いた布で優しくしっとりと包むように拭いて入浴は終わりです。

1ヶ月に1回はお風呂に入れてあげてください。

ひどい汚れはお風呂でも落ちない場合があります。そんな時はメーカーで分解掃除や治療をする必要があります。

以上、ある手作り万年筆屋のおじさんから聞いた話の受け売りでした。

今日は、モンブランマイスターシュテュック146とパイロットスーパー(コース)を一緒にお風呂に入れてやりました。浴槽は、小型のインスタントコーヒーの空きビンです。万年筆(fountain pen)のお風呂なので「泉の湯」と呼んでいます。

今どきの子どもなんてとても言えない我身かな

2005年01月28日 | 身近な小物たち
今日の朝刊に(財)総合初等教育研究所による「小学生の読み書き能力」に関する調査結果が載っていました。ご存じの方も多いと思いますのでその内容については触れません。これを見て今どきの子どもは字を知らんなあ困ったもんだと思われた「大人」の方も結構おられたのではないかと思います。

当方はと言えば、パソコンによる文章書きの祟りでもあるのでしょう、さて筆をとって字を書こうとすると書けない字が日を追って多くなってきているようです。子どものことなどとやかく言えた義理ではありません。

さらに、パソコンの画面上で変換された字が正しいかどうか、その字を使うことがこの文脈の中で適切かどうかを手元の辞書で確かめる日々が続いています。

といったわけで、今日の写真は、わがつよーい味方の『言泉』(小学館)に登場してもらいました。この辞書は『日本国語大辞典』(全20巻)の縮刷版とも言えるすぐれもの、一度手にしたら放せません。『言泉』さんありがとう。

今どき2眼レフ??

2005年01月28日 | 身近な小物たち
どこに行っても携帯にデジカメといった風潮に逆らって、このところ昔々のアナログカメラを持って歩いています(携帯は持っていません)。カメラの名前は「ローライコード」、かつて一世を風靡したドイツ製2眼レフカメラです。

カメラにうるさい方のためにもう少し正確に申しますと「ローライコードV型」です。フォーカシングノブ(距離を合わせるためにレンズ部分を前後に移動させるもの)が右側についた最終モデル、右利きの多い日本人には人気の高かったモデルでもあります。レンズはシュナイダーのクセナー75ミリF3.5で、絞りを開いた時のぼけがきれいなので気に入っています。近接撮影の場合は、これに接写用のローライナーという特殊フィルターを装着します。

このカメラを使っていての思わぬ効用は、カメラマニアらしき人に時折声をかけられ、しばしカメラ談義に花が咲くこと。今もオールド・アナログカメラ健在を実感するひとときでもあります。

万年筆をお風呂に入れる

2005年01月28日 | 身近な小物たち
今、万年筆をお使いの皆さんはどのくらいいるのでしょう。最近はeメールでのやりとりが多くなったので、昔万年筆派の小生も、私信を書く時に使うくらいで、とんと出番が少なくなってしまいました。昨夜、ある方への礼状を書こうと愛用のペリカン140を取り出し使おうとしたのですが、インクがスムーズに出てきません。情けない。といったわけで、140をお風呂に入れてやることにしました。お風呂、といっても、カップに人肌よりちょっと熱めのお湯を入れ一晩浸けておいたわけです。

朝、湯上がりタオル替わりに乾いたやわらかい布でしっとり包むように拭いてやりました。新しいインクを入れ、今度はすらすら書けるようになりました。万年筆はきれい好き、たまにはお風呂に入れてあげましょう。