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強打者の宿命?井上尚弥と海老原博幸

2016-05-10 | 日記
KOパンチャーの宿命か。
モンスター井上尚弥が2ラウンドに右拳を痛めていた。
8日のWBO世界スーパーフライ級戦。

期待されたKO防衛を果たせなかった。
4ラウンド以降の動きがおかしい。
そう感じていた。

試合後のコメントでは2ラウンドに痛めた、という。
それでも世界1位のカルモナを圧倒した。
12ラウンドには1度ダウンを奪い、KO寸前にまで追い込んだ。

KOを逃してもモンスターはモンスターだった。

118-109
118-109
116-111


判定は文句なし。

初回、井上の右をもらったカルモナが恐怖の表情を浮かべた。

カルモナのコメントが証明している。
「倒れなかった俺がエライ。井上はグレートなチャンピオンだ。私ほど井上選手を苦しめた選手はいない。1~4回は本当に慎重に戦った」

「4回以降痛くなってきた。そのうち左拳も痛くなってきた」
井上が拳を痛めていなかったら、中盤で決着がついていた。
それほど井上の力が世界1位挑戦者を上回っていた。

並みの選手では1位レベルのボクサーを左一本であしらえない。
まして、最終ラウンドに倒しに等いけるものではない。

実に凄みのあるボクサーだ
海老原博幸

フライ級時代、ファイティング原田のライバル。
カミソリパンチと称された強打のサウスポー。
ポーン・キングピッチを1ラウンドKOで世界王座奪取した名王者だ。

海老原はその強打故に自らの左拳が耐え切れず、度重なって骨折した。
拳甲骨は鍛えようがない。

29歳で引退、51歳で他界。
公私で短命なボクサーだった。

ボクサーは骨折しないように拳にバンデージを巻く。
それでも相手の頭骸骨に突き刺さると悲鳴をあげる。

強烈なダメージは相手にも与えるが、自らの拳にも衝撃が人一倍なのだ。

11度防衛した内山高志も骨折した右拳を手術している。

モンスターの真の敵は挑戦者ではなく、自らの骨の強度かもしれない。
骨折していなければいいのだが。


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